クリスマスのお買い物 [トピックニュース]
ジレ・ジョーヌの次は警察官が、“こんな状況はもうたくさんだ!” と来年の1月にデモを計画しているそうです。
どうなってるんでしょ、あの国は・・・。
とは言え、連続テロ事件では長期にわたり命を張って警戒に当たり、それがやっと落ち着いたかと思えば、暴力的なジレ・ジョーヌのデモとの戦い、イヤになるのも分かります。
さて、今年も残すところ10日あまりとなりました。そのうち平日は一週間ほど。しかも、来週は仕事にならないので、溜まった仕事は来年に持ち越しになりそうな予感。
そもそも “今年中に” という発想がダメ!!!なんで皆、今年中に、になっちゃうのだろう?
決算ならともかく、単に新しい年になるというだけでしょ。やめましょう、そのような考え方は。
などとぼやいてないで、本日の話題は、クリスマスのお買い物。お買い物と言ってもプレゼントではなく特別な日のご馳走のためのお買い物です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月17日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
市場にはクリスマス用の食材が並んでいます。フォワグラ、マグレ・ドゥ・カナール等々。
「24日のイヴにはお肉とトリュフを使った料理にするつもりです。あとフォワグラも少し用意しようかと思います」と女性。
ジレ・ジョーヌ騒ぎで最大の書き入れ時が短くなってしまった中小の商店。遅れを取り戻したいところです。
こちらは30年も前からここにお店を構えている鶏肉屋さん。
「うちは前もってご注文をいただくお得意様が多いんですが、それに加えて、たまたま通りかがった方が気に入って買ってくださいます」と店主。
そしてこちらはチーズ屋さん。
「皆さんクリスマスのために予算を確保しておくというのが普通ですね。この時期はいつもの買い物とはまるで違います。クリスマスは、少々値段が高くても美味しいものを食べる日なんです」
このチーズ屋さんではクリスマス用のスペシャル・チーズ盛り合わせというのを用意しているようです。
一つは6〜8人用で39.90ユーロ、もう一つは8〜10人用で44.90ユーロ。だいたい5,000円〜5,800円くらいですね。
「ちょっと早いですが、すでにシャポン(高級鶏肉)とフォワグラを注文しました。他にもいろいろと必要なものがあるので買い物に来ました」と主婦。
「ツリーの飾り付けも済ませましたし、パン屋さんのおすすめ商品も見せてもらいました」と女性。
そろそろ日本も今週末あたりからお正月用品がお店に並びそうですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、母と買い物に出かけた。私が、ブラジャーが買いたいと言うと、母が言った。『あんたそんなもの本当に必要???』ママ、ご指摘ありがとう、どうせペチャパイですから・・・」
VDM(Vie de Merde)より
リソル [ローヌ=アルプ地方]
フランス・アルプスに近いサヴォワ地方には、中世の頃からクリスマスになると食べれられてきた、リソル(ressole)と呼ばれる料理があるそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月16日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
豊かな自然に囲まれたサヴァワ地方。
中世の頃からクリスマスになると多くの家庭で食べられてきたのがリソル。油でこんがりと揚げるようです。
こちらのお宅ではお祖母さんからお母さんへ、お母さんから娘へと、その作り方が伝えられてきました。
バター、牛乳、小麦粉、玉子、イースト菌で生地を作ったら、こうして麺棒で伸ばします。
そして最後にラードを表面に塗ったら、くるくるっと巻いて3〜4時間、冷蔵庫で寝かせます。
その間に、中に入れる洋梨を準備します。
皮をむいてざく切りにしたら鍋で火を通します。白かった梨が、火が通るにつれてピンク色に変わります。
これを寝かせていた生地で包みます。ラビオリを作る要領ですね。
油で揚げたら粉砂糖を振りかけて、冷めないうちに食べるのがいいそうです。
「クリスマスの料理というだけでなく、サヴォワ地方の歴史も感じさせてくれる料理です」と娘さん。
一方、こちらはとあるレストランの厨房です。
ここではさらに進化したリソルを作っているそうです。中に入れる具は、ベシャメルソースとチーズを混ぜたもの。
同じように生地で包んでクルミ油で揚げます。クルミ油はすぐに高温になるとか。
「約200度ほどくらいになりますから、あまり長く揚げすぎてはいけません」
最後にふりかけたのは、チャボアザミの花の種。
「これで、家畜の放牧が盛んなサヴォワ地方の牧草地の香りを楽しんでいただけると思います」とシェフ。
ふーむ、チャボアザミの種ってどんな風味がするんでしょう?
「果物の入った甘いリソルとチーズ入りの塩味のリソル、バランスが取れていてとても美味しいですね」と男性。
皆さん、ナイフとフォークで、なんてかた苦しいことを言わず、手でつまんで食べていました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、貧乏学生の僕は、冷蔵庫に残っていたレトルトのラヴィオリを温めてお皿に開けた。ラヴィオリはたったの4つで、残りは全部トマトソース 」
VDM(Vie de Merde)より
銃撃事件に負けるな! [アルザス地方]
縮小したようですが、週末もジレ・ジョーヌのデモがあったようです。しつこいですね。
もういい加減に終わりにしましょうよ。あれだけやってもらったらもう十分でしょう。他国のこととはいえ、気になります。
さて、月曜日恒例の節約晩ご飯もまた放送がなかったのでお休みです。
来週に期待しつつ、本日は銃撃事件のあったストラスブールの今の様子をお伝えします。
大聖堂前の広場で行われていたクリスマスマーケットも無事に再開されたようです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月16日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
検問所に大勢の人たちが並んでいます。クリスマスマーケットが再開されたと聞いてやってきた人たちの列。
「もちろん銃撃事件が起きたことは知ってますよ。でもクリスマスマーケットは楽しいですし行きたいんです。だから行きます。それだけですよ」と男性。
土曜日の朝、閉じられていた屋台のシャッターが次々に開けられていきます。
しかし、お店の方々にとって銃撃事件はまだ生々しく記憶に残っているようです。何しろ3日前のことですから無理もありません。
「そう簡単には忘れられないですよ。犠牲になった方のことをどうしても考えてしまいます」と男性。
前日の夜にはマクロン大統領がストラスブールを訪れ、犠牲者に祈りを捧げるとともに市民と言葉を交わしました。
男の子、泣いてましたね。相当ショックだったんでしょうね。
そして翌日、徐々に訪れる人の数が増えて、今ではこの賑わいです。いつもの年末の風景が戻ってきました。
皆さんにとって大事なのは、いつものように変わらず続けること。
「あんな事件が起きても、私たちを止めることなんてできませんよ。私たちがそうしたいと思えば、そうするまでです」と女性。
ホットワインが暖かそうですねえ〜。
「お店を開店させることは私たちストラスブール市民の務めだと思っています。皆さんがこうして来てくれるんですから、中止にするわけにはいかないんです」と男性。
再開できて本当に良かったですねえ。
さて、この銃撃事件の後に行われた調査によると、今のマクロン大統領に満足していると答えた人は全体の31%で、前回を2ポイント上回ったそうです。
大統領就任の翌年の同じ時期のオランドよりは上、サルコジよりは下という結果になったそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、交差点にジレ・ジョーヌのバリケードがあって立ち往生した。そのジレ・ジョーヌの中にうちの会社の従業員を発見。確か、病欠の届け出を出していたような・・・」
VDM(Vie de Merde)より
お城のクリスマス [サントル・ロワール地方]
東京は昨日も冷え込みました。
仕方なく近くのスーパーに必要な物を買いに出ただけで、それ以外は家の中でじっとしてました。とても外をうろつく気にはなりません。
幸い、日差しがあったおかげで、日向にいると暖炉のそばにいるかのような暖かでした。
日曜日恒例の週末旅は放送がなかったので、今日はロワール川のお城のクリスマスを紹介することにします。
それぞれに工夫を凝らしたお城のクリスマスをお楽しみください。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月14日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ロワール川沿いのお城では、この時期、クリスマスをテーマにした展示が開催されています。
シンプルに金でまとめたツリー、プロジェクションマッピングのお城があるかと思えば、おいしそうなデザートが並んだお城もあります。
まずはシュノンソー城を訪ねてみましょう(青印)。
ゴージャスなフラワーアレンジメント。しかし、何よりすごいのは長い回廊に並べられたこのテーブル。長さ40メートルもあるそうです。
「全部の色が調和していてとても美しいですね」と女性。
この回廊を作ったカトリーヌ・ドゥ・メディシス(1519-1589年)に捧げられているそうです。制作はこの方、ジャン=フランソワさん。
「ここは舞踏会の開かれた場所ですから、王家の祝いの宴にふさわしいものを制作しました」
フィレンツェからやってきたカトリーヌは、レモンやオレンジなどの柑橘類をフランスにもたらしました。
なんだかぶら下がってるのを食べてみたい気分になってしまいます。
最初に登場したツリーはシュノンソーのだったんですねえ。女王にふさわしいツリーです。
そしてこちらはアンボワーズ城(赤印)。クリスマスの歴史がテーマになっているそうです。
さらにこちらはロシュ城(緑印)。ここでは暖炉の前でディケンズの小説「クリスマス・キャロル」の朗読会が開かれていました。
「昔ながらのクリスマスの伝統を味わうことができてとてもいいと思います」と女性。
次はシノン城(黄印)。ここではリンゴを吊るしただけの中世のクリスマスツリーが再現されています。
そして、ツリーに欠かせないあの丸いガラスのボールの変遷もよくわかります。
一方、ランジェ城では中世のクリスマスが再現されています(オレンジ印)。
またアゼ=ル=リドー城ではかつてのクリスマスのご馳走が展示されています(こげ茶印)。このサンゴのようなお菓子はガトー・ア・ラ・ブロシュ(Gâteau à la broche)、つまりバウムクーヘン。
ここでは19世紀当時の子供たちへのクリスマスプレゼントも見ることができます。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、5歳になる娘が、今年もサンタクロースがわが家に来てくれるのか心配だと言う。どうして?と聞くと娘が言った。『だってジレ・ジョーヌが通せんぼしてるから』」
VDM(Vie de Merde)より
パピヨット [フランスのお菓子]
昨日の東京は寒〜い一日でした。今年は暖冬でダウンの出番はないかと思っていたら、とんでもなかったです。冷たい風がびゅうびゅう吹きまくっていました。
室内も暖房のエアコンを入れっぱなし。それはそれで暖かくなるのですが、なんだか薪の燃える暖炉の前でだらっとしながら温まりたいなあなんて気分になるのでした。
さて、本日はクリスマスにふさわしいお菓子のお話。
フランス第二都市リヨン生まれのお菓子パピヨット。以前にも紹介したことがありますが、覚えておいででしょうか?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月11日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
パピヨットのトレードマークはこのキラキラした包装紙。華やかですね!
ここはリヨンのチョコレート屋さん。キラキラした包みを開くと出てくるのが・・・チョコレート。
「小さい頃、朝起きて一階に降りていくと、サンタさんからのプレゼントが置いてありました。そこには必ずパピヨットのいっぱい詰まった靴下もあったんです」と女性。
このパピヨット、1790年にリヨンのお菓子屋さんパピーヨで生まれたと言われています。
「その菓子屋の店員が、小さな紙にラブレターを書き、チョコレートを包んで同僚の女の子に贈ったのが始まりでした」と女性。
こちらのチョコレート屋さんでは、代々パピヨットは手作りだそうです。
生クリーム、ブラックチョコ、バターを混ぜ合わせガナッシュ(生チョコレート)を作り、綿棒で平らにしたら48時間寝かせます。
固まったガナッシュを四角に切り分け、チョコでコーティングしデコレーションしたら出来上がり。
「私はこの時期が一番好きなんです。ちょっと忙しいですが、なんといってもクリスマスですからねえ」とお菓子屋さん。
最後の仕上げがまだ残っています。家族総出で、あのキラキラした包装紙で包みます。
機械でやるのかと思ったら、これもまた手作りでした。
包装紙を見ると、中に何か書いてあるようです。四コマ漫画のようなもの?少なくともラブレターではなさそう。
包みを開けてクスッと笑ったら、チョコをいただく、そんなお菓子になっているようです。
食べ終わったら、こんな風に包装紙の両端をひっぱると、ぱ〜んと音がしてスリルも味わえるとか。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、両親と一緒にパピヨットを食べた。包みを開くとこんなクイズが書かれてあった。『二本の出っ張った枝はあるけど葉っぱはないのはなあ〜に?』すると両親が、最近やっと私にもできてきた、と意味深なことを言ったかと思うと、口をそろえて言った。『それは胸!』ひどい、私はもう25歳よ、絶対に胸じゃない。正解はメガネ」
VDM(Vie de Merde)より
マックワールドツアー [トピックニュース]
今年の年末は、フランスはあまりハッピーじゃないですねえ〜。やっと悪夢の連続テロ事件から立ち直ったばかりだったのに・・・。
しょうがないです、そのうち良いこともあるでしょう!
さて、本日は世界中どこに行っても必ずお店があるファストフードチェーンのマクドナルドのお話です。
初めて行った海外で、変なお店に入るよりはマクドナルドで食べたほうが無難だったりすることがなきにしもあらず。何しろ世界共通のメニューですからねえ。
ただ、最近はその土地柄に合わせてメニューも多様化しているようです。
本日はそのユニークなメニューを求めてワールドツアーへと出発です。→こちら(本日は動画はありません)
ページにアクセスしたら下へとスクロール。
最初に登場したのがマックチョコポテト。日本のマックにしかないメニューです(青印)。
フライドポテトに普通のチョコとホワイトチョコのソースがかかってます。すでに食べた!とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。案外、行けそうな感じがしますが、どうでしょう?
次はコスタリカのマックピント(赤印)。インゲン豆とお米のブレンド。付け合わせの中にハンバーグがあるような・・・。
三番目はマックスパゲティ。イタリアかと思いきやフィリピンのメニュー(緑印)。箱のふたを開けると、ありました、スパゲティが。付け合わせはソースのかかったフライドチキン。
四番目は、マックトルコ(黄印)。ケバブ風バーガー。これはありですよね。
五番目は、マックプーチン。ソースとチーズたっぷりのフライドポテト。これはロシアではなくカナダのマックのメニュー(オレンジ印)。
でもプーチンというからにはロシア料理つながり?こんなのありましたっけ?
六番目は、わさびフィレオフィッシュ。シンガポールのメニュー(黄緑印)。これもありですね。
ツイッターのつぶやきを見ると、わりに好評です。このメニュー香港にもあるらしい。
七番目は、ソーセージ・ダブルビーフバーガー。ものすごいボリューム。中国のマックで販売しているらしい(紫印)。
余計なお世話ですが、緑の野菜もあった方がいいんじゃない?
八番目は、ニュルンバーガー(こげ茶印)。マスタードを塗ったソーセージが3本挟んであります。パンもドイツ風。
九番目は、マックポロ。ベネズエラです(黒印)。中に挟まっているのはフライドチキン。
そして十番目は、マックバゲット。フランスです(紺印)。バゲットにハンバーグ2枚とエメンタールチーズ+野菜が挟んであります。
これだったら普通のサンドイッチですよね。わざわざマックで買うこともなかろうに・・・いや、ハンバーグは他のお店では見かけないですね。やっぱりマクドナルドだけでした。
大トリはグリークマック(グレー印)。普通のレタス、トマト、ハンバーグをピタパンでサンドイッチ。お国はもちろんギリシャ。
これなら私は自分で作ってお弁当に持って行ったことがあります。美味しいですよ。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、6歳になる姪っ子と一緒に食事をしていると、『あっ、あれ見て!』と言われてよそ見をしているうちに、姪っ子にフライドポテトを食べられた。しかも6回も 」
VDM(Vie de Merde)より
クリスマスプレゼント [トピックニュース]
マクロン大統領は、最低賃金の増額、残業代の免税、年末のボーナス支給を企業に呼びかける等々を実行することでジレ・ジョーヌの怒りを収めることにしたようです。
ジレ・ジョーヌの反応は、これを良しとする派とまだ足りないという派に分かれていますが、今のところ大規模なデモの予定はなさそうです。
今回のジレ・ジョーヌ事件は、なんだか庶民が王様に向かって不満をぶつけているような様相に見えてしまう。
ジレ・ジョーヌは低学歴で低所得者の集まり、マクロンは明らかにインテリで特権階級。マクロンの話し方や態度にはっきりそれが現れていて、庶民の心になかなか伝わってこない。
さらに若いせいか威圧感みたいなものも少々不足気味。政治家として研鑽を積む必要があるのかも。
それはさておき、クリスマスまで2週間足らずとなった今、デパートや小売店は遅れを取り戻すべく年末商戦へと突入したようです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月11日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
通常ならこの年末だけで年間売り上げの半分をカバーしてしまうオモチャ業界。デモが始まって以来、1億2千万ユーロの売り上げを逸してしまったと言われています。
これからどのようにしてこの難局を乗り切ろうとしているのでしょうか?
フランス大手のオモチャ専門店king Jouetを訪ねてみました。この時期だけの臨時雇用の二人がやってきました。身につけている制服はジレ・ルージュ(赤いベスト)。
「お店にとって最も大切に時期ですから、是非ともあなた方お二人にはがんばってもらわなくてはなりません」と責任者。
開店前に各売り場を回って、注意事項等を伝えます。
「私は子供が大好きなのでこの仕事を選んだんです」と臨時雇用のタマラさん。
お店から60キロほど離れた郊外にあるのはこの会社の倉庫。インターネットで注文された商品が次々と梱包され発送されていきます。
年々ネット販売を利用する両親が増加しているそうです。
小さな村に相当するほどの巨大な倉庫。サッカー場の約4倍の面積。
「オモチャのいっぱい詰まった箱がここにあります。これを見ていると私自身も嬉しくなりますよ」と従業員。
デモの激しかったこの数週間で、ネット上での注文は10%増加しました。土曜日も返上で仕事をしているそうです。
一方、こちらは開店後のお店。お客様の相談にのるお店の責任者。
そして、あの臨時雇用の男性の方はこんなものを着せられていました。サンタクロースかと思いきや、これ、ライオン???会社のマスコットキャラなんだそうです。
やっぱりこの時期、着ぐるみは欠かせませんねえ〜。
そして、新しいゲームやオモチャを子供たちに知ってもらうことも大切です。因みにこちらのゲームは40ユーロほどで販売されているそうです。
さてこちらは、年末に向けての販売対策会議。ここでは毎日、商品ごとに売れ行きをチェックするそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、車でクリスマスの買い物を済ませ、5歳になる息子を学校まで迎えに行った。息子がサンタさんにお願いしたプレゼントは、車のトランクの中でガタゴト音を立てていた・・・」
VDM(Vie de Merde)より
年の瀬のご馳走 [フランスのグルメ]
マクロンの演説は微妙な結果のような・・・。
それはともかくとして、本日は年の瀬のお祝いに相応しいグルメのお話です。
フランスで年末のグルメと言えば・・・フォワグラ。生産方法にいろいろ議論はあるようですが、それは置いといて、産地であるガスコーニュ地方の小さな村モンテギュ=シュル=サーヴ(Montaigut-sur-Save)を訪ねました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
さすがに産地だけあって、お食事はこんな具合。
ちょっと脂肪のついた鴨のフィレ肉を焼いたマグレ・カナール。フランス人の大好物です。それにフォワグラも日常茶飯事。
贅沢、と言うより、ヘルシーからはほど遠いようで、身体大丈夫?と訊きたくなってしまいます(汗)。
年末年始だけなら良いけど、毎日これじゃあ考えもんです。
とは言っても、この家族は3世代にわたってフォラグラを生産している農家。それじゃあ日常茶飯事になるのもうなずけます。
早速、本場のフォワグラ料理を見せてもらいましょう。
テリーヌを作ってくれるようですが、500グラム以下の小ぶりのもを使うのがいいそうです。
まずは血管を取り除きます。次に塩コショウをします。フォラグラ1キロあたり、ぞれぞれ4グラムずつがいいそうです。
陶器の鍋に味付けをしたフォワグラを詰め込み、天板にお湯を張って160℃のオーブンに5分間入れたら、この通り出来上がり。
次は息子のダミアンさんがお得意の “玉子とフォワグラのココット” と作ってくれます。
玉子は農場から産みたてを取ってきます。グラスに鴨もしくはアヒルの脂を塗っておきます。
半分火の通ったフォワグラを適当なサイズに切ってグラスに入れたら、玉子、生クリームをのせて、160℃のオーブンに5分ほど入れます。
するとこんな具合に焼きあがります。簡単で豪華で美味しそう!
玉子も生クリームも わりに簡単に手に入るので、フォワグラさえあれば自宅でも作れそうです。
しかし、日本でフォワグラを手に入れようとすると高く付きそうですね。旅行したついでに空港の免税店かなんかで缶詰か瓶詰めを買っておくといいかもしれないですねえ。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、カルボナーラを作ろうとして、生クリームとカスタードクリームを間違えた」
VDM(Vie de Merde)より
クリスマスツリーの起源 [アルザス地方]
ジレ・ジョーヌのデモは今のところ再び行われる予定はないようですが、全ては現地時間の月曜日午後8時行われる大統領のテレビ演説の内容しだいのようです。
しかし、ジレ・ジョーヌの要求があまりにも茫漠としていて、正直、どうすりゃ満足するの???なのです。マクロンも対応に苦労します。お気の毒。
気の毒と言えば、繁華街の商店も気の毒。特に略奪被害にあってしまったお店は最悪です。
書き入れ時に商売はできず、それどころか売るための商品は壊れるか盗まれるかのどちらか。
デモが行われた期間の売り上げは中小の小売店が40%減、大手の場合が18%減だったそうです。
デモがひと段落した今も人出は戻っていません。
さて、今日は、ジレ・ジョーヌのことは忘れて、クリスマスのお話です。
クリスマスにはモミの木を飾ってお祝いしますが、このツリーのルーツを探ってみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月7日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはアルザス北部のモミの木園です。ある一家がツリーに使うモミの木を買いにやってきました。
あれこれ見て回った結果、こちらのモミの木に決めました。鉢かなんかに植えてあるのかと思っていたら、なんとその場で伐採!切りたてをご購入になるようです。
「私が小さい頃は森に行って気に入ったモミの木を持ち帰り、飾り付けをしてツリーにしました。今はこんな具合に手軽に手に入るようになりました」とモミの木園の方。
一方、アルザス地方南部の都市セレスタにはツリーのルーツと思われるモミの木が飾ってあります。
ここは聖ジョルジュ教会。装飾の施されたモミの木が天井からぶら下げられています。
このモミの木の歴史はおよそ500年前に遡ります。初期のツリーはリンゴを飾りつけただけのものでした。その後、紙の造花や甘いお菓子が加わりました。
「アルザス地方の家は狭かったので、プレゼントの置き場がありませんでした。それで吊り下げたんです。子供たちがモミの木を揺するとプレゼントが上から落ちてくる、そんな仕掛けになっていました」
このリンゴが今はガラスのボールになったと言われています。
さて、あのモミの木を購入した家族のお宅を訪ねてみました。
家族総出の飾りつけも終盤を迎えていました。飾りの中にはお祖母さんの手作りのものもあるようです。
さあ、最後はカウントダウンで点灯!きれいですねえ〜。
ツリーのそばにはキリストの誕生を再現したクレッシュも飾られています。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、クリスマスツリーを買ってきた。娘は小さすぎると言い、妻は大きすぎると言う。そして犬は早くもおしっこをひっかけるし、うさぎは針のような葉っぱを食いちぎる。私はと言えば、どこに置けばいいのか途方に暮れている。クリスマス、万歳!」
VDM(Vie de Merde)より
週末もまたデモ [トピックニュース]
ああ、また週末のフランスはジレ・ジョーヌ一色でした。他に話題が何もない!
いつもなら今頃は楽しいクリスマスの街の様子などを紹介しているはずだったのに、もういい加減、終わって欲しい。
ジレ・ジョーヌじゃないフランス人たちもそう思っているようです。
フランス中部の都市クレルモン=フェランで聞きました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月8日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはデモはあったものの、パリのような大混乱にはなっていないようです。
「終わりの始まりにして欲しいね。きちんと言い分を聞いて欲しいね。パリだけがフランスじゃないんだから」と男性。
「やり過ぎるくらいやりましたからね。ものを壊したりするのはもうおしまいよ。そうでしょ?」と女性。
しかし、どの人もジレ・ジョーヌが戦いを放棄することは望んでいないようです。
「これからは彼らの言い分を聞くことだと思うわね」と年配の女性。
「話し合いです。暴力は対話を妨げるだけで何にもなりません。話し合いをするべきです」と若い女性。
政府は燃料税の引き上げを延期すると言っていましたが、結局、中止してしまいました。このことはどの市民も評価しているようです。
しかし、それだけでは十分とは言えないと言います。
「中流階級はもう何年も前から貧しい人たちを助けてきたんです。もう十分でしょう。今度は国が経済を立て直す番です」と男性。
そして大小の商店は、一年でも最も売上のみこめる年末に向け仕切り直しです。
しかし、この激しいデモの結果を憂える人もいます。
「私はジレ・ジョーヌを支持しませんよ。彼らがデモをやったおかげで、フランスの経済は恐ろしい状態になっていくと思います。最悪ですよ」と年配の男性。
やはりこんな人もいるようですね。あのパリのデモはひどかった。
クレルモン=フェランでは2,000人ほどのジレ・ジョーヌがデモを行いました。しかし、ご覧のように暴力に発展するようなことはありませんでした。
マクロン政権は支持基盤が盤石というわけではないところが少々厳しいですね。対応を誤ると面倒な事態になりかねません。
このようなフランスの状況を見ていると、日本人は日本政府を甘やかしすぎなんじゃないかとふと思ってしまいます。
フランスのような局面を体験した政治家っていないんじゃないですかねえ〜。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ホームルームの話し合いで、スターウォーズのR2D2の中には俳優が入っているということを初めて知った。僕にとってそれは、サンタクロースの真実と同じくらいショックだった・・・」
VDM(Vie de Merde)より