週末はオビュソンで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はフランス中部の小さな町オビュソン(Aubusson)を旅します。パリからは車で訳4時間、列車なら6時間ほど。
小さな町とは言え、世界的に知られるタピスリーの生産地だそうです。
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年10月8日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
町の中を流れるクルーズ川。そこに架かるこの橋が出迎えてくれます。17世紀に作られ現在は歴史的記念物として登録されています。中程にはテラスのようなものが見えます。
橋を渡ったその先にテラド地区があります。人通りも少なくのんびりと散策を楽しみましょう。
東に向かえばオビュソン城があります(赤印)。お城と言って一部が残っているだけ。さらに丘の上にはこんな時計塔もあります(緑印)。そしてこちらはアールデコ調のファサードをもつ町役場(水色)。ウクライナの国旗が掲げてありますね。
その少し先にあるのがタピスリー博物館(黄緑印)。タピスリーの制作は14世紀にフランドル地方からこの地に伝えられ、長い歴史をもつ産業になりました。
次は川の反対側にあるタピスリー美術館に行って見ましょう(紫印)。ここでは、ピカソ、バザレリ、コルビュジエなどの名作とともに、タピスリーも新しいものから古いものまで展示してあります。さらにその下絵も展示されています。この下絵の技術は日本のアニメーションにも生かされているとか。映像に出てきたのは宮崎駿のアニメ。
実際にアトリエに伺って作業の様子を見せてもらいましょう。どうやら絵を見ながら絵の具で色付けするように様々な色の糸を操りながら織り込んで行くようです。
次はあまり馴染みのない場所に行ってみましょう。ここはタピスリーの古い下絵を修復する工房です。こんな図柄のタピスリーをフランスでよく見かけますね。古いものは放っておくと傷んでしまうため修復が必要だそうです。
さて次は劇場を訪ねてみましょう(黒印)。コロナ感染で休演が続いていましたが、今年の夏から再開しました。この日はマリオネットを使った演目のリハーサルが行われていました。
あちこち見学していたらお腹が空いてきました。やってきたのはフードトラック。シリアからやってきた一家が中東料理を作って販売していました。
意外なものが登場しました。ここには地元特製のグルメはないみたいですね。
トルティーヤのように包んで食べるようですが、あの生地はひよこ豆の粉で作ってあるようです。
さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。こちらはかつての富豪の邸宅をレストランに改築したもの。お店の上に宿泊用の客室があります。一泊80〜120ユーロ。優雅なアンティーク家具が揃えてあります。
最後は、オビュソンを後にして20キロほど北上したところにあるお城を訪ねてみましょう(オレンジ印)。これも歴史的記念物にされており15世紀に建てられました。
ここには興味深いものが2つあります。一つはこちらの椅子、ではなく昔のトイレ。日本のトイレのように水が出て洗ってくれるそうです。
そうしてもう一つが、ルイ14世時代に制作されたというこのタピスリー。見事な作品ですねえ。オーナーによると、これは「タピスリーのモナリザ」だそうです。
なんだか今回はいつもと違い、色々見どころがあって慌しい旅でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「私の寝室には抽象画のタピスリーが飾ってある。見ているうちのモチーフの一つが怒っている人の顔に見えてきた。今晩は眠れそうにない・・・」
VDM(Vie de Merde)より
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