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グーレン [ブルターニュ地方]

 今年、第一次世界大戦が終わって100年目になりますが、その記念日が11月11日。この日にドイツと連合国の休戦協定が結ばれました。

 どういうわけか、今年パリで開催されるこの記念日の式典にトランプが出席することになってるらしい。

 アメリカは全然関係ないでしょうにねえ。

 単なる式典好き???フランスの革命記念日の式典にも出席してましたし、目立ちたがり屋らしいから招待されるとホイホイ出かけてくるのかも。

 それはともかくとして、本日はブルターニュ地方に伝わる伝統のスポーツのお話です。

Paris_SpezetNew.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France3で2018年8月20日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ここはブルターニュ地方の海岸。ビーチには人影が・・・。

 一対一で戦う格闘技グーレン(Gouren)、ブルターニュ地方伝統のスポーツです。アーサー王の時代に生まれたと言われています。

 試合の終わりには相手の頬にキスをしてお互いをたたえ合います。

 コランタン君は17歳。ヨーロッパチャンピオンでグーレンの未来を背負って立つアスリートです。

 グーレンは立って戦うスポーツ。そして手で殴ったり足を取ったりしてはいけません。

 ここは人口1,800人ほどの小さな村スペゼット(Spézet)。

 この日はクラブチーム設立50周年を祝って、トーナメント試合が開催されることになりました。

 まずは競技場の設置から。トラックで運ばれてきたのは大量のおがくず。これを地面に広げるとこうなります。

 この上で、男女合わせて50人の選手たちが戦います。フランス連盟に登録された正式な選手たちは全部で1,600人もいるそうです。

 大会はまず誓いの言葉から始まります。そして試合開始。

 レスリングでもないし相撲でもない。ナレーションで言っているように柔道に似てます。着ているものもどことなく柔道着風。

 「相手を傷つけたり殺したりするようなものではありません。組んず解れつしながら楽しむスポーツなんです」と元選手。

 相手を背中から倒して両肩が地面に着いたら勝ち。これが柔道で言えば「一本」となります。

 なんだかおがくずまみれになりそう。勝利への執念というよりは楽しんでらっしゃる感じがします。

 白黒映像は1946年当時の試合の様子。今とユニフォームがちょっと違ってますが、お互いの頬にキスをして試合が始まるのは同じ。

 そういえば、柔道の試合ではお辞儀をして始めますよね。

 こちらは受験勉強中のコランタン君。この取材の時はバカロレアの前だったようです。結果はどうだったんでしょうね。

 グーレンを楽しむのは大人だけではありません。子供達も同様です。

 おがくずの上でやるというのがちょっと面白いですね。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、除草剤を買ってきた。瓶に書いてある説明を読むとこう書いてあった。『完全に雨の降らない日が一週間続いた時に使用するべし』私はブルターニュに住んでるんだがね・・・[ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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