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ゴッホのアルル [プロヴァンス地方]

 日本もフランスも暑い暑いというお話ばかりで二倍疲れます。

 エアコンの効いた室内にいる時間の方がはるかに長いのにおかしな話ですが、もうぐったりです。

 ひたすらこの暑い夏が終わるのを待つという感じになってます。

 それはさておき、恒例の週末旅は放送がお休みだったり以前の再放送だったりするので夏の間はお休みです。

 その代わり今日は、アルル時代のゴッホの足跡を辿るツアーに参加してみましょう。

Paris_Arles.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年8月3日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ゴッホの足跡を探してアルルに来たら、まっ先に訪ねたいのがこのカフェLe Café La Nuit(オレンジ印)。

 世界中に知られるゴッホの名作「夜のカフェテラス」に描かれているお店です。壁にはヴァン・ゴッホのカフェという文字。

 ゴッホの描いたお店と同じ場所に、絵と同じように再現されたカフェです。

 本日、ツアーに連れて行ってくれるガイドのアンヌさんとは円形闘技場で待ち合わせです(青印)。

 ゴッホが色と光に溢れるプロヴァンス地方の町アルルにやってきたのは1888年2月のことでした。

 「ゴッホが列車でアルルに到着した時、30センチほどの雪が積もっていました。つまり、雪のため列車はアルルで停車したまま動けなくなったのです。ゴッホはアルルについてはあまり良く知りませんでした。ですからここに来たのは偶然だったんです」とアンヌさん。

 ええっ、偶然だったのかあ〜。アルルを目指してきたのかと思ってました。

 ゴッホは始め小さな宿に宿泊していましたが、その後、この家に部屋を借りて住むようになります。これが「黄色い家」です(黄印)。

 1944年の空襲で破壊されてしまったため当時の家は残っていません。

 「ゴッホにとっては理想的な住まいでした。ちょっと歩けばすぐに田舎の風景が広がっていたからです」

 この風景に魅了されたゴッホは何時間もアルルを歩き回ったそうです。そして夏の間、麦畑の刈り取りの様子を好んで描きました。

 「外に出て、実際に畑で働いている人を近くで見ながら絵を描きたかったんです」

 秋になるとあのゴーガンがやってきました。二人は2ヶ月ほど一緒に制作に励みますが、その後、関係は悪化します。

 1888年12月、ゴッホはゴーガンと口論になり、耳切り取り事件を起こします。そして精神を病み入院することになります」とマルチメディア図書館の館長さん。

 このゴッホの耳切り取り事件、実際はゴーガンがゴッホの耳を切り取ったのではないかと推測する研究者もいます。

 ゴーガンには暴力の匂いがプンプン漂うので、何んとなくそれを信じたいような・・・。

 自分で自分の耳を切り落とした自画像を描いたのではなく、ゴーガンに耳を切り落とされた自分の姿を描いたのではなかろうか?

 それはさておき、ここがその病院のあったところです(赤印)。

 ゴッホはここの庭を描いています。しかし、1960年には庭はなくなっていました。

 「ここは駐車場に作り変えられていました。車が何台も停められてたんです。病院は別の場所に引っ越していました」

 現在の庭はゴッホの絵をもとに復元されたもの。毎年、多くの観光客がこの美しい庭を見学にやってくるそうです。

 「ここでゴッホが苦しみに耐えていたかと思うと心が動かされます」と女性。

 ゴッホの個性的な絵と激動の一生に惹きつけられてアルルを訪ねる人がたくさんいるようです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、カフェテラスで友人と待ち合わせをした。カフェに着いた時、バッグの中に入れてきたのは携帯ではなくテレビのリモコンだったことに気がついた [ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より



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