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コッコーヴァン [フランスのグルメ]

 新しいタオルを下ろすと、これまで使ってきたタオルがいかに使い古したかがよくわかります。新しいタオルはふわふわでやさしい肌触り。

 さて、今週末あたりから本当に夏が姿を消してくれそうです。本格的な秋の到来!

 曇りの日が多くて今ひとつなのですが、ちょっと動き回ると首の周りにじわっと汗が出るような中途半端に暑い日がなくなるのはありがたいことです。

 今日は、そんな秋にふさわしいフランスの国民的煮込み料理コッコーヴァン(coq au vin)を紹介しましょう。

 節約晩ご飯にも登場し、ブルゴーニュ地方が発祥地だとお伝えしましたが、今ではこれがフランス全土に広まり、地域や家によって具や作り方にヴァリエーションがあります。

 今回はロワール川渓谷にあるワインの産地シノン(Chinon)の主婦が作るコッコーヴァンを紹介します。

Paris_Chinon.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年10月11日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 市場にやってきた主婦のマドレーヌさん。この方が今回の料理を作ってくれます。

 最初に向かった先がお肉屋さん。買い求めたのは雄鶏(フランス語でコック)。どうやら前日から注文していたようです。この料理の主役が鶏肉ですから重要です。

 お肉屋さんが一羽をきれいにおろしてくれます。雄鶏の年齢は3〜4歳。

 「高齢の雄鶏だから、キュッと引締っているわりには柔らかい肉ですよ」とマドレーヌさん。

 雄鶏のお値段は25ユーロ。これで8人分だそうです。

 「エシャロット、タイム、ローリエ、パセリが必要ですが、家の庭にあるから買い物はこれで終わりです」

 あれ、ワイン(フランス語でヴァン)はどうするんでしょ?

 心配ご無用。何しろマドレーヌさんちはワイン農家。ワインならたっぷりあります。

 早速、厨房で料理の開始。まずはフライパンで鶏肉の周りを焼きます。使った油は、ガチョウの脂。

 一方、息子さんがワインを選んでくれます。

 「ブドウの収穫とワインの仕込みの期間にはコッコーヴァンを食べるのが習慣になっています。なんといってもフランス伝統の料理ですからね」と息子さん。

 そしてこちらが、マドレーヌさんが母親や叔母から教えて貰ったレシピノート。

 それによると、鶏肉はフランベするのがいいとか。ということはあのボトルはブランデー?

 次に、鶏肉を焼いたフライパンで、エシャロットとハーブ類(タイム、ローリエ、パセリ)を入れて煮込んだワインを注ぎ入れます。

 蓋をしたらとろ火でコトコト3時間ほど煮込みます。これはやっぱり酷暑の夏には作れないですねえ。涼しくなった秋だからこその料理です。

 最後の仕上げに、マドレーヌさん特製のソースを加えます。ソースの中身は不明。このソースが味の決め手でしょうねえ〜。

 それからまた少し煮込んでできたのがこれです。かなりの量のワインを使ってましたが、わりにあっさりした感じです。

 食卓には三世代が勢ぞろい。お皿に取り分けて頂きます。付け合わせはじゃがいもでした。

 大人はシノンの赤ワインを堪能。子供たちはスライスしてトーストしたバゲットをソースに浸して食べていました。

 美味しそうですねえ〜。わが家でも近いうちに作ってみようかと思います。


******* フランス人のつぶやき *******


今日、夫に、どうして息子の面倒を見ないのか聞いてみた。『僕たちは動物だよね。雄鶏はひよこの面倒はみない、オスの狼は子供の面倒はみないんだ』ああ、子供が成人するまで長そう・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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