週末はエグ=モルトで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はフランス南部カマルグ地方にあるエグ=モルト(Aigues-Mortes)を旅します。
パリからは列車で約5時間。中世の美しい町並みが人気です。
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年9月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
エグ=モルトの中心は城壁に囲まれています。
美しい中世の趣を残すこの町は、毎年100万人あまりの観光客が訪れる人気の町です。その観光客が必ず体験するのが城壁巡り。全長1.6キロ、高さは11メートル。壁の向こう側にはラグーンが、こちら側には瓦屋根の家々が立ち並んでいます。
「こんな素敵なところがあるなんて知りませんでした」
町の建設が始まったのは13世紀の中頃。最初に建てられたのがコンスタンス塔(青印)。この塔はそのうち灯台として使われるようになります。そしてもう一つ、牢獄としても使われていた時代がありました。
信仰を諦めなかった新教徒の女性たちがここに閉じ込められたのでした。その数100人ほど。
「カトリック教徒だと言ってしまえば開放されたのですが、拒否し続けため出られなかったのです」
さて、こちらはサン=ルイ広場。町を作ったサン=ルイの銅像が設置されています。サン=ルイはここから十字軍に参加したそうです。
町中を散策しているとこんなミュージアムをみつけました(緑印)。アメリカの列車のミニチュアです。80才になる館長のジャン=マリーさんは子供の頃からアメリカの列車に夢中だったそうです。
さて、エグ=モルトは美食の町でもあります。こちらのレストランに入ってみましょう(オレンジ印)。焼き魚、タコ、牡蠣など海の幸を堪能することができます。中でも名物なのがこちらのムール貝。香草入りバターやアーモンドで味付けしたスペシャリテ。お供のワインはカマルグ産の白ワインが合うそうです。
そしてデザートはこちらのお店でフーガスをいただきましょう(黄緑印)。
「ブリオッシュの生地にオレンジフレイバー水を混ぜて焼いたものです。軽くて甘みもあって美味しいですよ」と店主。
お腹が一杯になったらそろそろ今晩の宿へと向かいましょう。そこはピンク色の塩田(グレー印)。町の中心から海に向かって3キロほどいったところにあります。塩田の岸辺に建ったバンガローが今晩の宿。キッチン付きですが、テレビもインターネットもなし。これで一泊100ユーロ。
「塩田はパリと同じくらいの広さがあります。外界から遮断された静かな夜を過ごすことができますよ」
翌朝は塩田を散策してみましょう。ここは30メートルほどの塩の丘。ここからの眺めが爽快です。
「海の色がピンクやグレーでしょ。初めて見る風景で感動しました」と観光客。
塩の濃度と日の当たり具合で海の色が変わるそうです。ここでは200種類の鳥類が生息しています。その中の一つがフラミンゴ。海の色に染まったフラミンゴ・・・。
パリと同じ広さの塩田なら自転車で回るのもいいですね。
次は、観光船でカマルグ地方を見物してみましょう。湿地帯を進んでいくと牛の放牧地帯が見えてきました。白い馬にまたがる牛飼いと黒い牡牛。カマルグならではの風景です。
ツアーの最後は牡牛の名物料理で閉め。お米はカマルグ米。かかっているのはカレーではなさそうです。あの黒い牡牛の肉を煮込んだガルディアヌ・ドゥ・トローという料理。
最後は音楽を楽しんで週末旅が終わりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、隣の席の女性に塩を取ってくれと頼んだら、ナンパの手口だと誤解され、女が連れてきた夫にしこたま殴られた。本当に塩がほしかっただけなのに・・・」
VDM(Vie de Merde)より
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