個性ある小さな市町村5 [ミディ=ピレネー地方]
「個性ある小さな市町村(Petites Cités de caractère)」の称号を持つ村を訪ねるシリーズも最後となりました。
五回目の今日は、フランス中南部アヴェロン県の小さな村コンブレ(Combret)を訪ねます。
人口は270人ほど。赤い石でできた家々がこの村の特徴です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年10月26日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
山奥にひょっこり現れる村。階段状に肩を寄せ合うように石の家が並んでいます。
「ここの秋はいいですよ。色づいた木々に光が降り注いでとても美しいです。コンブレは秋に来るのが一番です」と女性。
遠くからの姿を堪能したら、村の中へと入ってみましょう。
目を引くのは、やはり建物の色。太陽の光によっては緋色から紫へと色がうつろいます。
建物はこの地方に豊富な赤色砂岩で出来ているそうです。
それにしてもすごい道ですね。石がギシギシに敷き詰められていて歩きにくそうな感じ。でも、坂道なら滑らずに済むかもしれません。
こちらはアリスさんのお宅。アリスさんのお年は88歳、この家で生まれたそうです。村の歴史の生き字引のような方。
昔は別の場所から水を汲んでこの村まで運んできたようです。
この立て込んだ地域、つまり村の中心地には約30人ほどが住んでいるそうです。その他はそれを取り囲む郊外で暮らしています。
そんな村の暮らしに惹きつけられ、都会から移住してきた人もいるとか。
皆さん、ペタンクを楽しんでらっしゃいます。試合だけあって本気だそうです。後ろの壁にはスコアボードみたいなのがかけありました。
一方、噴水のある広場にはオーベルジュがあります。料理が美味しいと評判です。
シェフは女性、ブリジットさんです。今から10年ほど前にこの村に移住してきました。
料理はすべて地元産の食材を使っています。川魚が美味しそう。そういえば村の麓には川が流れてましたっけ。
「材料は麓まで行って買い揃えてきます。もちろん自分の手で持って上がってきますよ」とブリジットさん。
階段状の村は、交通がちょっと不便ですね。でも、体を鍛えるためと思えば耐えられるかもしれません。
コンブレは「個性ある小さな市町村」の称号を獲得してから観光客が増えたと言います。
「村が活性化されるのでいいことだと思います。それに、外から人が来て、いろんな話ができるのもいいですね」と村人。
麓のランス川には古いアーチ型の橋がかかっていました。美しい眺め・・・。
川岸を歩きながら秋色に染まった村の姿を堪能するのもいいですね。
「個性ある小さな市町村」の称号を持つ村々は確かにそれぞれに強い個性を持つ村々でした。
終わり。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、妹が口紅をつけられないなら幼稚園には行かないと言う。妹によると、私みたいに男の子に相手にされなくなるのはごめんだそうだ」
VDM(Vie de Merde)より