ピルー [コート・ダジュール地方]
近くのジムがまた営業を始めるかと思うと、今、片道徒歩20分で通っているジムがしんどくなってくる。
何しろ近くのジムは家から歩いて1〜2分という至近距離にある。オープンまでまだ3週間ほどあるから今少しの辛抱だ。
さて、本日はニース生まれのゲームのお話。南仏と言えばペタンクを思い浮かべますが、こんな奇妙なゲームがありました。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年4月25日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ドリブル、パス、シュート・・・。
一体何を蹴っているのやら?白い羽のようなもののついた何かなのですがよくわかりません。
ここはこのゲーム専用のコート。それにしても皆さん上手ですねえ。
「50年代、街のあちこちでこのピルーをやってました」
このゲーム、どうやらピルー(pilou)というようです。正体不明の物体ピルーを蹴って競うゲームです。ペタンクに比べたらもすごい運動量。
ルールが今ひとつわかりませんが、パスをしながらあのサークルの中にピルーを落とすと点が入るようです。
「ピルーは2センチほどしかないので蹴るのは容易じゃないです。そう長くは蹴ってはいられません」
ピルーは終戦直後のニースで生まれました。
「当時はボールなんてなかったから、コインに紙を突っ込んで羽を付けたんです」と男性。
なるほど、ボールの代わりとしてピルーが生まれたんですね。
このゲーム、70年くらいまでは盛んに行われてきましたが、そのうち忘れられてしまいました。そして2010年頃になってまた復活したそうです。
「これは2つの大戦の間に使われていた古いコインです」
あれ、まるで日本の5円玉。5円玉より少し分厚くて重そうな感じ。屋根裏部屋なんかで出てきそうですね。
「この穴のところにビニールや紙を細く丸めて通したら抜けないように処理を施します」
こうして出来たのがピルーです。もののない時代になんとか遊びたいという気持ちが表れています。
街を歩いている人たちに試してもらいました。そう簡単には出来ないですね。
「ああ、これね。ピルーっていうの。ニースにしかないのよ」と女性。
ご高齢の男性方はどうやってゲームするかお分かりのようです。
しかし、こちらの方たちはもっと洗練されてます。ジャージ着て本格的。何しろリーグ1などというのを作ってプレイしているらしい。しかもワールドカップもやっているとか。
でも、遠くから見ているとグループで妙ちくりんなダンスをしているようにも見えます(笑)。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、会社の自販機でコーヒーを飲むことにした。コーヒーは一杯0.50ユーロ。5ユーロ札を投入したら、1ユーロコインが2枚、5セントユーロが50枚戻ってきた!」
VDM(Vie de Merde)より
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