高額紙幣 [トピックニュース]
だいぶ涼しくなりました。とは言っても、まだ服装は夏のまま。
今週後半はお天気が崩れると同時に気温もまた下がるようですが、暑い日もあるようで、何を着たらいいか迷いそうです。
さて、欧州で広く流通している通貨の一つがユーロですが、来年の5月から100ユーロと200ユーロの新紙幣が登場するそうです。偽札対策も万全だそうですが・・・。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年9月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
そもそも従来の100ユーロ札や200ユーロ札ってあまり見かけませんが、どうなんでしょう?
こちらは紙幣の印刷所に近いフランス中部の町シャマリエールの市場。
「100ユーロや200ユーロって使ってます?」と取材班。
「一度も使ったことないですね。たいてい硬貨で支払うことが多いですから」と女性。
それもそのはず、この高額紙幣は、紙幣全体の1.5%しかないそうです。
「お札で支払うってことがだんだん少なくなってますね。現金を使わなくなったってことじゃないですか」と別の女性。
キャッシュレス時代が来ると言われてはいるものの、フランス人の10人に7人が、紙幣か硬貨で支払っていることがわかっています。
そして、ATMでお金を引き出しても100ユーロや200ユーロが出てくることは滅多にありません。
「一回に引き出す額は20ユーロくらいです。そんな高額紙幣は必要ないですね」と年配の女性。
現在のレートで1ユーロが130円ほどですから、この女性、だいたい2,600円くらいを一回で引き出すようです。
「合計しても100ユーロとか200ユーロを持ち歩くことはありませんね」と男性。
こちらのお店は現金払いなので紙幣には気をつけているそうです。
「毎回こうして高額紙幣はチェックしています。100ユーロの偽札をつかまされたら多額の損失になりますからね」とお店の方。
三桁の額の紙幣はどこでもあまり歓迎されてないようです。
「100ユーロや200ユーロ紙幣はちょっと受け取れませんね。バゲットの値段を考えてみてください。そんな高額紙幣を出されても困りますね」とパン屋さん。
ユーロ紙幣はこの他にも50ユーロ、20ユーロ、10ユーロ、5ユーロとありますが、フランスでの一番人気が20ユーロ札。
さっき年配の女性も一度に引き出す額は20ユーロだとか言ってました。
しかも、流通する紙幣の中で一番多いのがこの20ユーロ札。全体の40%だそうです。
そう言われてわが身を振り返ると、最近、諭吉さんを見てないですねえ。もっぱら野口英世ばかり。その方が何かと便利。大きい額になるとカードを使うことが多いような気がします。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、20ユーロ札を崩そうとパン屋でバゲットを買った。バゲットは0.93ユーロ。20ユーロ札を出してお会計を済まそうとしながら思わず「ちょっと待って、確か0.03ユーロがあったはず・・・あっ、ちょっと待って、0.90ユーロがあったっけ。これでちょうどだ!」と言ってしまい、結局、20ユーロとバゲットを手にパン屋を出てきてしまった 」
VDM(Vie de Merde)より