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小さな村のデモ [地方の小さなできごと]

 今週いっぱい夏休みの方が多いようで、通勤電車がまだまだ適度の乗客を乗せて走っており快適です。

 しかし、来週の月曜日にはまた押し合いへし合いか・・・。

 昨日はニースの海岸に寄せる不思議な大波についてのお話でしたが、そのニースで、8月15日の水曜日、2年ぶりに花火大会が開催されたそうです。

 その映像に興味のある方は→こちら

 2016年7月14日に起きたテロ事件以来、中止になっていた花火大会。来年には革命記念日の7月14日に開催される予定だそうです。

 さて、そのニースから内陸部に100キロほど行ったところにある小さな村では、こんなことが起きていました。

Paris_Allos.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年8月16日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 白装束に「辞任」の文字の書かれた横断幕を掲げて、静かに通りを行進していく集団。

 白いお面もつけています。あのアノニマスよりは無表情でちょっと怖い。

 この方々、アロス村の住人やお店の経営者で、村長の辞任を求めています。

 なんでまたこんなことになってしまったんでしょう?

 実は先月の8日に行われた村議会選挙で野党が70%あまりを得票してしまいました。

 因みに村の人口は700人ほど。このデモに参加したのは120人あまり。

 議会の体制がここまで逆転してしまっては村の自治を今の村長に任せておけない。いますぐ辞任!ということになったわけです。

 「商店会も地主も住人も、村がダメになっていくのを黙って見ているわけにはいかないんです。観光案内所も機能しなくなっていますしね」とデモ隊の男性。

 その村長さんがこのかた、マリー=アニック・ボワザールさんです。

 教会前に集まった群衆に向かって、与野党が一致協力して村の自治を進めるべきと演説します。

 その後、野党を率いるミッシェル・ランテルムさんがマイクを取ると、今まで静まり返っていた群衆のあちこちから励ましの声が上がります。

 一応、この日はこれで散会となったようです。要は、反村長派が気勢を上げたってだけ?

 人口700人のうちの120人ですからねえ。20%にも満たないですよね。でも70%が野党に投票したとなると、村の運営は相当難しくなるでしょう。

 それにしても、白装束と白いお面、どなたの発案だったんでしょう?


******* フランス人のつぶやき *******

今日、上司に会社を辞めるとメールした。すると上司が 『OK!』と返信してきた

VDM(Vie de Merde)より



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