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プティ・ブール [フランスのお菓子]

 外の気温はかろうじて20℃に届くか届かないくらいだというのに、満員電車の中はあまり涼しくない!

 何しろ36℃の発熱体が一車両にぎっしり詰まってますからねえ〜。

 これがもうしばらくしたら上着を着てもコートを着ても暑いと感じない季節になるのか・・・早くそんな季節になってもらいたいもんです。

 さて、フランスには誰でも一度は食べたことのある有名がビスケットがあるそうです。その名もプティ・ブール(Petit Beurre)。

Paris_Nantes.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年9月19日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらがそのビスケット。フランス人なら目をつぶって触るだけですぐにわかるそうです。

 「これ、わかります?」と取材班。

 「ああ、これはプティ・ブールですよ」と男性。

 「これはなんでしょう?」と取材班。

 「プティ・ブールじゃないですか?この手触りと形はすぐにわかりますよ」と別の男性。

 プティ・ブールが生まれて今年で130年になります。この形、よ〜く見てください。

 季節が4つあるように角が4つあります。周りの刻み目は全部で52個。一年が52週間でできていることを表しています。

 幅は7センチで一週間が7日であること、小さな穴は24個で1日が24時間であることを表しているそうです。

 このビスケットを作ったのがこの方、ルイ・ルフェーヴル=ユティル(Louis Lefèvre-Utile)でした。

 24歳で両親の営む店を引き継ぎ、このビスケットを生み出した後、ナントの南西部にあった製糸工場をお菓子工場に作り変えビスケットの大量生産を開始します。

 マーケティングに裏付けされ、時代を先取りした商売でした。会社名はLU(Lefèvre-Utileの省略形)。

 オリヴィエさんは8歳の時からLU社のビスケットのパッケージを収集しています。

 こちらは1899年の頃のパッケージ。パッケージと言うより、車のおもちゃにお菓子を詰めたと言った方がいいようです。

 「これはお菓子をつめたおもちゃの第1号でした。消費者の生活の中に巧みに入り込むLU社の戦略がよくわかります」

 そして、アールヌーヴォーを代表する画家ミュシャがパッケージのイラストを描いたものもあります。そして、様々な広告も制作されました。

 しかし、この会社の優れたところは、まだ社会保険などなかった時代に、従業員に有給休暇を与えたり、傷病手当を支給したりしていたことです。

 アンドレーさんは定年までLU社で働き続けた方です。

 「調子の悪い時は自由に休むことができました」

 労働環境は恵まれていましたが、高度な技術も要求されました。

 「会社は商品の質にこだわっていました。ですから従業員も作っているものに誇りを感じていたんです」

 LU社は10年前にアメリカの企業に買収され、今では世界的なビスケットメーカーになっています。

 かつて工場のあった建物はカルチャーセンターLe Lieu uniqueになっているそうです。


限定 レア ピンバッジ リュLUプチブールビスケット型 ピンズ フランス

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  • 出版社/メーカー: ピンバッジ_pinsmarche
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******* フランス人のつぶやき *******

今日、バスに乗っていると、隣に座っていたほろ酔い加減の男性がプティ・ブールの箱を開け食べていた。食べていたのは中身のビスケットじゃなくパッケージ [がく~(落胆した顔)]

VDM(Vie de Merde)より



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