山火事で砂丘が拡大? [アキテーヌ地方]
コロナ感染者急増で、またかよ〜、とどことなく気分が下降気味。
WHOのリポートを見ると、日本の感染者数も、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン等々と変わらない数になってきた。
しかし、フランスではニュースにもならない。2週間くらい前までは、感染者がまた増えたからマスクはしたほうがいいのではないか、などと少しニュースになっていたが、今は大方がジロンド県の山火事についてだ。
海岸沿いにある欧州で最大の砂丘にも影響が出るのではと危惧されています。
下記ウィンドウの▷をクリックしてご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年7月20日に放送)
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大西洋の海岸沿いに広がるピラの砂丘(Dune du Pilat)。毎年200万人が訪れるという観光の名所でもあります。
この砂丘が、7月12日から続いている山火事で危険な状態になっていると言います。
砂丘の麓に広がる緑の100ヘクタールほどが燃えてしまいました。燃え盛る炎が容赦なく木々を焼き尽くして行きます。
この樹木、砂丘と平地を分ける城壁のような役割を果たしていました。それがなくなるということは砂丘が平地になだれ込むことを意味しています。
一方で、砂丘が陸地側に移動する現象は何年も前から観測されていました。
長年の海からの風で砂が内陸の森に移動しているのです。その移動距離は年間1〜5メートル。
50年代の砂丘と現在を比較するとその違いがわかります。当時より100メートルほど森にむかって拡大している場所もあるとか。
今回の火事でさらなる拡大が危惧されます。すぐ近くには集落もあり、今にも飲み込まれてしまいそうに見えます。
被害を受けた森が元の姿を取り戻すのに40年はかかると言われています。その前に何か対策はないのでしょうか?
「砂の移動を防ぐ植物を植えるか、木製の防砂壁をつくることです」と専門家。
4000年も前に生まれたこの砂丘。どうにかなる前に山火事が鎮火してくれることを切に願います。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、世界で一番高価な砂粒を発見した。それは、獣医がうちのワン公の耳から取り出した砂粒。93ユーロもしたのだ」
VDM(Vie de Merde)より
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