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EU離脱の混乱 [トピックニュース]

 英国のEU離脱交渉はなかなか進まないですね。期限は来年の春なのになんとかなるんだろうか?

 仮に唐突に離脱となれば、その瞬間からビザは無効となり、国境という壁が再度築かれることになってしまうと言います。

 すぐに影響を受けるのが海の玄関口、フランス北部のカレー。

Paris_Calais.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年10月19日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 港から乗用車やトラックが続々と出てきます。

 英国からのフェリーが到着するたびに24時間、絶え間なく続くこの光景。

 これだけの車が行き交うとなると、すべての車を止めて税関の検査を実行するのは不可能。気になる車だけを選んで検査することになります。

 運転席だけでなく荷物室もすべて念入りに検査します。

 「これからポーランドに行って、1週間以内にまたここに戻ってくることになるよ」とトラックの運転手。

 どうやらポーランドと英国を往復しているようです。

 検査は数分間で終了。問題なかったようです。

 「このトラックは食料品を運搬しているようです。時々、違法にタバコを運んで、お金を受け取って帰ってくるトラックもいるんです」と税関の男性。

 英国のEU離脱でビザが無効となれば、すべての車を検査しなくてはならなくなります。そんなことになったら、あのジブラルタルの渋滞どころの騒ぎではなくなります。

 フランス政府はすでに700人を税関員として追加雇用することにしています。

 「これまでよりも多くの車を検査することになりますから、人員が必要なんです」と税関の地方局の局長さん。

 「時間もかかりますよね?」と取材班。

 「必ずしもそうとは限りません。人員を増やして渋滞が起こらないような措置を施しますから」

 しかし、事態を重く見る関係者もいます。

 「春までの5ヶ月で、なんて無理ですよ。税関検査が必要となれば人員を増やし、仕事を教え育成しなくてはなりません。また駐車スペースや事務所等々の施設が必要になります。とても3ヶ月やそこいらでは対応できませんよ」と税関員の労働組合の事務局長。

 こちらはカレーの港に続く道路。トラックが列をなして走っています。その数、年間で200万台にもなるため、数ヶ月後には恐ろしい渋滞が起きると懸念されています。

 こちらはカレーの市役所です。

 「EUは実態を把握することもなく、また具体的な対応策を提示することもなく勝手に話し合っているだけなんです」と市長さん。

 カレー市はいち早く税関センターを設置するための土地を提供するとEUに申し出ているそうですが、未だに返事はないそうです。

 もう、離脱やめたらあ〜って言いたくなりますね。英国にとっても良いことないような気がします。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、2時間半も税関で止められた。なんでかって?バッグに12キロのハムやソーセージを詰めて国境を超えたからよ」

VDM(Vie de Merde)より



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