週末はニューヨークで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。今回は、ヨーロッパ大陸を離れて新大陸の大都市ニューヨークを旅します。
パリからニューヨークまでは空路の直行便で8時間。週末に行って帰ってこられるのかと心配ですが・・・。
パリのアメリカ人は想像に難くありませんが、ニューヨークのフランス人はどんな感じなんでしょう?
フランス人の旅人と一緒にニューヨークを探検しましょう!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年6月2日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
まずはフェリーに乗って水上からの眺めを楽しみます(青印)。
スタテン島とマンハッタンを約25分でつなぐこのフェリーは毎日休まず営業しています。おまけに無料。通勤客だけでなく観光客も利用しています。何しろこんな風に自由の女神や、高層ビルの立ち並ぶニューヨークならではの風景を満喫することができるからです。
次は陸に上がってくつろぎの場所へ。都会の真ん中にある広大な公園は、お察しの通りセントラルパーク(緑印)。広さは341ha。馬車に乗って散策を楽しむこともできるようですが、1時間で150ドルでは予算オーバー。諦めましょう。
「ええ、値段の高いものがいろいろあります。でも、いろんな人がやってくるこの公園では、皆、自分の足で歩いてますよ。だから平等です」と女性。
さて、ニューヨークにある美術館はたいて半日は入場無料になるそうです。そのせいか長い人の列ができています。
やってきたのはニューヨーク近代美術館MoMA(赤印)。ゴッホ、マティス、ピカソなどフランスで活躍した画家の名作が並びます。そしてもちろんアメリカを代表する画家ジャクスン・ポロックの作品もあります。年間300万人の入場者のうち5人に一人が入場無料の金曜日に訪れるそうです。
そろそろお腹がすいてきました。食事の時間です。ここはバーCrocodile Lounge(オレンジ印)。なんと飲み物を注文するとピッツァが無料で付いてくる。平凡そうなピッツァですが文句は言えません。
「いやあ、美味しいよ。俺は好きだね、ここのピッツァが」とヤンキーズファンらしき男性。
ニューヨークにはこんな風に無料で食べ物をつけてくれるお店がたくさんあるそうです。
さて、そろそろ今晩の宿へと向かいたいところ。
「ホテルなどの宿泊施設は高すぎて予算オーバー。しかし、眺めのいい素晴らしいロケーションの安いところを見つけました」
そこはニューヨークで唯一のキャンピング場。すでに先客がいらっしゃいました。
「ここは最高のロケーションだよ。静かだし、自由の女神が一晩中見えるしね」とキャンピングカーの方。
ここはガバナーズ アイランドにあるキャンプ場です(黄緑印)。夜空に浮かび上がるマンハッタンから20分ほどのところにあります。テントなら一泊54ユーロ相当と安上がり。
いやあ、驚きました。ニューヨークに来てまでキャンプとは!
翌朝向かったのは、ハイライン(こげ茶)。廃線になった鉄道のレールがそのまま公園になっています。全長2.3キロの公園は2009年にオープン。
「壊すにしても費用がかかります。そのまま残して再利用したのは正解だったと思います」と女性。
さて、お昼の時間になりました。安上がりに収めるためにはいろんな方法があります。大きなピッツァを一切れ、ホットドック、プレッツェル等々。
夜はリンカーンセンターで音楽鑑賞(黄印)。250席ほどの小さなホールでは、一週間に一回、無料の演奏会が開かれています。ジャズの日もあればクラシックやゴスペルの日もあります。この日は世界的に知られるブラレス、セガル、ウェイツのトリオ演奏が行われていました。これはちょっと面白そうな演奏ですね!
スリリングな演奏を楽しんだ後は夜のタイムズスクエアを散策(紫印)。
そして翌朝はいよいよ帰国の日。出発する前にブルックリン橋を渡りましょう。1883年に開通した歴史ある橋です。数々の映画にも登場しました。その眺めを楽しみながらお土産を買って帰るのも忘れないようにしましょう。
ケチケチ旅行のわりには、それなりに楽しむことができました。
気になるのはその旅の費用。飛行機代が300ユーロ、食事代が20ユーロ、キャンプ代が162ユーロ、交通費が20ユーロ、お土産が1ユーロで、締めて503ユーロ(約64,000円)でした。
旅費も含めてこれくらいで収めるとはお見事でした。
<お知らせ>
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ニューヨークからの旅行帰りに、両親の家に立ち寄った。母は質問攻め。父は満面の微笑みを浮かべて、静かに僕の前に立っていた。不気味・・・」
VDM(Vie de Merde)より