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デモ対策 [トピックニュース]

 ジレ・ジョーヌ事件で、日曜日恒例の週末旅はぶっ飛んでしまいました。次回の分を、放送してくれるかどうか微妙。どうもまたデモが激しくなってるような・・・。

 このジレ・ジョーヌとは一体何者なのか?ずっと謎だったのですが、それが少しわかるようなデータが出てきました。

 自分のことをジレ・ジョーヌだと思いますか?との問いに、イエスと答えたフランス人は20%(実際にデモに参加しているかしていないかは不明)。

 その構成はといえば、労働者が29%、会社員が26%、会社役員が13%。

 さらに学歴では、大卒かバカロレアの資格を持つのが12%なら、無資格者が27%で二倍以上になっています。

 地域別で見ると、地方の市町村が27%、地方の大都市が14%、そして首都パリは12%。

 次が興味深い数字なのですが、昨年の大統領選の1回目の投票で支持したのは、マリーヌ・ルペンが42%、メランションが20%、フィヨンが16%、そしてマクロンに至ってはわずかに5%。

 どうりで反マクロンになるわけです。デモが激しくなりつつある頃に、内務大臣のカスタネールがマリーヌ・ルペンを非難していたのもうなずけます。

 ジレ・ジョーヌは「マクロン、辞めろ!」と言っているようですが、マクロンが辞めたら、次はいったい誰が大統領をやるんでしょ???フランスの方には申し訳ないけど、めぼしい人が一人もいないような・・・。

 それはさておき、この週末に予定されているデモに備えて、前日のパリではこんなことが起きていました。

Paris_Paris.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月7日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 金曜日の朝、戸板を裁断してバリケードを設置する人たちの姿がありました。ここは飲食店のようです。そして銀行も商店もすでにこんな具合になっています。

 バスティーユからすぐの飲食店も間も無くバリケードの準備を始めるようです。

 「一部はすでに板で覆いました。窓は金属の枠で補強することににしています」

 その費用は数千ユーロにもなるようですが、週末は営業を続けるようです。

 こちらは酒屋さん。

 「ディスプレイのボトルは全て保管庫に引き上げて、中から板を貼り付けることにしています。それで十分かどうかわかりませんけどね」

 さらにこちらはフランス銀行。ご覧のとおり頑丈そうな金属のバリケードで覆われています。これなら少々のことでは壊れそうにありません。

 そして高級店の並ぶシャンゼリゼ通りはどうなっているでしょう?

 ここは金網のバリケードが取り付けられています。またこちらの店では、夜のうちに特殊な強化ガラスを前面に取り付けることになっているようです。

 一方、香水店では、先週の土曜日には外のデモがあまりに激しいので二階に避難したとか。

 「今週は従業員とお客様の安全を第一に考えて、お店を休むことにしました」

 パリ観光の中心となる、エッフェル塔、ルーブル美術館、オルセー美術館、グランパレ、プチパレも閉鎖。あのクリスマスマーケットの開かれているチュイルリー公園も閉鎖です。

 さらに、二つのオペラ座も休みなら、各デパートも軒並み営業を休むそうです。観光客にとっては災難ですねえ〜。

 シャンゼリゼ通りに近い高級店では、こんなものを独自に設置したそうです。物ものしい・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、私は仲間のジレ・ジョーヌとデモに参加した。奇しくも私の彼は機動隊員。デモの最中に互いにばったり出くわした。彼は私を捕まえ護送車に放り込むと言った。『一度、君に手錠をかけてみたかったんだよ』」

VDM(Vie de Merde)より



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