サン・ヴァンサン祭り [サントル・ロワール地方]
東京地方はカラッからに乾燥してます。毎日のように湿度40度以下。この辺りで雨など降ってくれるとありがたいのですが・・・。
鼻や喉を痛めるのが怖いので頻繁にマスクを使っていますが、あまり使い過ぎると、頬から耳にかけてヒモの跡がついてしまうのですよねえ〜。
さて、1月22日はサン・ヴァンサンの日でした。サン・ヴァンサンはワイン農家の守護聖人として知られています。
フランスのワインの産地ではお祝いのお祭りが開催されました。その一つ、シノン(Chinon)を訪ねてみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
興しに乗せられて通りを練り歩くサン・ヴァンサンの像。
「ワインを作っていた先祖のことを思い出したり、これからのワイン作りについて考える良い機会なんです」と興しを担ぐワイン農家の男性。
シノンという銘柄のワインを作っているワイン農家は180軒ほど。
まずは、サン・ヴァンサン像を教会に奉納してミサが始まります。教会にはパンと小さなワイン樽が置かれています。
「サン・ヴァンサンは我々ワイン農家の守り神です。今年のブドウの収穫とワイン造りがうまくいくように祈ります」と男性。
ミサが終わるとまた街を練り歩いてお祝いです。
こちらの重々しいガウンを羽織った方々は例のコンフレリー。分かりやすく言うとシノン・ワイン愛好協会の皆さま方です。
シノンのワインを広く世間に知らしめ、自らもワインを飲んで楽しむ、というのがその主な活動。
ブロンズ像を囲んで気勢を上げるコンフレリーの方々。ブロンズ像は誰かといえば、16世紀に活躍したシノン生まれの人文主義者であり作家、医者でもあったフランソワ・ラブレー。
「シノン出身の偉大な哲学者のことを大変誇りに思っています」と男性。
さあ、いよいよワイン蔵でコンフレリーの式典が始まります。天井にはワインボトルで作られたシャンデリア。
コンフレリーのメンバーは70人。なんだか涎掛けみたいなものをかけてます。会長さんの呼びかけに応えて、グラスに注がれたワインをいただきます。美味しそうですねえ〜。
証明書と金属の盃のようなものを首にかけてもらったら正式なメンバーとなるようです。
最後は大宴会。お祭りですもんね。これくらいは盛り上がらなくては!
サン・ヴァンサンのお祭りは今年で58回目。そのうち55回も参加しているのがこちらの男性、アンドレさん。
パーティーのフィナーレは参加者全員で大合唱。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、祖父が20年前の古い白ワインを花にかけているのを見て驚いた。が、中身は水だった」
VDM(Vie de Merde)より