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シードル [フランスのグルメ]

 昨日は、ブルターニュ地方で作られるそば粉と、そのそば粉で作られるクレープの話をしましたが、今日はそのクレープを食べながら飲む、シードルというアルコール飲料のお話です。

 シードルはリンゴを発酵・熟成させて作られます。

 クレープと一緒に食べるからブルターニュ地方の特産品か?と思ってしまいますが、そのお隣にあるノルマンディー地方の特産品です。

Paris_Motteville.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年11月26日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ノルマンディー地方ののどかな風景。

 こちらは小さな村モットゥヴィル(Motteville)にあるパトリックさんのリンゴ園。

 シードルを作るためのリンゴの収穫が行われています。棒でつついて実を落とすという昔ながらのやり方を見せてくれました。

 パトリックさん、シードルを作り続けて50年というベテランです。ただいま、その技術を息子さんに伝授している真っ最中。

 パトリックさんが地面に落とした実を息子のジュリアンさんたちが拾い集めます。

 とは言っても、ただ拾い集めるわけではなく、使える実かどうかをより分けます。ずいぶん小さいリンゴですね。

 こちらのリンゴ園では45キロ余りのリンゴを収穫するそうです。美味しいシードルを作るためには品種の異なるリンゴをブレンドするのがいいそうです。

 集められたリンゴはこの機械で粉砕されます。年季の入った粉砕機。三世代にわたって使われてきたそうです。まだまだ使えそうですね。

 「この粉砕機とともに私たちは年を重ねてきました。30年前はここに私の父がいたんです」とパトリックさん。

 粉砕したリンゴはプレス機に移します。これまた年代物のプレス機。

 このように昔ながらの方法でシードルを作っている農家は少ないそうです。

 手で絞るとこんなに果汁が出てきます。蓋をしていよいよプレスします。

 「最初は楽なんですが、次第にきつくなってくるんです」とジュリアンさん。

 重労働ですね。でもその甲斐あって果汁がたくさん出てきました。今年も美味しいシードルができそうです。

 リンゴの果汁はこのカシの木の樽に詰められ、発酵と熟成のため30日ほど寝かせられます。

 こうしてできたシードルは家族で味わいます。シュワっとして美味しそうですねえ〜。飲みたくなってきたあ〜〜!


******* フランス人のつぶやき *******

今日、クリスマスイヴにお酒のボトルを手に家から出たところで、お隣さんに出くわした。『ほほぉ〜、これから彼女とデートかい。お熱いねぇ〜』僕は、これがシードルで、これから独身者だけが集まってクレープパーティをやるんだ、とは口が裂けても言えなかった[もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より



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