パニス [フランスの郷土料理]
最近、自宅の仕事机に座るのに嫌気がさしてきた。
毎日、するりと「仕事コーナー」という型の中に体を滑り込ませ、そのまま一日中パソコンと格闘する。
実際は途中で家の中を時折ウロウロするのだが(ちょっと外出するときもある)、どうも磁石に惹きつけられるようにまた型の中にかちりとはまり込み、パブロフの犬みたいに仕事に励む。
定年70才というのはありがたいような、ありがたくないような・・・。
それはともかくとして、本日も食べ物のお話です。
前回はニース名物のパン・バーニャでしたが、今回はマルセイユ生まれのパニス(panisse)。

下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2022年7月26日に放送)
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太陽と船。ここはマルセイユのとある小さな港。
そろそろ夕刻の時間ですが、そんなときに登場するのがこれ、パニスです。
お客さんの数が増えてきました。このお店、1978年オープンのパニス専門店です。
「マルセイユではここのが一番美味しいのよ」とお客。
ここのは丸い形をしています。筒型に成形した生地を専用器具でスライスしたら油に放り込みます。美味しいパニスは、新鮮な油と良質の粉から生まれます。
「最初は叔父が店を開きました。その後を私が引き継いで40年以上続いてるんですよ」
美味しいと評判のパニスの作り方はそう簡単には教えてもらえません。
そのかわり、こちらのレストランなら作っているところを見せてくれるそうです。
水に粉と塩を加えて混ぜ合わせます。粉は、ひよこ豆の粉。
ちょどいいくらいの生地になるまで粉を加えては混ぜ合わせます。生地ができたら冷蔵庫で休ませた後、スライスして油であげます。
カリッと揚がったパニスは食前酒のお供や前菜として出されます。
19世紀からマルセイユに伝わるこの食べ物、わりに知らない人が多いそうです。
「これって、ポレンタじゃないかしら?違う?」
「ひよこ豆の粉?そうなの。知らなかったわ」
こちらはレスタックの港。こんなところでも食べられていました。
そう言えば、冒頭に登場した女性客の皆さんが、パニスのことをレスタックと呼んでましたね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、フィットネスバイクを買いにでかけたのに、なぜかフライドポテトを買って帰ってきてしまった
」
![[あせあせ(飛び散る汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/162.gif)
VDM(Vie de Merde)より
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