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松ぼっくりトレイン4 [プロヴァンス地方]

 プロヴァンス地方のローカル線 “松ぼっくりトレイン” の旅シリーズの四回目は、前回のアノットから3つ先の駅、時間にして約10分のところにある村メアイユ(Méailles)を訪ねます(オレンジ印)。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年9月20日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 美しいアーチ型の高架橋を走る松ぼっくりトレイン。

 しかし、それよりずっと高いところにあるのがメアイユ村。海抜1000メートルの崖の上にあります。

 こんなところに集落があるなんて驚き。昔は敵の侵入を許さない安全な場所だったのかもしれません。

 夏のバカンスシーズンが終わり観光客の姿はなく、今は住人たちだけの静かな村に戻りました。人口は100人あまり。

 ローランスさんは村で食料品店を営んでいます。もともとはローランスさんのお祖母さんのお店でしたが1982年に店じまいしました。

 その頃のローランスさんは病院で働いていました。3年前、その仕事を辞めて店を再開することにしたのです。壁には家族の古い写真が飾られています。

 「祖母は毎日お店を開けていました。二階が住まいになっていて、食事中にお客さんが来ると下に降りてきて対応していました」

 両親や祖父母が暮らしたこの小さな村がローランスさんの心のよりどころになっていたようです。

 メアイユは四方を広大な森に囲まれています。ミッシェルさんは奥さんと一緒に森にやってきました。手には大きなカゴ。

 ということは・・・そう、キノコ狩りにやってきたのです。あっ、ありました、大きなキノコが!

 「これはカルパッチョにして食べたらおいしいはず」とミッシェルさん。

 セープ茸やジロール茸など様々なキノコが採れるそうです。しかし、むやみやたらに採ってはいけません。

 「一週間に一回だけです。ですから、キノコのご馳走が食べられるのも一週間に一回だけ」

 すごく大きいのが採れてますねえ。このセープ茸を持ってやってきたのでジャッキーさんのお宅。この方が美味しいキノコ料理を作ってくれます。

 「こりゃまた、ずいぶんと立派だねえ〜」とジャッキーさん。

 日本なら天ぷらにするところですが、ジャッキーさんはフライにするようです。

 「シンプルだけど、昔から村ではこうして食べるんですよ」

 からりと揚がったセープ茸のフライが出来上がりました。美味しそう〜。素材の良さを活かした料理ですね。

 「ここでは季節ごとに様々な味を楽しむことができるんだよ。栗の木もあれば、ジャガイモもある」と男性。

 こちらのご夫婦は畑でジャガイモを栽培しています。

 「戦時中はジャガイモを一杯に積んだ列車がメアイユからニースへと出発していきました」

 ということは、松ぼっくりじゃなくジャガイモトレインですねえ〜。

 メアイユはこのローカル線との結びつきが強い村でした。というのも、20世紀初頭に列車を通す工事が始まりましたが、当時、多くの労働者がこの村で生活していたそうです。

 労働者たちは4年かけてこのトンネルを掘ったそうです。

 「彼らの多くがイタリアのピエモンテからやってきました。そしてその中にはそのままメアイユに住み着いた人たちがいたんです」とその歴史に詳しい男性。

 この環境だったら住み着いてしまいたくなりますよね。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、昨日訪ねた小さな村のお店で買い物をした時、フランでお釣りをくれたことに気がついた![あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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