赤、白、ロゼ・・・ [フランスのワイン]
7月も今日で終わり。
今年の7月はとにかく暑かった!8月もこの暑さが続くかと思うとうんざり。
今からすでに秋が待ち遠しい。お盆過ぎくらいには涼しくなってもらいたいものです。
さて、暑い夏に好んで飲まれているのがロゼワイン。このところ人気急上昇中です。
そこへ突然殴りこんで来たのがブルーワイン。フランス南部の町セットの会社から発売されたそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年7月29日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
赤、白、ロゼ、そしてブルー。どれも本物のワイン。
ブルーのワインなんて初めて見たけど、本当に本物???
100%シャルドネの本物だそうです。こちらの方がこのブルーのワインを売り出したルネさん。
「このブルーは自然の色ですよ。二回目の発酵時に黒いブドウの皮を加えるとこの色になるんです。ブドウに含まれるアントシアンがワインをブルーにしてくれるんです」
では、このブルーワインを専門店に持って行って試飲してもらいましょう。
「これは夏向きのワインですね。食前に飲むのに適してると思います」と一軒目のお店の方。
「ちょっと甘すぎて私の好みじゃないねえ。でも味のバランスはいいと思いますよ」と二軒目の方。
ロゼワインはこの100年くらいでやっと地位が確立されました。そして、プロヴァンス地方でロゼワインが作られるようになったのは1936年になってからのことです。
有給休暇を勝ち取った労働者たちが喉の渇きを癒すために手頃なワインとして飲んでいたのがロゼワイン。
ワインにうるさい人達からはまがい物扱いにされていましたが、当時は様々な色のワインが出回っていたそうです。
それが最近になって世界的な広がりを見せているとか。となるとブルーワインの将来も明るいかもしれません。
「色はとても綺麗ね。問題は味の方」と女性。
こちらの女性、目隠しをしてブルーワインを飲んでいます。
「う〜ん、色を見ないで飲むと美味しいわね」
え〜、そんなこと言われたら身も蓋もないですね。
「軽くて甘くて悪くない味だと思います」と若い女性。
「とてもきれいな色ね。バカンスにはちょうどいいワインだと思うわ」と高齢の女性。
スペイン南部で作られたというこのブルーワイン。その名前は、Vindigoというそうです。
ワイン(vin)とインディゴ(indigo)を組み合わせてVindigo(ヴァンディゴ)。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、なんだか顔がくすぐったいなと思いながら目が覚めた。2歳になる息子が、楽しそうに青のフエルトペンで私の顔に落書きをしていた」
VDM(Vie de Merde)より
海の幸の料理 [トピックニュース]
月曜日恒例の節約晩ご飯、これまた放送がなかったのでお休みです。
その代わり、少し変わった海の生き物を使って料理を作る料理人を紹介しましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年7月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここは地中海の町サン=ラファエル(Saint-Raphaël)のアゲ湾。
水中を行くのは漁師のオリヴィエさん。漁師と言っても船で漁に出るわけではなく、湾内の海に潜ります。
海の中には畑が広がっていました。何を採りに来たかというと・・・イソギンチャク。
「わりに浅いところにいるんです。こういう小さめの湾に1,000から3,000株くらいが生育しています」とオリヴィエさん。
フランス語でイソギンチャクのことを “海のアネモネ” と言うようですが、このあたり一面にイソギンチャクが花盛り。
オリヴィエさんがどんどん摘み取っていきます。岩から剥がすと、すかさず網の中に捕獲。この岩から剥がす時にできるだけ傷をつけないようしなくてはなりません。
必要な道具はナイフと網。これを持って海に潜ります。見つけたイソギンチャク、魚を捕まえているところでした。
魚は逃げようと必死ですが、そろそろ毒が回って動かなくなりそう。丸呑みにされるのも時間の問題か・・・。
食虫植物のような海の生き物。こんなものが一体どんな料理になるんでしょう???
さらにオリヴィエさん、別の生き物も捕まえます。スランスでは “海のきゅうり” と呼ばれているナマコ。
日本ではお馴染みの食材ですが、西洋料理では見たことがありません。
とにかくオリヴィエさん、収穫したイソギンチャクとナマコを持ってシェフの元へ届けます。
こちらがそのシェフのマチューさんです。さて、どんな風に調理するのか・・・。
まずはイソギンチャクをワインビネガーとバルサミコ酢に漬け込みます。酸味と甘みで絶妙な味になるんだそうです。
不要な触手を切り取って形を整えたら、生地で包み油で揚げます。盛り付け方もユニークですね。周りはカリッと、中はどろっとなのかしら?食べたいような食べたくないような・・・。
次はナマコ。薄くスライスします。
「火を通すと中国のキノコのような感じになります」とシェフ。
あれですかね、キクラゲのことを言ってるんでしょうかね。ま、とにかくスライスしたナマコはグリーンアスパラガスと一緒にバターで炒め、仕上がりはこんな感じになります。
シェフはあのコリコリっとした食感が気に入っているそうです。
そんなわけでオリヴィエさん、またイソギンチャクとナマコを採りに海へ出て行きました。
沖に見えている島はイル・ドール(黄金島)。タンタンの冒険に登場したあの島です。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夜の夫婦生活を充実させるためにアダルドビデオを見ていると妻に言うと、妻が言った。『そう言えば、あなた、料理番組のトップ・シェフもよく見てるわよね』はい、その通り。そして、いつまでたっても料理はできないのだった」
VDM(Vie de Merde)より
週末は・・・ビーチで [ギリシャ]
昨日は、夕方からかなりの雨と風をもたらして台風は去って行きました。しかし、幸いにも思っていたほどはひどくなかったようです。他の地域も同じだといいのですが・・・。
さて、日曜日はいつもなら週末旅を紹介するところですが、以前の再放送になってしまいました。旅先はモロッコのタンジェです。見逃したかたは過去記事を→こちら。
どうも夏は新しい週末旅はやらないようです。そこで本日は、夏にぴったりの、現実を忘れてしまいそうな場所へご案内します。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2018年7月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
クリスタルブルーの海に断崖絶壁の島。
ここはイオニア海にあるギリシャ領のザキントス島です。この島のナヴァイオ海岸は世界で最も美しいビーチと言われています。砂浜のこげ茶の物体は難破船の残骸。
近づいてみると想像以上にたくさんの人たちがいました。フェリーが2隻、錨を下ろしています。
この世のものとも思えない海の色・・・。毎年夏にはこのビーチまで観光客を乗せてたくさんの船が往復しているそうです。
「ギリシャでも風光明媚な場所の一つです。自然の美しい風景が見られますよ。そのため世界中から観光客がやってくるんです」とガイドさん。
お客様がたの滞在時間は1時間半ほど。およそ40年前からここにある錆び付いた難破船の周りをウロウロしたり記念写真を撮ったりして過ごしています。
「まさに楽園!息を飲む風景です」と女性。
沖には大小さまざまな船が停泊しています。このビーチに来るには船に乗るしかありません。
しかし、もう一つの方法があります。それがこれ。断崖絶壁から飛び降りるだけ。いくらなんでも普通の人には無理ですよねえ。
しばらくすると、砂浜は人で溢れかえっていました。横たわる場所を見つけるのでさえ難しそう。
「とにかく美しいところですが、その分、来る人も多いですね。でも、来る価値はありました」と観光客。
これだけの人がやってくるとなると、この島の自然をそのままの姿で保存することが重要課題となります。その仕事を引き受けているのがフランス人のローランさん。
目下のところ心配されるのがこのアオウミガメです。この湾岸には400匹ほどが生息しています。そのため観光客には守らなくてはならない規則があるそうです。
「ストレスになりますから生き物には近づきすぎず、距離を置いて鑑賞してもらわなくてはなりません。当然、触ったり叩いたりしてはいけません。そっとしておいて欲しいんです」
しかし、面白がって触ろうとする観光客が後を絶ちません。パトロールをしては注意を喚起しています。
さらに、ボートは時速11キロを超えて走行することは禁止されています。カメに衝突する危険があるからです。
これだけ大勢の人たちがやってくるとなると自然保護は簡単ではないですね。最大でも200人くらいで止めておくのが理想的だそうです。
幾つかのビーチは全面的に立ち入り禁止、また許可されているビーチにもロープで立ち入りが制限がされている区画もあります。ここにウミガメが卵を産みに来るそうです。
ザキントス島の自然保護のためには、結局のところ観光客の数を減らすしかないと考える人もいます。
「この辺りは観光客の叫び声なんて聞こえませんよ。聞こえるのは自然の音だけ。そこがこの島のいいところなんですよ」と男性。
あの難破船の残骸のある砂浜に戻ってみると人の姿が消えていました。
行ってみたいなあと思うのですが、この風景をこのまま残しておくためには、行かないでこうして見ているだけがいいのかもしれません。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夫と口喧嘩になった。メキシコ湾を巡る豪華客船に乗ろうと思ったのに絶対イヤだという。『氷山にぶつかって沈没するなんてゴメンだ!』と夫」
VDM(Vie de Merde)より
コンパニオン [トピックニュース]
昨日は急に涼しくなってホッと一息。自宅のエアコンも小休止。今日も同じになるでしょう。
しかし、台風というあまりありがたくないものがくっついてきました。日本列島を狙ったように西へと急旋回していやらしいですねえ。
どんどん勢力を落としてさっさといなくなってもらいたし。
さて、自転車のロードレース、ツール・ド・フランスも残すところあと2日。日曜日にはフィナーレでシャンゼリゼ通りを走ります。
そのツール・ド・フランスにもコンパニオンと呼ばれる女性の職業があります。
自動車レースで言えば、レースクィンみたいなもんでしょうか。
女性解放運動家の人たちから非難されながらも、今年もその仕事を全うしているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年7月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
第18ステージのゴール。
17ステージでマイヨ・ジョーヌを獲得したフランス人選手ガーレン・トマが今回もまたトップでゴールイン。
表彰台に立つトマ選手の横で場を盛り上げているのがコンパニオンの女性たちです。祝福のキスをしてにこやかに微笑みます。お仕事はたったこれだけ?
「テレビに映るのはこういう時だけですから、そう思われるのも仕方ないですが、これだけじゃないんですよ」
ではどんな仕事をしているのでしょう?
コンパニオンは毎回、早朝から入場口に集合して仕事開始。
「会場がオープンする1時間前にスタンドに来て招待客などの受付や案内を行います」
見た目も身のこなしもお美しい。さらに数カ国語を話すことができるそうです。
「沢山の方たちとお話しすることが多いので社交的でないといけないです」
仕事の性質上、メイキャップも欠かせません。短い時間で上手に仕上げます。
そしてコンパニオンはこの時期だけの一時的な仕事。
「3週間の休暇をとってツール・ド・フランスで働くことにしたんです」
会場によっては控え室がキャンピングカーや駐車場のテントになることもあります。場所がどんなところであろうといつものように黙々と支度に集中します。
準備ができたところで表彰式の会場にスタンバイ。
「ツール・ド・フランスには欠かせない存在になってますよね。でも、コンパニオンがいないときでも、女性が花束を持って応援に来てくれますよ」と選手。
なるほどね、ひいきの選手がいたらお化粧してドレスを着て応援に行っちゃいますよねえ〜。
あれえ、この選手、赤いドレスの美人にキスしてもらってますが、単なるファン?それともガールフレンド?
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、大企業で代表電話の受付業務をしている。私の話し方があまりに型にはまっていたせいか、こんなことを言われた。『君はロボット?それとも人間?』」
VDM(Vie de Merde)より
猛暑対策 [トピックニュース]
東京の暑さはだいぶ和らぎましたが、フランスは今が頂点。
昼間は35℃や36℃の地域が3分の2ほど。夜の8時になっても大して下がらず。
とは言っても、あちらは夏は10時近くになってやっと日が沈みますから、日差しがある分、暑さが続きます。
この猛暑を乗り切るために様々な対策が呼びかけられていますが、フランス人の皆さんの猛暑対策はどうなっていてるんでしょう?
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2018年7月25日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ただいまの気温は33℃。
ここはパリ近郊の町ナンテールの公園です。
こちらの方は保育士さん。幼い子供たちを猛暑から守るために欠かせないものはなんでしょう?
「霧吹きスプレーです。子供たちは暑いからといって必ずしも水を飲んだりしませんから、別の方法で水分を摂取させなくてはなりません」
こちらは赤ちゃんを抱いたお母さん。
「暑い時は色々着せない方がいいですから、できるだけ風通しを良くしています」
では子供たちのリュックには何が入ってるんでしょう?
「冷たい水の入ったペットボトルに日焼け止めクリームなどですね」とお母さん。
この他に子供たちのために水着を携帯しているお母さんもいます。水着姿で噴水で遊ぶこともたち。
「プールに行くとなると色々面倒ですが、これなら、水着のまま外でお昼を食べて、そのついでに水浴びができるので便利です」
そしてこちらはパリ・リヨン駅。郊外電車の利用客に、一日25,000本の水を無料で配っています。
「この暑さですからね。列車によってはエアコンのないものもあります。そんな利用客の皆さんにお配りしています」と国鉄の方。
皆さん、喜んでペットボトルも水をもらっていきます。
「こんなサービスを提供しているとは知りませんでした。いいんじゃないですかね」と若い男性。
こちらは36℃まで気温が上がったらしいフランス北部の都市リールの電気屋さん。なんだか倉庫がそのままお店になった感じ。
そんなお店で皆さんがお買い求めになっているのはエアコンかと思いきや、扇風機。
様々なタイプの扇風機の中からそれぞれにあったものを選んでいるようです。
「家の中は恐ろしく暑いですよ。少しでも涼しくなるように窓やカーテンを閉めていますが、ダメですね。打つ手がありません」
「扇風機は一つ家にあるけど、別の部屋で使っているからもう一台必要なんですよ」
開店して間もなく売り切れてしまった機種もあります。
「とにかく急激に気温が上がって以来、ものすごい勢いで売れていきます。この動きにきちんと対応できるように努力しています」とお店の方。
フランスのこの暑さ、まだ数日続くそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夜になってもあまりの暑さに、バターを塗ってたっぷり粉砂糖をふりかけたパンを持ったまま、扇風機に当たった。その後どうなったかはご想像におまかせします」
VDM(Vie de Merde)より
パン・バーニャ [コート・ダジュール地方]
ツール・ド・フランスの16ステージは、農家の抗議活動で一時中断を余儀なくされたようです。
コース上に干草のブロックをばら撒き、さらには催涙ガスまで使うという少々過激な抗議活動だったようです。その映像に興味のある方は→こちら。
催涙ガスの中を走り抜けた選手たちはたまらずペダルを漕ぐのをやめるしかなかったようです。
幸い、その後レースは再開されて無事に完走となりました。
さて、先日はビーチで甘いお菓子や飲み物を売って歩く移動販売の様子を紹介しましたが、今日もその夏のビーチの様子をご覧ください。
今回はコート・ダジュール地方アンティーブのビーチを訪ねました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年7月24日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ただいまランチタイムの真っ最中。家族揃って砂の上でお弁当をいただきます。
「今朝、食べるものを用意してアイスボックスに入れて持ってきました」とお母さん。
そのアイスボックスの中からはスイカが登場。海水浴にはぴったりの果物ですね。日本じゃあスイカ割りなんて遊びがあるくらいです。
そしてこちらの方がたはスーパーでお弁当を買ってきて食べています。
「新鮮な野菜がたっぷりだから太らないですみます」と女性。
しかし、ここコート・ダジュールにはパン・バーニャと呼ばれる昼食にぴったりのサンドイッチがあるのでした。
こちらのお店では50年も前からパン・バーニャを作り続けてきました。
トマト、ツナ、カブ、セロリ、茹で玉子をのせ、最後にニースのオリーブ油で作ったビネグレットソースをかけたら出来上がり。お好みでアンチョビをのせることもあるそうです。
「コート・ダジュール地方の伝統を大切にしたいと思ってるんです。パン・バーニャと言えばニースですからね」とお店の女性。
それにしても大きなサンドイッチですね。具も楽しみですが、それを包むパンがまた美味しそう。
こちらのご家族は毎年ここに来るたびに必ずこのパン・バーニュアを食べるそうです。
「これを食べるとスッキリするんだよ。それに美味しいしね」と男性。
「暑いビーチでこの冷たいパン・バーニャを食べると美味しくていい感じなんですよ」と別の男性。
お腹いっぱいになったら太陽に照らされて熱くなった体を冷やすために地中海に飛び込みます。水温は24℃。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、サンドイッチを食べていたら2ユーロ硬貨が入っているのに気がついた。喜んでいいのやら、悲しんでいいのやら・・・」
VDM(Vie de Merde)より
観光客が増えた! [トピックニュース]
今週はフランスも猛暑の予報が出ています。最高気温が30℃を超える地域は半分以上。36℃に達すると予想される地域もあります。
しかし、日本と違うところは夜には気温が下がること。ただ、昼間の日差しで熱くなった石造りの家は夜になってもなかなか熱が引かないという欠点があります。あまり熱くならないことを祈ります。
ツール・ド・フランスは大丈夫か?と気になりましたが、山登り中の気温は20℃台で問題なさそうです。
東京はと言えば、今日あたりから暑さが緩むらしい。気温は上がっても32℃止まりとか。なんかちょっとほっとしますねえ。
30℃を超えてほっとするもないもんだと思いますが、これまでがすごかったですからねえ〜。
さて本日は観光についてのお話。調べによると世界的に観光客が増加しているとか。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年7月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
まずは、経済危機で騒ぎになっていたギリシャ。
2010年には1,500万人だった観光客が、2016年には2720万人と80%の増加!二倍近いですね。
しかし、それより増加率のすごい国がありました。それは日本。
2010年には860万人ほどだったのが、2016年には2,870万人に跳ね上がりました。なんと230%の増加です。
確かに普通に暮らしていても観光客が増えたなというのは感じますが、230%も増えていたとは・・・。あの観光地のギリシャを追い抜いてしまいました。
一方、フランスのお隣の国スペインはどうかと言えば、2010年には5,270万人だったのが2016年には8,170万人と、55%増加しています。
日本をはるかに超えたこの数字、スペインも観光客に人気の国なんですね。
では当のフランスはどんな具合になってるんでしょう?
テロ事件の頻発でだいぶ落ち込んでいたようですが、去年は8,690万人に回復していました。
やはり多いですね。世界で一番観光客が多いのがフランスだそうです。
そして、フランス人ももちろんバカンスを過ごしに海外へと出かけていきます。
どこが一番人気かといえば、こちら。これを見ればすぐにわかりますよね!
そう、スペインです。その次がイタリア。三番目はベルギーだそうです。
どこもすぐそばのお隣の国ばかり。行くのも簡単なら帰るのも簡単です。
スペインは物価が安いから人気だという話を聞いたことがあります。
それにフランスよりは晴れの日が多そうな感じですから、長期のバカンスを過ごすにはちょうどいいのかもしれません。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、スーパーのレジで働いていると、観光客がやってきた。品物をレジに通して金額を言うと、なんとその観光客が値段交渉を始めた」
VDM(Vie de Merde)より
不正自転車 [トピックニュース]
サッカーW杯フィーバーの陰に隠れてしまいましたが、ツール・ド・フランスは予定通り続けられています。
すでに後半戦に入っていて、昨日の月曜日はカルカソンヌで一日レースはお休み。今日から再開です。
今日は、カルカソンヌからピレネー山中の村バニェール=ドゥ=リュションを目指します。218キロと一番長い区間です。
さらに標高差もあります。出発地のカルカソンヌは標高131メートル、ゴールのバニェール=ドゥ=リュションは標高632メートル。箱根駅伝で言えば山登り。電動アシストの自転車でも素人が走るのは難しそうです。
この電動アシスト、かなり巧妙なものが出回っているようで、ある事件をきっかけに、選手はドーピングテストの他に自転車の検査も受けなくてはならなくなりました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2018年7月21日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ゴールに到着する選手たち。待ち構えていたのは興奮した大観衆だけではありません。
冷静な顔で選手たちを見守る黒シャツの男たち。国際サイクリスト・ユニオン(UCI)のメンバーです。
一位でゴールした選手と事前に選んでいた選手数名をこちらの専用コーナーへと誘導します。
ここではドーピングテストの他に、選手の乗った自転車をX線で細かく点検します。
「ここには付属の動力はつけられてないのがはっきり分かるね。病院の検査がここで役に立っていますよ」と男性。
この時、疑わしいものが発見されれば、全体を分解してさらに詳細に調べることになるそうです。
重点的に調べられるのはリム部分とクランク軸周辺。ここに超小型のモーターを不正に組み込んだ自転車が発見されたからです。
2年半前、女性だけのモトクロス自転車レースでのことでした。
さらに別の自転車レースでのこの映像。転倒したにもかかわらず、自転車だけが妙に動いています。またこちらでも車輪が高速で回っています。
UCIはこの手の不正を防止するために50万ユーロを投入。
今年のツール・ド・フランスではゴール地点には専用車を配置しビデオ判定ができるようにしています。
また、赤外線カメラも活用しています。例えばこの映像からは、この部分におかしなものが取り付けられているのがわかります。
さらに、毎回、出発前に全ての自転車を一台一台入念にチェック。
今回のレースでは1500回あまりの検査が行われましたが、今のところ不正は発見されていないそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、うちの町にツール・ド・フランスがやってきた。で、自分の家が映るかもしれないとテレビの中継を見ていると、私の彼が元カノと仲良く手をつないでいる姿が映っていた」
VDM(Vie de Merde)より
ビーチの移動販売 [トピックニュース]
一週間ほど前、そういえば蝉の鳴き声がしないなあ〜と思っていたら、一昨日あたりから聞こえ始めました。これからがピークですね。
暑い=蝉の大合唱、というのが刷り込まれていて、暑いのにどうしたんだろうと思ってしまいました。
今年は一足早く夏が来て、蝉はマイペースだったのかもしれません。
さて、月曜日はいつもなら節約晩ご飯シリーズなのですが、今回は放送がありませんでした。
そこで、ちょっと別のグルメのお話を紹介します。フランスの夏のビーチにはこんな方たちが登場するそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年7月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
歌を歌いながらティモテさんがやってきます。
「甘いものはいかが?美味しいお菓子はいりませんか?」なんて感じの歌を歌ってます。
頭の上には売り物のお菓子。しかもフランスの国旗付き。バランスを崩して落とすなんてことはないんでしょうか?
「大丈夫です。長年やってますから(笑)。もちろん手は使いませんよ」
ティモテさんは6年前からこうしてビーチを歩いては、甘いものが食べたくなった海水浴客にお菓子を売り歩いています。
「子どもたちが欲しがるんで買いました」とお母さん。
「この揚げパンが大好きなんだ。ここに来るたびに食べてるよ」と息子。
ささっと平らげると仲間と一緒に海に向かって駆け出して行きました。
夏のビーチには移動販売の小さなお店が行ったり来たり。こちらは頭の上ではなくカート。
何を売っているのかといえば、キャラメルソースでコーティングしたピーナッツに揚げパン等々。砂の上でゴロゴロしてたらなんとなく食べたくなるものばかり。
「今日は日差しがあるから、ついつい食べたくなるね」と男性。
看板をよく見るとコーヒーも売ってるようです。
お客さんは向こうからお店がやってきてくれるので便利ですが、移動する方は重労働。砂の上を1日24キロほど歩くそうです。
「天気のいい日は稼ぎ時なんです。大事なのは笑顔を忘れないこと。そうすれば皆さん買ってくれます」とお店の男性。
この仕事で1日約100ユーロ(約13,000円)の収入になるそうです。重労働ですが、この額は悪くないですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ビーチで、持ち物全部をしまいこんだバッグを盗まれた。近くにいた外国人にお金を借りた挙句、1時間ほど列車に揺られて帰宅した。その間、ずっとビキニ姿のまま・・・」
VDM(Vie de Merde)より
週末はカルカソンヌで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。今回はフランス有数の観光地カルカソンヌ(Carcassonne)を旅します。
パリからカルカソンヌまでは高速列車TGVで5時間ほど。
ここの城塞都市はユネスコの世界遺産にもなっています。
では、出発!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年7月14日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
丘の上に見える城塞都市。その向こうには雪をかぶったピレネーの山並み。放送は7月でも取材は春先に行われたようです。
オード川に架かる橋を渡ってその都市に向かいましょう。今回は表門からではなく、お勝手口のような小さな門から入ります。
ガイドのジャン=フランソワさんが領主の衣装で迎えてくれました。
2000年の歴史を持つ町は中世ヨーロッパでは大きな都市のひとつでした。そしてフランス革命後、二重の城壁の間には貧しい人たちの住居があったそうです。
いよいよ中を見学です。最初に訪れたのはサン=ナゼール大聖堂(青印)。その隣には、ウォルト・ディズニー、チャーチル、現在の英国国王エリザベス2世など、数々の要人やセレブが宿泊したというHôtel de la Cité(赤印)があります。
そして何と言ってもこのコンタル城(緑印)。城塞都市はこのお城を中心に3キロに渡る城壁で囲まれています。都市への入場は無料ですが、お城の見学は有料で9ユーロ。
現在の城塞都市の住人は50人ほどしかいませんが、中世の頃には2000人から3000人が暮らしていたと言われています。
カルカソンヌの観光の中心はこの城塞都市ですが、もう一つの名所が、オード川の対岸にあるラ・バスティッド・サン=ルイ(La Bastide Saint-Louis)です(水色印)。
中世の頃にはこの広場にお店がたくさん並んでいたとか。そしてここの美術館(黄緑印)は入場無料。
そろそろ美味しいものでもいただきたい時間です。まずはトリュフで有名なお店Barrière Truffesへ(こげ茶印)。いただいたのはトリュフ玉子。下ろしたトリュフが山のようのかかった一皿。美味しそう。
この辺りはトリュフの産地でもあります。旅人が食べていたもう一皿は、ジャガイモにトリュフが振りかけてあるようです。
そして、城塞都市の中では郷土料理のカスレを堪能することもできます。カスレは、白いんげん豆、ソーセージ、豚のコンフィ、カナール(鴨かアヒル)のコンフィを使って作った煮込み料理。
食後は城塞都市からのこの眺めを堪能しましょう。
「南にはピレネー山脈があり、北にはフランス山岳地帯の山々があります。ここは、地中海と大西洋をつなぐ要所だったんです」とジャン=フランソワさん。
ガイドさんがちょっと面白い場所に案内してくれました。中世の武器や防具が展示されています。これは鎖帷子。重さは15キロもあります。
次に訪ねたのは審問博物館(紫印)。展示されているのは拷問器具。恐ろしい。このトゲトゲのある椅子、火をつけて熱くしたところに座らせるのだそうです。
中世の頃には異端審問など血なまぐさい事件が数多くありました。
さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。向かったのはミディ運河に浮かぶ船Péniche "Mirage”(オレンジ印)。カルカソンヌからは5キロほどのところにあり自転車なら30分もあれば来られそうです。広いリビングルームに寝室は3つ。丸い窓も開け閉めできます。
さて今回の旅の費用は、ガイド付きツアーが11.50ユーロ、お城の入場料が9ユーロ、審問博物館が9.50ユーロ、トリュフ玉子が9ユーロ、城塞都市観光が10ユーロ、宿泊代が130ユーロで、締めて179ユーロ(約24,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、私は入場チケット売り場で働いている。50歳くらいの男性が子供用のチケットを買おうとしたのでなぜだと聞くと彼が言った。『私は神の子だからです』」
VDM(Vie de Merde)より