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30ユーロで晩ご飯196 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回は、食品ロスを回避するためのレシピをInstagramやTikTokで発表し、大きな反響をよんでいるシェフがチャレンジしてくれます。

 ではスタート!

Paris_Argenteuil.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年12月3日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 毛糸の帽子をかぶって市場にやってきた方がそのシェフのナビルさん。SNSではN-Zemという名で知られています。

 7人兄弟の一人として生まれ、そのことが食品ロスを考え直す原点になったとか。

 では早速30ユーロを渡して材料をそろえていただきましょう。

 やってきたのは八百屋さん。

 「まだ新鮮だけど形が崩れてるとかキズがあるとか、そんなものはありませんか?」とシェフ。

 お店の方が出してくれたのはマーシュ。普段は捨ててしまうらしいので無料でいただいてしまいました。そして購入したのはエシャトット1つのみ。これが0.25ユーロで残りは29.75ユーロ。

 次はお肉屋さんにやってきました。メイン料理用にランプ肉を購入。これが6.37ユーロで残りは23.38ユーロ。

 さらに乳製品のお店で玉子と生クリームを購入。これが5.75ユーロで残りは17.63ユーロ。

 最後は、デザート用に残り物のパンを求めてパン屋さんにやってきました。昨日の残りが一つありました。しかもタダ。ラッキー!

 結局、手元には17.63ユーロが残りました。使ったのは半分以下。しかし、これでまともな料理ができるんでしょうか・・・。とにかく調理の開始!

 シェフのキッチンに行ってみると冷蔵庫から残り物がでてきました。ははあ〜、これを使うわけですな。

 まずは前菜から。

 残り物のコンテチーズを、刻んだエシャロットと一緒に鍋に入れ生クリームを加えて弱火で煮込みます。マーシュはさっとゆがいてミキサーでどろどろにします。これらをお皿に盛り付け半熟玉子をのせたらできあがり。あれえ〜、もう食べちゃうんですね。

 次はメインのアジア風肉料理。

 ランプ肉を薄くスライスしたらコンスターチを水に溶かしたもの(つまりは日本で言うところの水溶き片栗粉)でマリネします。残り物のカリフラワーの葉を茹でて刻みます。これを肉と一緒にフライパンで炒めます。さらに残った冷ご飯もフライパンでさっと炒め、両方ともお椀に盛り付けお皿の上にひっくり返します。◯◯丼みたいな感じですがお皿にひっくり返すところが洋風。

 最後はデザート。

 玉子と生クリームを混ぜ合わせ一口大に切ったパンに染み込ませフライパンで炒めます。残った方のパンはグリルしてから生クリームと一緒につぶして混ぜ合わせ、2時間ほど冷凍庫に入れます。お皿に盛り付けるとこんな感じ。最後はグレープフルーツの皮をおろしてトッピングしたら出来上がり。

 くふうをするとこれだけの予算でこれだけのものができるのですね。脱帽です。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、科学技術の授業で、教授がスパゲティを使って2キロの重さに耐えうる橋の模型を作るという課題を出した。それで僕は言った。『これは食品の無駄遣いです。生活困窮者のことも考えてみてください』すると教授は、天を仰いでため息を付いた」

VDM(Vie de Merde)より


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