週末はパルマで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はイタリア北部の都市パルマを旅します。パリからはミラノ経由で飛行機と列車を乗り継いで3時間ほど。
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年4月22日に放送)▷が出てこない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
19世紀まではパルマ公国として繁栄していた都市パルマ。それにふさわしい町並みです。
ここはドゥオーモ広場(青印)。パルマで生まれ育ったというエリザベータさんが街を案内してくれます。
まずは正面にあるパルマ大聖堂を見学してみましょう(赤印)。無料で入れますが少々暗い。2ユーロ出すと、ご覧の通り明かりがつきます。
ほほ〜、壁一面に絵が描かれています。一番の見どころはドームの天井。渦を巻く雲の中を天使に導かれながら聖母マリアが天に登っていく場面が描かれています。500年ほど前に描かれた世界初のだまし絵と言えるかもしれません。
さて、パルマのグルメと言えば、プロシュットと呼ばれる生ハム。早速、食べてみることにしましょう(黒印)。ここはルカさんのお店。ハムやソーセージなどの加工肉が所狭しと陳列されています。
生ハムはこんな具合に薄く切るのがいいそうです。ついでにフォカッチャも買ってランチのお弁当にしましょう。合計で3.15ユーロ。安上がりランチですね。そしてパルミジャーノ・レッジャーノの試食というおまけ付き。
お腹がいっぱいになったところで、次はこちらの宮殿を見学しましょう(緑印)。こちらは敷地内にある劇場(水色印)。1610年に作られた木造の劇場は5,000人が収容できます。そのすぐ隣には美術館がありイタリア美術の傑作が展示されています。その中の一つがこのダ・ヴィンチの作品。
さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。オーナーのパトリシアさんが迎えてくれました。3人のお子さんたちが巣立った後のお部屋を民泊用に提供しているとか。1泊90ユーロ。サロンにはフィルムノワールで活躍したパルマ出身の男優リノ・ヴェンチュラの本が飾ってありました。なんと、そのお子さんとお孫さんがここに宿泊したことがあるらしい。今晩のお部屋はこちら。
夜はオペラ鑑賞に出かけましょう(こげ茶印)。とは言っても本番ではなくリハサール。5〜10ユーロで見ることができます。オペラと言えばついついかしこまって見るべきものと思いがちですが、これなら気楽に鑑賞することができます。
翌朝は、こちらのお店で朝食をいただきましょう。60年も前からご夫婦で守ってきたお店です。飲み物は当然ながらカフェオレではなくカプチーノ!ふわふわで美味しそう。毎日通ってくる学生さんもいます。ご夫婦にとっては息子も同然らしい。
美味しいカプチーノでエネルギーをチャージしたら10分ほどバスに乗って郊外へと向かいましょう。そこにあるのは、世界最大の迷路(黄緑印)。植わっているのは竹。上から見たらそれほど難しいようにはみえませんが、中に入ると迷路を抜けるのは簡単ではないのがよくわかります。入り口でもらうリストバンドには緊急の電話番号が書かれてあります。
「なん度か電話しようかと思いましたが、なんとか自力で行けそうです」
では、最後に市街地に戻って夕食をいただきましょう。やってきたのはこちらのお店(オレンジ印)。迎えてくれたのはシェフのマリオさん。ハムやソーセージの盛り合わせ、パスタ、ラビオリなどが10ユーロ前後で食べられます。
厨房でマリオさんが本場のリゾットの作り方を教えてくれました。浅い鍋にお米を入れたら白ワインを注ぎ入れます。サフランの色のついた液体を加えて火を通します。これを盛り付けたらできあがり。あの茶色のソースはなんだろう?真ん中にトッピングしたのはすみれの花。
見納めはパルマの夜景。
******* フランス人のつぶやき *******
「私と一緒にTGVに乗りたい人なんて誰もいない。この3年というもの、例外なく乗れば必ず遅れるか運休になった 」
VDM(Vie de Merde)より
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