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週末はコロンジュで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はスランス中南部にあるコロンジュ=ラ=ルージュ(Collonges-la-Rouge)、略してコロンジュ村を旅します。

 パリからは空路で1時間強。ここは「フランスで最も美しい村」発祥の地。今年5月にも当ブログで紹介しました。以前の記事は→こちら

 今回はさらに詳しく旅してみましょう!

Paris_CollogneLR.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年11月25日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 かつてはサンティアゴ巡礼の人々が歩いたという道をたどるご夫婦。

 一緒に歩いていると、目の前に見えてきたのがコロンジュ村。お尻にルージュ(赤)という名前が付いている理由がよくわかります。

 こんな小さな村でありながら、歴史的文化財として指定を受けている場所は27か所もあるそうです。

 旅人を迎えてくれたのはルネさん。村の文化財を守るために結成されたコロンジュ同好会の会長さんです。

 まずはサン=ピエール教会を案内してもらいました(青印)。もちろん国の文化財です。一見、レンガでできているように見えますが、レンガではなく赤い石です。

 入り口上部のタンパンは12世紀のもの。なぜかここだけは茶色の石灰岩でできています。

 中に入ると興味深い作りになっていました。宗教戦争の激しかった時代に、この教会はカトリック信者とプロテスタント信者が分け合って使っていたそうです。

 「こちらがプロテスタントの場所、そしてこちらがカトリックの場所でした」

 それでも対立することがあったようで、もう一つの解決策を用意していたようです。

 「これはプロテスタント用の可動式祈祷台です。聖職者がこの地域の村々を回って職務を果たしていたんです」

 この教会の向かいにあるのがペニタン礼拝堂(赤印)。ステンドグラスから差し込んだ光が赤い石の壁を照らし、現代アートのよう。

 コロンジュ村には毎年数十万人が見学に訪れるそうです。路地を歩いていると現れたのがこの古い建物メゾン・ドゥ・ラ・シレーヌ(人魚の家)(緑印)。角のところに小さな人魚(シレーヌ)の像が飾られています。

 コロンジュの建物を作っているこの赤い石は、ここから数キロ離れたところから運ばれてきました。

 「この石の特徴は切り出しやすく、それでいて密度が高いことです」とルネさん。

 そろそろお腹がすいてきました。地元のグルメを堪能できるお店があるのでそこへ行ってみましょう。

 その店La Halle Fermière des Gariottes(オレンジ印)では周辺50キロ以内の地域の食材を使った料理を出してくれます。これはサラダですが、トラウトを使ったものと、お肉を使ったものの二種類があるそうです。

 旅人さんが選んだのは、ハムとチーズの盛り合わせ。これまた美味しそうですね。サラダにはクルミもトッピングされていました。ここではクルミ油などの加工品も販売されています。

 お腹がいっぱいになったら腹ごなしにまた村を散策してみましょう。

 今度は、この女性が案内してくれます。ラジオの司会者であり俳優でもあったモーリス・ビローの奥様。ビローは1982年に亡くなっていますが、この村がお気に入りだったそうです。

 「赤い石も魅力的ですが、どれもこじんまりとしているところが魅力的なんです。もちろん村には立派なお城もありますよ。でも大きくはありません」

 ビローはパリ生まれですが、奥様の方は500年も前から代々この村に住んできた家系の末裔です。

 さて今晩の宿La Mérelleは、その小さな家の一つです(こげ茶印)。ドアには帆立貝の飾り。観光客だけでなくサンティアゴ巡礼者も利用する宿のようです。シンプルで小ぎれいなお部屋。

 翌朝はカヌーに乗って川下り。30キロほど離れたアルジャンタに向かってドルドーニュ川を下っていきます。ルアー釣りの人もいて、のんびりした川と思いきや、次第に激しくなっていきます。ガイドさんなしではちょっと厳しですね。

 難所を過ぎると秋の山々が見えてきました。魚が飛び跳ねたり、鳥が飛び立ったり・・・。

 最後はちょっと変わった体験をしてみましょう。

 車のトランクに入っていたのは肉片の残った豚の骨。アカトビを観察するために用意した餌です。10月末から翌年の2月までは巣立った雛鳥が活発に餌を食べる時期に当たります。普通のトビとは異なり美しい羽をしています。

 さて今回の旅の費用は、ガイド付き村見学が5ユーロ、食事代が12ユーロ、宿泊代が31ユーロ、カヌーの川下りが16ユーロで、締めて64ユーロ(約8,200円)でした。週末旅シリーズ史上、最安値の旅となりました。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、21歳になる妹は、赤い金魚がいつになったら息を吐くために水から出てくるか、一日中、金魚鉢の前で見ていたそうな[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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