帆立貝戦争 [トピックニュース]
EUの夏時間がなくなりそうですね。
省エネ対策という触れ込みで、今までなんとなくダラダラと続けてきただけですもんね。廃止になってもおかしくありません。
昨日もニュースで言ってましたが、どうも夏は仕事に身が入らない人が多いらしいじゃないですか。昼間を長くすれば効率的という発想もどうも説得力がなさそうです。
近々、あの1時間をずらす作業も不要になるんでしょう。
ところで、あの英国はどうなるんでしょ?まだEUに在籍してますから夏時間も廃止になるんでしょうかね?
さて今日は、その英国とEU推進派のフランスの間で勃発している帆立貝をめぐる戦いのお話です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2018年8月30日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
手前がフランスの漁船。英国の漁船に向かって石を投げつけました。怒った英国の漁船がフランスの漁船にぶつかってきます。
今週に入って、この騒動が激化しているとか・・・。なぜこんなことになってしまったのか?
ノルマンディ沖のこの海域は水産資源の豊かな地域。もちろんここには帆立貝もたくさん生息しています。
そのため多くの漁船がここで漁をすることになります。
但し、フランスの漁船が独占できるのは海岸から12海里まで。それ以上になると英国と分け合わなくてはなりません。
ところがこの海域で、フランスの漁船が英国の漁船に対して先に手を出してしまいます。
それには訳がありました。フランスではホタテ漁は10月1日にならないと再開できません。水産資源保護のため、そのような規則が設けられました。
ところが、英国の方は自由。なんの規制もありません。
何もできないフランスの漁船の目の前で、英国の漁船が自由に漁をしています。これに我慢がならなかったんでしょう。
「どうして向こうは1か月半も早く漁ができるんだ?その間に漁船300隻ほどにもなる漁をして帰って行くんだよ。そんな話ってあるかい?」と漁師さん。
しかし、海峡の向こうでは、そんな規則は受け入れられません。
「わが国の漁船は平等に漁ができるはずです。こういうことが二度と起きないようにフランスの当局にはきちんとして欲しいと申し入れています」と英国の当局者。
これはちょっと困った事態になってますねえ〜。
しかも英国はEUから脱退することになっています。そうなると事態はどう変わっていくのでしょう?
英国がEUから脱退した場合、英国の漁船をこの海域で漁ができなくすることはできるらしい。
しかし、それに対する報復として、これまで英国の海域で漁をしていたフランスの漁船を締め出してしまう可能性があるそうです。それはそれでフランスにとっては痛手。
目下のところフランスは、水産資源保護のために同じ解禁日に合わせて漁をするように英国に求めていくそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、あまり人気のない部署に若者を一人採用した。ところが、わずか1時間後に警察がやってきて、その若者に手錠をかけて連れて行ってしまった・・・」
VDM(Vie de Merde)より