世界一長いカーニバル [コート・ダジュール地方]
29日から30日にかけてガブリエルという名の嵐がフランスを襲った模様。
冬の嵐はフランス各地にかなりの雪を降らせたようです。嵐が通り過ぎた翌朝のイル・ドゥ・フランスはこんな感じ→こちら。
ベルサイユ宮殿も白い雪に覆われていました。アルプスの麓の村か?と思ってしまうような集落もありました。
空には太陽も戻ってきたようなので、天候は回復しそうです。
さて、1月も今日で終わり、明日から2月。
2月と言えば、カーニバルの季節!うっとおしい白黒の冬が、カラフルで賑やかな冬に変わります。
しかし2月を待たずして、すでに始まったところがありました。
1月27日に始まったそのカーニバル、なんと4月7日まで続くと言います。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月28日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
世界一長いカーニバルが始まったのは、スペイン国境に近いフランス南部オード県の町リムー(Limoux)。
賑やかですねえ〜。白い衣装に赤のスカーフ、個性的なマスクをつけて行進していきます。
全員が粉挽きなんだそうです。それで白い衣装なんですね。何か手に持っているようですが・・・。
「このカーニバルはリムーになくてはならないお祭りなんですよ」と男性。
「音楽、歴史、粉挽き、全部が揃ってリムーの伝統的カーニバルなんです」と別の男性。
こちらはパレードの前の準備の様子です。白い衣装を着て、木靴を履いて、マスクをつけたら粉挽きに変身。
「これが昔から伝わっている粉挽きの姿なんです」と男性。
14世紀、マルディグラの日に粉挽きが司教区に分担金を支払ってお祝いしたことから始まったこのカーニバル、親から子へと代々引き継がれてきました。
「私は最初は父と、次に母と一緒に参加しました。これからは息子と一緒に3ヶ月近くこの扮装でカーニバルに参加します」とお母さん。
黒い帽子をかぶった女性はオード県の郡長さん。この方が開会式で白い粉を撒いたら、カーニバルの始まりです。
皆さん、ちょっと興奮気味。これから4月まで、週末になると仮装した人たちが通りを練り歩くそうです。
粉挽きが手に持っていたのはムチ。どうしてムチなのかは不明。
ま、とにかく粉挽きは見物客の首にムチを巻いたり、紙吹雪を思い切り顔になすりつけたりしてます。見物客もそれを楽しんでいるようです。
粉挽きのパレードには必ず音楽を奏でる楽隊が一緒です。この楽隊も重要な役割を果たしているとか。
今週末はまた違った仮装をした人たちが町を練り歩くようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、カーニバルで巨大なトイレットペーパーに仮装した。120個のトイレットペーパーを使った仮装の結末は悲惨だった。なにしろ雨が降ってきたから 」
VDM(Vie de Merde)より