30ユーロで晩ご飯47 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。30ユーロで4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
本日のチャレンジャーは、サヴォワ地方にあるミシュランの星付きレストランのシェフ、マルク・ヴェイラさん。
さあ、どんな料理を作ってくれるんでしょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月5日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
シェフを探して雪道をよたよた歩くリポーター。あっ、あんなところにマルクさんがいました。トレードマークの帽子ですぐにわかります。
しかし、こんな雪山で一体何をやっていたのか・・・。
「これを探してたのさ。僕にとっては森のキャビアだよ」とマルクさん。
得体の知れない植物はリケン(lichen)とよ呼ばれるコケ類。
それはともかくとして、30ユーロで晩ご飯を作ってもらわなくてはなりません。
「もちろん、作りますよ」とマルクさん。
まず向かったのがチーズ農家。サヴォワ地方のウォッシュ系チーズ、ルブロションを手に入れにやってきました。熟成室で一番美味しそうなのを購入します。1つ4ユーロ。
番組で使うのは1つだけですが、レストランで使うチーズもついでにご購入のようです。
さあ、車で厨房に向かいましょう!えっ、たったこれだけでお料理?
いえいえ、今日はちょっといつもと趣向が違っているだけ。とにかく厨房で調理開始です。
本日のメニューは、前菜がリケンの天ぷら、メイン料理がタルティフレット、デザートがビルベリーのガトー・ドゥ・サヴォワ。
まずはリケンの天ぷらから。
衣をつけて油で揚げるだけ。ただし、衣にはビールが入っているそうです。ビールを入れると衣が軽くなるそうです。
どんなお味なのか気になるリポーターさん。先に試食です。感想は、キノコを食べているような感じだそうです。
次はタルティフレット。
ジャガイモの皮をむいてスライスします。鍋で玉ねぎを豚バラ肉と一緒に炒めて白ワインを加えます。ここにジャガイモとルブロション半分を加えます。ルブロションは一口大に切って皮ごと入れます。この皮が料理のポイントとなる香りを生み出してくれます。耐熱皿に移してオーブンで1時間ほど焼きます。
さて次はデザート・・・なのですが、マルクさん、カゴを手に厨房から出て行きました。向かった先はレストランの下にある鶏小屋!
ここには鶏40羽ほどが暮らしているとか。毎日、玉子30個ほどを産んでくれるそうです。この玉子を使ってデザートを作ってくれます。
玉子を泡立てた、小麦粉、バター、砂糖を加え生地を作ります。最後にオレンジの皮をおろして加えますが、マルクさん、角砂糖でオレンジの皮をおろしてました。使用済みの角砂糖はそのまま生地の中へ。
「うちの祖母から教わったやり方です。賢いでしょ」
生地を型に入れてオーブンで焼きます。
その間、またまたマルクさん、どこかへ行ってしまいました。
そこは地下の貯蔵庫。野菜から何からここで貯蔵しているそうです。玉子は小麦粉の中に、パンはぬかの中に保存してあります。
旬の時期に収穫しておいて瓶詰めにしたものもあります。その中にビルベリーがありました。
これを使って焼きあがったケーキにトッピングしたらデザートの出来上がり。
で、かかった材料費は、タルティフレットが10ユーロ、デザートが12ユーロ、前菜はタダ。チーズが4ユーロなので、合計で26ユーロでした。
星獲得のシェフにしてはシンプルで、郷土の香りがして、好感の持てる、しかも個性的な晩ご飯でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、運河が決壊して通りに水があふれ出た。アヒルやガチョウが大騒ぎで移動し始めた。私は地下に車を止めなくてよかったとホッとしていると、車の窓を閉め忘れたことに気がついた。水が引いて見に行ったら、4羽のアヒルが後部座席に座っていた・・・」
VDM(Vie de Merde)より
週末はトズールで [パリから週末旅]
暖炉シリーズの最後は来週の火曜日に続きを紹介するとして、日曜日は恒例の週末旅です。
今回は、トズールを旅します。トズールとは、チュニジア中部のサハラ砂漠の入り口にあるオアシスにできた町です。
パリからは空路の直行便で4時間20分ほど。さあ、出発!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
延々と続くサハラ砂漠。その入り口にあるオアシス。
このオアシスを取り巻いているのが広大なナツメヤシ園。そのあちら側にトズールの町が開けています。
まずは繁華街に行ってみましょう。様々なお店の並ぶ市場。こちらはナツメヤシの実(デーツ)を売っています。
ナツメヤシは、この地域だけで250種類もの品種があるといいます。
美味しそうですねえ〜。一度食べたら止まらなくなりそう。
まずは、トズールに来たら必ず訪ねたい場所へ行ってみましょう。それは、もちろんナツメヤシ園。なんだか地平線のあたりまで広がっているように見えます。
入り口で待っていてくれたのがガイドさん。早速、中を見学してみましょう。
この農園には全部で140万本のナツメヤシが植わっているそうです。上を見ると、実がどっさり!
「私たちは生まれた時から死ぬまでナツメヤシを一緒です」と男性。
収穫もお手入れも人の手で行われます。そしてロープを使って空中を移動します。
移動した先にあるのが今晩の宿Diar Abou Habibi(青印)。ナツメヤシ園の中にあるバンガローです。シーズンオフなら4人で一泊120ユーロほど。自然の中でゆっくりできそうですね。
さて、また町中へと戻りましょう。今度は小さな路地を行きます。レンガと白い石の壁が特徴です。
趣のある路地ですが、迷路のよう。ここはやっぱりガイドさんに案内してもらいましょう。
「こちらの扉にはノッカーが3つも付いていますが、なぜですか?」と旅人。
「右下のは子供用、その上が女性用、そして左側が男性用です」とガイドさん。
しかも3つとも音が違ってます。そして、ご亭主が戻ると家の前で手を叩き咳払いをすることもあるそうです。
次はいよいよ砂漠に向かいます。広大な砂漠を進んでいくと山岳地帯に廃墟になった町がありました。
「ここは私の家だったところです。遠慮なく中に入ってください」とガイドさん。
町からはこんな荒々しい自然の風景を堪能することができます。そして実際に岩山の間を歩いてみることもできます。
さて、そろそろお腹がすいてきました。レストランで地元の料理を食べることにしましょう。
子羊の肉や香草などを壺の中に入れて、丸ごと火の残る灰の中に放り込んで蒸し焼きにします。
ふたを開けるといい匂いの料理が出来上がっています。これで一人10ユーロほど。
お腹がいっぱいになったら砂漠の旅を続けましょう。しばらく車を走らせると、集落が見えてきました。
しかし、ここは集落ではなく、あのスターウォーズのセット(緑印の辺り)。ここでロケが行われたそうです。
そう言えば、こんなシーンがあったのを思い出しました。サハラ砂漠で撮影したんですねえ〜。今となっては観光の名所。
最後は砂漠に沈む夕日を写真に収めます。
さて今回の旅の費用は、チュニジア伝統の食事が10ユーロ、バンガローの宿泊代が一人一泊30ユーロ、ヤシの木見学が7ユーロ、4輪駆動車での砂漠ツアーが50ユーロ、砂漠の夕べが17ユーロ、デーツ1キロが2ユーロで、締めて116ユーロ(約15,000円)でした。
今回は場所の特定がほとんどできませんでした。何しろ半分以上が砂漠で、フランス語や映像からチュニジアの地名を割り出すのが困難を極めました(涙)。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、歴史の先生が先週水曜日の休講の理由について説明した。学校で授業をやるより、最新作のスターウォーズを見に行く方が良かったらしい・・・」
VDM(Vie de Merde)より
暖炉 3 [ミディ=ピレネー地方]
薪の炎がゆらゆら揺れて、寒い冬を暖かくしてくれる暖炉。その暖炉をめぐる旅の三回目です。
今回もさらに南に下って、ピレネー地方の小さな村モンガイヤール(Montgaillard)にやってきました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月9日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
人口850人ほどの小さな村の向こうに、頂が雲に隠れたピレネーの山々が見えます。
村を流れているのはアドゥール川。美しい眺め。
グレーの家々の中にオレンジいろのレンガの煙突が目にとまりました。ここが本日お訪ねするお宅です。
大きなお家ですね。建てられたのは、なんと西暦750年。代々同じ家族がこの家で暮らしてきたそうです。現在の当主はジャン=ルイさん。
ドアを開けて中に入ると、おお、アルーヌーヴォー調の暖炉。
「私の特等席はここなんです」と、暖炉の中に作られたベンチに座るジャン=ルイさん。
テレビがなかった頃はここでずっと本を読んでいたそうです。遅くまで起きていても誰にも文句を言われませんでした。
暖炉の中にはストーブが設置されています。ここが唯一昔と変わったところ。あとは、全く同じです。両サイドのベンチも、細工の施された外装も、昔と変わりありません。
家族が暮らすとなると設備も近代的にならないと暮らしにくいですね。ストーブがなかったら、煤ですごいことになっていたかもしれません。
「ストーブを設置しても、元の姿を壊すことにはなりません。昔はここで料理も作っていましたよ」
こちらの女性がジャン=ルイさんの奥様。この暖炉でお料理されたかどうかは定かではありません。
「初めてこのうちに来た時、このテーブルを見て驚きました。うちには普通サイズのテーブルしかありませんでしたからね」
せっかく大きなテーブルがあるようですから、親戚一同をお茶に招待しました。
お茶のお菓子は、トゥルトと呼ばれる焼き菓子。
皆さん、この大きなうちで暮らしたことがあるようです。
「あちら側はとっても寒いのに、こっちの暖炉側はひどく暑かったのを覚えてますよ」と女性。
確かに、暖炉の前は顔が真っ赤になるくらい暑いのに、後ろの方に下がってみると外の寒さが伝わってくるくらい冷えてたりします。
さて、最後に登場したのがジャン=ルイさんの貴重なコレクション。様々な古い道具が集められています。それもピレネー地方で使われていたものばかり。
こちらは野生動物たちを捕まえるためのワナ。
「これなら動物を傷つけないで捕まえることができます」
コレクションを見せてもらったらまた暖炉に戻りましょう。
薪をくべる時間です。この部屋だけは一年中、炎が絶えないそうです。
続く・・・
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、新年の目標について家族で話し合った。そして皆が私にこう言った。『彼氏を見つけないこと』大惨事はもうたくさんなんだって」
VDM(Vie de Merde)より
暖炉 2 [ラングドック=ルシヨン地方]
あったかい暖炉を求めて旅するシリーズの第二回目は、前回のサン=コム=ドルトからさらに南へ下ったカステルノ=ドゥ=モンミラル(Castelnau-de-Montmiral)へ移動します。
ここには美しい暖炉のある中世のお城があります。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月8日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらがカステルノ=ドゥ=モンミラルの村。歴史的建造物がたくさんありそうな・・・。
高床式のこの建物、鳩小屋だそうです。もちろん文化財。
そして、その向こうに見えているのがメラーグ城(Château de Mayragues)です。
12世紀頃の建築物で、大きくてちょっと威圧感がありますが、中に入ると、こんな美しい暖炉があります。
そしてもう一つ、こちらは寝室の暖炉。
ローランスさんとアランさんご夫婦は、40年前にこのお城に一目惚れ。購入して暮らすことにしたのです。
この暖炉の装飾を細かいところまで見ていくと、家族のために作者がいろいろ工夫していることがうかがえるそうです。
「城主がこの暖炉を作らせた当時、かなりの繁栄を遂げていたことがわかります。この暖炉の前で結婚式が開催されたのかもしれませんね」とローランスさん。
どちらの暖炉もどうやら中世ではなく、この後のオーナーによってリノベーションされたようです。
そして、最初に見た暖炉では、修復士が絵の修復を行っていました。
絵が描かれたのは17世紀頃。そして、1980年代には湿気がひどく傷んでしまいました。当時の様子がこの写真。
「当時、天井がなくここから空が見えていました」とローランスさん。
暖炉の絵も消えかけていました。今では修復の甲斐あって、こんな具合になっています。
しかし、絵の修復はかなり大変だったようです。
「当時のデッサンを見つけ出して、色の濃淡などを調べ上げました。ここまでになったのは本当に魔法の力としか思えません」と修復士。
一方、白いレリーフの暖炉は、どうやらこの地域では流行していたようで、すぐ隣の都市ガイヤックにあるこちらの建物にも似たような暖炉がありました。
ライオンの頭、ブドウの房などのモチーフが描かれており、同じ人物の手によるもののようです。
「フランスではこの時代、イタリアのバロック様式とは異なるバロック様式が台頭していたんです」と専門家。
17世紀末、ルイ14世の勅令によりこのスタイルの暖炉も終りを告げることになったそうです。
続く・・・
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、何時間もの間、うちの人から延々と不満をぶちまけられた。原因は何かって?私が暖炉の中に金網を置かなかったからなの」
VDM(Vie de Merde)より
暖炉 1 [オブラック地方]
ごぶさたしました。高熱を伴ったひどい風邪を引き込んでしまい、休眠を強いられました(涙)。
休日に病気になるといろいろきついですねえ〜。幸いインフルエンザは免れましたが、それとあまり変わらないくらいひどい目にあいました。
最後にかかりつけのお医者さんに診てもらってホッと一息。そして「それじゃあったかくして、きちんと食べて風邪がひどくならないようにしてくださいね」と言われて、ああ、そうだなとつくづく思ったのでした。
そんなわけで、今日から4回のシリーズでフランスの各地にある暖炉を紹介します。途中、日曜日と月曜日はいつもの恒例の週末旅を節約晩ご飯を挟んで紹介します。
第一回目の今日は、フランス南部オブラック地方の小さな村を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月7日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
丘の上に廃墟となったお城が見えるサン=コム=ドルト(Saint-Côme-d’Olt)。冷たい冬の風が谷にある家々に吹き下ろしています。
そういう時は暖炉の出番。住人が薪を拾って帰ってきました。すでに蓄えた薪もたくさんあります。
なんかちょっと素朴でワイルドな暖炉ですね。その前に椅子を並べて暖まります。
ここの暖炉は暖まるだけではありません。お料理もします。お鍋が火の上に置かれています。
「祖母が作ってくれたスープを作っています。祖母はこうして7時間半から8時間煮込んで、翌日、家族がテーブルを囲んで朝食に頂いてたんです」とジゼルさん。
暖炉には3世紀にわたるここの家族の歴史が刻まれています。暖炉の中に置かれたクッキングオーブンには1790の文字が・・・。
年代物ですね。今でも使ってるのかしら???
暖炉のこちらの壁には棚があります。ここならお料理を冷めさせずに保存しておくことができるとか。
というのも、棚の下にはまだ火の残った灰を入れておくことができるからです。
お鍋は上から吊るしておくこともできます。なんだか囲炉裏の感じですよね。
そしてこちらのコーナーには食器洗い専用のお部屋が設けられていました。
「ここは毎日、家族が過ごしていた部屋です。暖炉のせいで天井は真っ黒に煤けています。その下にはソーセージを引っ掛けておかけておくための古い棒が取り付けてあります」
さて、お客様がいらっしゃいました。まずは暖まっていただきましょう。暖炉の前にご案内します。
「私が小さい頃、祖母がここに連れてきてくれました。祖母は暖炉の前で編み物をしていたのを覚えています」と女性。
このお宅の外観はこんな感じになっています。屋根にはもくもくと煙を吐き出す大きな煙突がありました。
続く・・・
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、食事の最中に、祖母がにっと笑った瞬間に、入れ歯がスープの中に落ちた」
VDM(Vie de Merde)より
ユーロ20周年 [トピックニュース]
イタリア・マフィアの頂点に君臨し、一昨年の11月に亡くなったトト・リイナ。
その末娘がパリの8区にレストランをオープンして話題になっているそうです。→こちら。
お店の名前がコルレオーネ。普通のどこにでもあるお店ですが、トト・リイナの娘の店で、しかも名前がコルレオーネと聞いては、知らん顔は出来ないですねえ。
ある女性は、マフィアのボスの娘の顔をこの目で見てみたいという理由から、お店に入ってみたそうですが、娘はいなかったそうです。あまり店には顔を出さないとか。
でも、甲板に「by Lucia Riina」と自分の名前を書いているような・・・。
さて、ドルに並ぶ通貨ユーロが欧州で導入されてから今年で20年目を向かえたそうです。早いですね。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月1日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
現在、ユーロを導入しているのは19カ国。さらに今後7か国が導入を予定しています。その流通規模は世界第2位。
ユーロの前のフランスの通貨はフラン。今となっては二十歳以下の未成年者には無縁の通貨ですが、ユーロの導入当初は、誰でもわかるようにユーロの隣に必ずフランの数字が書かれてありました。レートは1ユーロが6.55957フラン。
中にはユーロだけの表示もあります。そんな時は、みなさん、それぞれわかるように工夫していたようです。
「かけ算してましたよ」と女性。
「金額の半分を加算して、それを10で割ってました」と別の女性。
「財布の中身を全部出して払ってましたよ」と男性。
こりゃちょっと大変でしたね!
1999年1月1日、ユーロが産声をあげました。まずは決済用通貨として始まり、2年か3年後に現金の流通が開始になりました。
「努力してるんですけど、やっぱりよくわからないです。ずっとわからないまんまだと思うわね」と高齢の女性。
しかし、20年後の今はすっかり市民の生活に浸透しています。
「ユーロが導入された時は嬉しかったですね」と女性。
「あれは欧州の基礎ができた瞬間だったと思いますよ」と男性。
「ユーロが継続するといいなと思います」と別の男性。
しかし、昔を懐かしがる人もいます。
「パンを買ったり、コーヒーを飲んだりするのはやっぱりフランの方がピンとくる。ユーロはどうも今ひとつです」と男性。
そして、取材した人の多くがユーロと言えば自由貿易をイメージしていました。
「別の通貨に換算することなく物が自由に流通できるようになりましたから経済が拡大しました。これからもこれが続くことを願ってます」
そしてこちらはスペインからの観光客。
「為替のレートを気にしないでどこにでも気軽に行けます。ユーロ圏はちょっとした家族と同じですね」
その家族にはさらに7か国が加わることになっています。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、遠くに住んでいるボーイフレンドが一晩うちに泊まっていった。彼がいなくなった後、ナイトテーブルの上に50ユーロが置いてあった」
VDM(Vie de Merde)より
続・プティ・ブール [フランスのお菓子]
いつまで続く、この寒さ・・・。昨日は一昨日にも増して寒さが身にしみました。
予報では今年は暖冬じゃなかったでしたっけ???この状況は暖冬とは言い難し。
それはさておき、去年の9月に紹介したフランスの国民的ビスケット、プティ・ブール(petit beurre)。
本日はその続きです。国民的ビスケットだけあって、様々なグッズや作品があるようです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月8日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ナントの中心街にど〜んと立つ二つの塔。1986年まで、ここでプティ・ブールが製造されていました。
「当時、ビスケットの匂いが数キロ先まで漂ってましたよ」と男性。
お菓子屋さんのショーウィンドウにはプティ・ブールの商品が並んでいます。
そして、家庭で食べるおやつと言えば、もちろんプティ・ブール。まずは四隅を少しかじってから頂くのが流儀。子供達、美味しそうに食べてますね。
「他の町でプティ・ブールを見かけるたびに、このビスケットは私たちの町ナントで生まれたお菓子なのよと言ってしまいますね」とお母さん。
こちらの男性はプティ・ブールにまつわるグッズをコレクションしているオリヴィエさん。
そのオリヴィエさんと一緒に、ナントのど真ん中にあるブルターニュ公爵城に入ってみましょう。
ここにはプティ・ブールに関するありとあらゆるものが展示されています。
工場の模型や写真。白黒写真に写った従業員の数がすごい!当時、1000人ほどが働いていたそうです。
そしてこちらのガラスケースには、最初の工場で使われていた型が展示してあります。
「小さい頃、学校の休み時間にチョコレートと一緒に、よくプティ・ブールを食べていました」と女性。
次の展示コーナーでは、昔のパッケージを見ることができます。ずいぶん豪華な、永久保存版の器がありますね。オリヴィエさん、食い入るように見てました。
そして壁にかかっている肖像画。この方がこのビスケットの生みの親、ルイ・ルフェーヴル=ユティルさんです。創業は1886年。
現在、工場はナント郊外に移転してしまいましたが、今も変わらず同じ模様で製造が続けられています。
「24時間体制でビスケットが作られています」とオリヴィエさん。
どうやら今では人の代わりにロボットが働いてくれているようです。
かつて輸出されるときは、こんな缶に詰められて送り出されたそうです。
缶が路面電車になっているのもあります。この中にビスケットが詰められていたそうですから子供達は大喜びで遊んだでしょうね。
さらに、バスケットやお財布などのグッズまであります。
1900年のパリ万博では、このアールヌーヴォー調のタイル画が展示されたそうです。
もう一つ、プティ・ブールをモチーフにした絵やポスターを展示しているのがこちらのお城Le château de Goulaine。
あのバスケットを手にプティ・ブールをかじる男の子。かわいいですね。
「1890年から1990年の間、有名な画家がプティ・ブールの絵を描いているんです」
このお城ではプティ・ブールに限らずビスケットにまつわる様々なものを展示しているようです
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、初めてビスケットを焼いた。『これは壁の隙間を埋めるのにちょうどいいや』と主人 」
VDM(Vie de Merde)より
ミモザ 2019 [トピックニュース]
さて、大炎上したフランク・リベリーの金箔包みのアントゥルコートですが、なんと神戸牛のアントゥルコートだったようです。金箔なしだと200〜300ユーロほどするそうです。
ドバイのあのレストランは良いお肉を出すことで知られているとか。
みんなが共通して疑問に感じているのは、金のお肉って本当に美味しいの???
有名シェフにその疑問を投げかけてみると、金箔は味がしないから料理には滅多に使わないとのこと。たまに使うことはあってもそれは単なる飾り。
さらに、あんな料理作って出したら、皆、金歯になっちゃうらしい。
お肉を食べた後で、ああ、美味しかったあ〜と言いながらニッコリしたら、前歯が全部金!なんてことになりかねませんもんね。
それはさておき、昨日の東京はめちゃくちゃな寒さでした。
普段あまり外をウロウロすることはないのですが、昨日は美味しいものが食べたくなってちょっと歩いてしまったら、冷たい北風が吹き荒れてまして、久しぶりにしっかり冬を感じさせてもらいました
こんな時、毎年ニュースに登場するのが南仏のミモザ。いよいよ黄色い花が咲き始めたようです。
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映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
地中海から数キロ奥まったところにある丘の上。黄色いミモザの開花が始まりました。
コート・ダジュールの青空に黄色いミモザが咲くと、冬真っ只中でも春が来たように錯覚してしまいます。
赤いジャケットのベルナールさん、今年も登場しました。去年も赤いジャケットを着てましたねえ。
「こちらの小さい枝はこれからたくさんの花をつけますよ。そしてこっちの枝はちょうどいい頃合なので刈り取ります」
ベルナールさんは代々ミモザを栽培してきた農家のご当主。この時期になると必ずミモザの咲き具合を確かめます。
「花が咲いて寒さが緩んできたように思いますね。ここには海も山も、それから青空もあります。これ以上はないというくらいいいところですよ」
刈り取ったばかりのミモザを抱えて家に帰ると、いつものお客様が待っていました。
「黄色は私の好きな色なんですよ。それに家に飾っておくといい香りがするんです。しかも長持ちしますからね」とシャンタルさん。ご夫婦でブーケを2本お買い求めになったようです。
夏に雨が降ったこと、この数週間は晴天の日が続いたことで、ミモザはたくさんの花をつけたそうです。
もうしばらくするとコート・ダジュールの山々が黄色に染まることになりそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、うちの娘はシドニーに住むボーイフレンドから豪華な花束を受け取った。私はと言えば、今までに一回だけもらったことがあったっけ。25年も前の結婚式で・・・」
VDM(Vie de Merde)より
Uターン [トピックニュース]
元フランス代表、現在、ブンデスリーガ・バイエルン・ミュンヘンに所属するサッカー選手フランク・リベリーが、こんなビデオをインスタグラムに投稿したそうです。→こちら。
ここはドバイのあるレストラン。牛肉の中でも最高級とされる部位アントゥルコートが金箔に覆われ出てきました。
あとはご覧の通りです。このレストランのちょっとしたパフォーマンスなんですかねえ〜。
AFPが取材したところによると、価格は2,000ディルハム。ユーロに換算すると478ユーロ。日本円なら約60,000円。やっぱり高いですね。
さらにドイツの新聞社がユーロとディルハムを取り違えて、価格が1,200ユーロと報じてしまったことで議論沸騰。
こんなお金の使い方しかできないのか?世の中にはお金がなくて困っている人たちも大勢いるのに・・・などと非難の声が・・・。
結局、フランク・リベリーのインスタグラムは大炎上。
正直、浪費ですもんね。成金趣味的浪費。金箔で覆われた肉を食ったからって何かいいことあるわけじゃなし。
この手の浪費を良しとしないのがフランス人。炎上するのも致し方なしです。
インスタグラムに出さないで、こっそり食べたら良かったのにね。
それはともかくとして、今週月曜日からいつもの毎日が始まりました。海外も同様で休暇を長めにとって7日から仕事始めの人が多かったようです。
先週末のニース駅では、冬のバカンスを終えてそれぞれの故郷へ帰っていく人たちで混雑していました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
海岸通りをのんびり散策する人たちがまだいるようですが、多くの人たちが荷物をまとめて駅に向かっています。
これから列車に乗りパリに戻るようです。家族連れも多いですね。楽しいバカンスを過ごせたんでしょうか?
「めったにない楽しい2週間でした。だから戻らなくてはならないとなると、こんな寂しい顔になっちゃうんですよ」と男性。
「パリに戻ったらどんな感じですかね?」と取材班。
「・・・寒いわね(笑)」と女性。
「故郷に戻って家族と一緒に過ごせてよかったです。だから帰りはなんとなくぐずぐずしちゃうんです。パリに戻ったら試験もありますし」と別の女性。
涙のお別れをする方もいるみたい。
大きなバッグを引っ張りながら次々に列車に乗り込んでいきます。こちらのご家族はブルターニュに戻るそうです。
「家には夜の9時半頃に着く予定です。この子を連れて12時間の長旅になります。家に帰ったら仕事もあるし気温もぐっと下がりますから、ニースにいた時と同じではありませんねえ」と母親。
とは言っても住み慣れたわが家に帰るのもいいものです。
「早く家に帰りたいです。もちろんニースは日差しがあっていい休暇になりました」と女性。
「ええ、私はパリに帰ります。でも、またニースには来るつもりよ」と別の女性。
たくさんの乗客を乗せてTGVがニースの駅を出発していきました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夜昼構わず毎日ビデオゲームの音でうるさくしている隣人がやっとバカンスに出かけた。しかも、目覚ましになしに。つまり、目覚まし時計をオフにしないで置きっぱなしで出かけたってこと 」
VDM(Vie de Merde)より
ロイヤルスイート [パリ]
パリの5つ星ホテルHôtel de Crillon(ホテル・ドゥ・クリヨン)、5年ほど前、改装のために2年ほど営業を休止することが発表されました。
当時、高価な調度品も全て競売にかけられていましたから、色んなものが新しくなって新装オープンしたようです。
今回は、その中でも最も豪華なロイヤルスイートのお部屋を少し覗いてみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月4日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
コンコルド広場の一画にあるホテル・ドゥ・クリヨンのロイヤルスイートは、パリを一望できるテラス付き。
一泊20,000ユーロ(約250万円!)の豪華なお部屋に泊まる人はそうそういないだろうと思いきや、予約は2年先まで一杯だそうです。
考えてみれば、そもそもこんな豪華な部屋はたくさんあるわけじゃないですね。
それはともかくとして、朝の9時、係員が寝室の準備を始めています。羽布団も枕も真っ白でシワ一つありません。
ロイヤルスイートの総面積は230㎡あります。広いですね。
寝室の準備を終えて通路を行く係員。たどり着いた先はバスルーム。
ここを掃除するのに雑巾なんてものは使ってはいけません。使えるのは、120℃の蒸気とマイクロファイバーのみ。
5時間後には、リッチなアメリカ人がこの部屋に泊まることになっているそうです。
ホテルにはワイン専用の貯蔵室があります。しかも貯蔵してあるワインの格が違います。
「これは大変貴重なワインでして、コレクターやワイン好きが競って手に入れたがるワインです」とソムリエ長。
ボトルを見るとLA ROMANÉEの文字。2004年とも書いてあります。お値段は3,500ユーロ(約44万円)。
リッチなアメリカ人、これをお飲みになるらしい。
白いバラの生けられた花瓶を持って準備の整った部屋に向かう女性。
この方、客室係りの責任者。ゴミや埃はないか、ベッドの下までチェックします。また、ナイトテーブルの時計の時刻も確認します。
「間違った時間に目覚ましがなったら、お客様に大変な迷惑をおかけしてしまいますから、時間はきちんと合わせておきます」
ロイヤルスイートとなると、電子音のするデジタル時計とは大違い。伝統の目覚まし時計が置いてあります。どんな音がするんでしょう???
さて、厨房ではパティシエが、常連のお客様向けの甘いお菓子を用意していました。
この中の一つタルト・オ・ショコラがロイヤルスイートに運ばれていきます。さらに、ヨガ用のマットレスも用意します。
どうもリッチなアメリカ人はご夫婦でお泊りになるようで、奥様はヨガの愛好家だそうです。
「ご主人は右、奥様は左のベッドをお使いになります。そしてご主人はiPhoneをお持ちなので充電用のケーブルを用意しています」と係員。
ちなみにケーブルのカバーは革製。至れり尽くせりのこのお部屋、過去にはどんな方々がご利用になったかと言えば、ピカソ、マドンナ、ダライ・ラマ等々。
250万円あったら、欧州旅行が5回はできますね。そんなこと考えてたらここには宿泊できそうもありません。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ホテルの部屋で仕事をしていたら誰かが部屋に入ってきた。誰だかわかる?兄?母?それともメイド?いやいや、3人が同時に入ってきたんだよ」
VDM(Vie de Merde)より