四角いボールで世界大会 [コート・ダジュール地方]
昼間は真夏の暑さが続いているものの、朝晩は気温が下がって過ごしやすくなった。もう少しの辛抱か?
新規コロナ感染者数もやっと右下がりになりつつあるようで少しほっとする。
それにしても、一度収まったかと思えばまたわ〜っと拡大して、拡大したかと思えば収まる。不思議な現象に思える。感染症とはそういうものなのか?
さて本日は、四角いボールを使ったゲームのお話。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年8月22日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
南仏と言えば丸いボールを使ったペタンクですが、こちらはご覧の通り四角のボール。投げてもまっすぐには進んではくれません。
この地域では40年も前から、この積木のような四角いボールでゲームを楽しんているそうです。
角が少々丸くなっているのもあります。
「ここのボールは四角ですよ。今となっては丸いボールじゃあ楽しめませんよ」と男性。
「どうして四角になったのかはわかりませんが、丸いとこんなゲームはできませんよね」と女性。
どうもこの町は坂に出来た町のようです。そうなると丸いボールではコロコロ転がるだけでゲームなんてやってられそうもないですね。それで四角になったのか?
狭い坂の路地で熱い戦いが続いています。毎年夏になると、100人ほどのプレイヤーが集まり世界大会が開催されるそうです。
「コツはあるかって?それは地面が知ってるよ。ころっと投げて左右に転がりながら進むんだから(笑)」
「狙いを定めて投げるだけですよ」
このゲームが生まれたのは1980年のこと。ボール遊びを楽しんでいた土地が突然駐車場に変わってしまったことがそもそものきっかけらしい。
「ボールゲームを楽しむためにわざわざ下まで行くのがイヤだったから、この路地でやろうとしたんです。でも、ここでは丸いボールではゲームは出来ません。それで四角いボールを思いついたんです」
つまり、平らだった土地が駐車場になってしまい遊ぶ場所がなくなったわけですね。それでこの坂の路地でやることになった。
ははあ〜、これなら下から投げても上から投げてもなんとかなりますね。
ゲームのルールはペタンクと全く同じ。四角いボールは木製です。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ベッドでテレビを見ていると、うちのニャンが帰ってきた。手だけ伸ばしてなでようとしたら、なにか毛の生えた丸いボールのようなものがモゴモゴしている。見ると、ニャンの戦利品のネズミだった」
VDM(Vie de Merde)より
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