鋭鋒の天文台 [ミディ=ピレネー地方]
日曜日恒例の週末旅は放送がなかったのでお休みです。
今回は、フランスのピレネー山脈の中にある天文台に行ってみましょう。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年8月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここは鋭鋒ピク・デュ・ミディの山頂にある天文台の早朝。
100人ほどの観光客が目的を終えてケーブルカーで帰宅の途に着きました。
一方、逆に登りの便で山頂に向かう人達もいます。
それにしてもこのピレネーの山々の素晴らしいこと!
結婚して30年になるこちらのカップル。いつもとはひと味違う夏休みをすごそうとここにやってきました。
標高約3000メートルの鋭鋒に上がればさらに星空に近くなります。
「1年間待たされましたからね。やっと来られて嬉しいですよ」
この日、頂上にある天文台では30人ほどが一晩をすごすことになっています。
いよいよ太陽が沈み始めました。それと入れ違いに星空が現れます。ここには人間の手から守られた星空が広がっています。
そして肉眼だけでなく望遠鏡でも星を見ることができます。
天文台の中には巨大な望遠鏡があります。光の害を避けるために中は赤外線の照明になっているらしい。
早速、望遠鏡を覗く男性。見えていたのは土星のようです。
こうして星空を堪能した夜が終わってしばらくすると、朝6時、朝日が上りはじめました。
ピレネーの御来光です。皆さん、このスペクタクルを見逃さないようにと早起きされたようです。
少しずつ登ってくる太陽をじっと見つめます。
「日が沈み星空が現れ、そしてまた日が昇る。神秘的ですよね」
あらためて宇宙の営みを目にする、そんな感じなんでしょうか・・・。
山の頂にある天文台は観光客のためだけにあるのではありません。100年近くに渡って、研究者もまたここで時間を過ごしています。
こちらの方たちはクロノグラフを使って太陽を観測しているようです。この標高になると低湿度で雲が出にくいため観測には適しているとか。
さらにこちらの二人はボランティアげ参加している学生さん。ここで観測された太陽の情報は世界中に配信されています。
空から見た天文台。これはちょっとすごいですね。足元が寒くなりなりそう。
施設の維持にはそれなりの費用がかかるため、運営は簡単なことではないらしい。そのため、30年前から年間14万人あまりの観光客を受け入れているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、仮病で休んだら、星無しレストランでばったり上司に出くわした」
VDM(Vie de Merde)より
維持のために観光客を受け入れる、いい対策ですね。
観光客にとっても、とてもよい思い出になりそうです。
by アヨアン・イゴカー (2022-08-21 11:50)
アヨアン・イゴカーさま
有料のツアーみたいになってるんでしょうね。ウィンウィンの関係でいいですね。
by carotte (2022-08-21 14:18)