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続・週末はシラクーザで [イタリア]

 特色のあるフランスの小さな村々を訪ねている間に、月が変わって11月になっていました。

 さすがに朝晩は冷えてきました。どんどん寒くなって欲しい!

 そうすれば冬物を着ればいいだけだから単純。今のままだとどうも曖昧な天気で困ります。

 それはさておき、日曜日恒例の週末旅は放送がなかったのでお休みです。本日は、先々週に紹介した週末旅のシラクーザの続編です。

 シラクーザは、古代ギリシャの時代にまで遡る長い歴史を持つ重要な町と言われていますが、あの週末旅だけでは今ひとつピンときませんでした。

 しかし、今日、紹介する映像をご覧いただくと、それがよ〜くわかります。何しろ、町に残るギリシャの遺跡が3Dで再現されているからです。

Italy_Syracusa.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年10月17日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 地中海のシチリア島にある町シラクーザ。バロック様式の大聖堂にレモンの木。まさにイタリアそのもの。しかし・・・。

 「最初にここに住んでいたのはギリシャ人だったのです」と専門家。

 紀元前7世紀頃、ギリシャ人たちがこの地を発見し町を築いたと言われています。この巨大な野外円形劇場跡がその繁栄ぶりを伝えています(青印)。

 「この劇場を見ていると当時の力強いエネルギーを感じます」と女性。

 今から2500年ほど前、ここには神殿が立っていました(赤印)。

 「今いるところには、こんなアポロン神殿が建っていました。柱の数は42本、高さは15メートル。上部の壁は細かな装飾が施された木の板で覆われていました」とリポーター。

 これはちょっとすごいですね。当時の人々は神への貢物を手に携えてここにやってきたと言われています。

 「大勢の人が集まって儀式が行われたはずです。生贄の動物もいたでしょう。音楽も奏でられていたと思います」と専門家。

 そして映像の最初に登場した野外円形劇場。

 「ここには舞台がありました。豪華な王宮を表した建物が建てられ、役者たちを上階まで持ち上げる装置も設置されていました。さらに音響装置もありました。大きな音を立てて嵐を再現していたようです」

 改めて高度な文明があったことを思い知らされます。

 地元の子供達は教室で歴史を習うだけでなく、こうして実際に遺跡に触れながら学びます。

 「感動します。埃を払うと石がよく見えて、いつ頃の石かがわかるんです」と男の子。

 「市民はここを大切にしてきました。そして、その文化を次世代に伝えていくことが自分たちの使命だと思ってきたんです」と考古学の先生。

 当時のギリシャ人たちは地中海に面した様々な地域を植民地にしていました。その中心がシラクーザだったのです。

 そして各植民地と結ぶために全長210メートルにも及ぶ巨大な船を建造したと言われています。

 「その船は “シラクジア” と呼ばれたところから、シラクーザの繁栄ぶりをうかがい知ることができます」と専門家。

 船には神殿の他に庭があり、そこで植物が栽培されていたとか。水やりの装置も完備されていたと言いますから驚きです。

 これにはシラクーザ出身の天才アルキメデスが一役買っていたようです。

 やはりこの町は、ただのものではありませんでしたね。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、哲学の教師としてバカロレアの追試の口頭試験を担当した。で、ある受験生によると、古代ギリシャでは自殺した者は死刑になったそうだ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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