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夏のサラダ:メシュイア [その他の国]

 本日は夏のサラダの続きです。

 前回のギリシャから地中海をさらに西へと移動し、アフリカ大陸の北端にあるチュニジアにやってきました。

Salade Mechouwya, Tunisie, juin 2021.jpg
By Credits to Habib M’henni / Wikimedia Commons 



下記ウィンドウの▷をクリックしてご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年8月9日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ここにあるのが500年もの歴史があるというサラダ、メシュイアです。

 どんなサラダかと言うと、野菜を炭で焼いて潰し、塩と香辛料で味付けしたもの。

 こちらのお店では皆さんパンのようなものと一緒に召し上がっています。なんだか野菜のコンポートみたいな感じです。

 「香辛料が効いててとっても美味しいからついつい食べ過ぎちゃうんです」

 「これはチュニジアでしか食べられない料理ですよ」

 「チュニジア人が普通にいつも食べているサラダです」

 食べ方は簡単。こうやって手でちぎったパンにつけていただきます。

 こちらの市場で美味しいメシュイアが食べられるというのでやってきました。

 野菜を炭火で焼いているこの方がそのスペシャリスト。美味しく作るポイントは、まずは焼き方。次に香辛料だそうです。

 なんと網もなく直接熱い炭のうえに置いて焼いています。緑の野菜は唐辛子と言っていますが、ピーマンの仲間のようです。

 これが真っ黒になるまで焼いたら黒く焦げた皮と種を取り除きます。これを器にいれてニンニクを加えたら潰します。

 ひょっとしてストッパーはダンボールじゃないかい?

 それはともかく、次は焼いたトマトも潰して入れます。

 「酸味が効いてとっても美味しくなるのよ」とスペシャリスト。

 おお、次から次へとお客さんがパックを購入していきます。このメシュイアはパンと一緒に食べる習慣があるそうで、ちゃんと焼きたてのパンも売ってくれるようです。

 この街では毎週火曜日に市が立ちます。ここで売られている野菜が美味しいらしい。

 さてメシュイアの歴史は数世紀も前にさかのぼります。専門家によればアラブ・アンダルシア時代の食文化がグラナダの陥落とともにチュニジアに渡来しメシュイアが生まれたといいます。

 チュニジアは野菜や果物が充実しているとのこと。唐辛子のようなピーマンはこちらの畑で栽培されています。確かに艶があって質が良いのがよくわかります。

 サラダの味はやはり材料の質が決め手のようです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、僕の彼女がサラダを作ってくれた。しかし、一口食べて歯が欠けそうになった。なにしろポップコーン用のコーンが入っていたからねえ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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