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古い橋 [ベルギー]

 先日はレモン祭りの準備の様子を紹介しましたが、実際の祭りの様子が→こちら

 冒頭の映像はニースのカーニバルの様子です。今年のテーマは “映画”。ジャン=ポール・ベルモンド、ブリジット・バルドー、チャップリンなど銀幕のスターが次々と登場していました。

 そのあとにレモン祭りが登場します。見れば見るほどすごいですねえ。あんな小さなレモンとオレンジでこんなもも作っちゃうなんて!

 さて、本日はベルギーでのお話。古いものを守るか、それとも時代に合わせて便利に作り変えるか・・・。

Belguium_Tournai.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ださい。(フランスのTV局TF1で2019年2月15日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ここはフランス国境に近いベルギーの町トゥルネ(Tourai)。

 エスコー川にかかるトゥルー橋は、13世紀からずっとこの姿で川を見守り続けてきました。

 しかし、今、この橋を新しく作り変える計画が進んでいます。

 その計画によれば、両側の塔はこのまま残るものの、三つのアーチの橋は壊され、より近代的なものに取って代わることになっています。

 これが住民の間で大変な問題になっています。ある団体が橋の保存のために運動を開始しました。

 「住民はこの橋に愛着があります。歴史的建造物としての価値以上に、町のアイデンティティーそのものなんです」と男性。

 こんな美しい橋を壊すなんて、どういうわけでそんな計画が立てられたんでしょう?

 それは積荷を乗せた船舶の航行が増加したからです。ご覧の通り、大きめの船になるとギリギリで通っていきます。

 「なぜあの橋を壊す必要があるのかと言えば、大きな船を通すためなんです。今のままではトゥルー橋は船の航行の障害になっているんです」と町長さん。

 工事が完了した後のトゥルー橋はこんな感じになるそうです。これはちょっと衝撃的な変身ぶり。

 因みに、3つのアーチのある橋は古く見えますが、第二次世界大戦後に復元されたもの。比較的新しいから取り壊しやすいのか?

 一方、トゥルネには世界遺産に登録されている歴史的建造物が2つあります。それが大聖堂と鐘楼。

 住民の間には古いものを大切にしたいという考え方が浸透しているのかもしれません。

 「新しい橋は町の作りに合ってますかね???」と男性。

 「何か人工的なものを作ろうとしているとしか思えないですね」と別の男性。

 「ひどい計画だと思いますよ。このままでは大聖堂の世界遺産登録が抹消されかねません」と保護団体のメンバー。

 すでに計画反対の署名が11,000人分集まっていますが、もう数週間で工事が始まってしまうそうです。

******* フランス人のつぶやき *******

今日、小さな川に架かる橋の上から写真を撮っていると、弟が面白がって僕の携帯を川に投げた。弟は、どんな風に沈んでいくのか見たかったという。バカ![ちっ(怒った顔)]

VDM(Vie de Merde)より



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