道路整備 [イタリア]
一瞬、暖房が頭をかすめるくらい気温が下がってきました。11月も半ばになるとさすがに寒くなってきます。
昨日は風があったせいか、外出中は思わず上着のボタンを全部閉めて歩いてしまいました。そろそろコートの出番かもしれません。
さて、ヨーロッパ各地ではクリスマスの準備が始まったようですが、イタリアのローマは少々困った問題を抱えているようです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年11月13日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
犬も歩けば “遺跡” に当たると言ってもいいくらい街のあちこちに遺跡の残るローマ。
しかもどれも2000年以上も前のものばかり。その歴史の古さに思わずため息が出てしまいます。
しかし、視線を足元に向けてみましょう。
ありゃりゃ、道路がでこぼこ。アスファルトがひび割れてしまってます。これじゃあ自転車も自動車も走りにくいことこの上なし。
アントニオさんは毎日事故に合わないかとヒヤヒヤしながら車を運転しています。
「ひどい状態ですよ。ここなんか10センチほどの段差ができてます」
新しい市長が誕生して新生の行政に期待していましたが、状態はさらに悪くなっているとか。
専門家の試算によれば、これらの道路を整備するためには15億ユーロの費用がかかるらしい。
すでに赤字を抱えているイタリアにとっては重すぎる支出です。
一昨年の選挙で新市長になったのがこの方、ビルジニア・ラッジさん。
選挙期間中、当選した暁にはローマの道路整備に着手すると市民に約束していました。しかし、未だその気配もありません。
ラッジ市長を支援してきた現在の政府も、高齢者や低所得者への支援が優先だとして、1億8000万ユーロの補助金を取り消してしまいました。
梯子を外されてしまった形のラッジ市長、政府と戦うとおっしゃっていますが、ちょっと難しいのでは?
業を煮やしたローマ市民は10月末、もういい加減にしてくれ!とデモに訴えました。
こちらの女性は、25歳になる娘さんを交通事故で亡くしました。道路の不備が原因の事故でした。そのため、こんな活動を始めました。
「道路がひび割れたり陥没したりしているところにペンキで印をつけることにしました。こうしておけば多少は事故を防げると思うんです」
ドライバー協会は、スクーター事故の5台に1台が、また自動車事故の10台に1台が道路の不備が原因であるとして、市を告訴する構えです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、父からスクーターをプレゼントしてもらって一ヶ月になる。そして父が出勤するのにそのスクーターに毎日乗るようになって一ヶ月になる」
VDM(Vie de Merde)より