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30ユーロで晩ご飯52 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロで4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回は、ミシュランの星付きレストランのシェフがチャレンジしてくれます。

 ではスタート!

 Paris_Paris.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年2月16日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらがそのシェフのウィリアムさん。ブイヨンの味にこだわる料理人です。

 ブイヨンとは野菜や肉などを長時間かけて煮込んでできただし汁のこと。1860年くらいから登場し、多くの料理人が作ってきました。

 「三銃士」の作者として知られるアレクサンドル・デュマは、このブイヨンの質によってフランス料理の質も決まると言うくらい、ブイヨンを重要なものとして位置付けていたそうです。

 講釈はこれくらいにして、早速、30ユーロをシェフに渡して材料を揃えていただきましょう。

 まずはお肉屋さんにやってきました。仔牛の尻尾、豚の頬肉、骨髄を購入。合計で12.86ユーロ、残りは17.14ユーロ。

 次は八百屋さんです。ニンジン、カブ、キクイモ、ネギ、キノコ、レモングラス、シブレットを購入。締めて11.01ユーロで、残りが6.13ユーロ。

 これでメイン料理のポトフと前菜の材料は揃いました。

 最後はデザート。リンゴを求めて果物屋さんにやってきました。

 「リンゴはいろんな種類があって、ざっと30種類くらいありますよ」とお店の女性。

 2種類のリンゴをそれぞれ2つずつ、さらに洋梨のジュースも一本購入。合計で5.42ユーロ。

 これでお買い物は終了です。残りはわずかに0.71ユーロ。ではお店の厨房で調理の開始!

 まずは野菜の準備。次に鍋で肉類を下ゆでしたら一旦取り出して、別の鍋に移します。ブーケガルニ、キノコの茎、レモングラス、クローブを刺した玉ねぎを加え30分ほど火にかけたら、つぶ塩ひとつまみと粒コショウを数つぶ入れて味をつけます。

 そして、ニンジン、カブ、キクイモ、キノコ、骨髄を入れて30分煮込み、最後にネギを入れてさらに30分煮込みます。

 そうすると、こんな具合に仕上がります。美味しそう。ブイヨンをすくって味見してみたいところですが、まずは最後に入れたネギを取り出しお皿に盛り付けます。

 そこに千切りにしてワインビネーガーでマリネした紫玉ねぎと、輪切りにした骨髄をのせます。適量のブイヨンに生クリームを加え一煮立ちさせたらビネグレットソース(シードルのビネガー+マスタード+オリーブ油+クルミ油)を加えよく混ぜ、これをネギの上からかけ、シブレットをトッピングしたら前菜の出来上がり。

 次はデザート。

 リンゴは芯を取っておきます。鍋に砂糖と水を入れ火にかけ、カラメル状になったところで、バターと洋梨のジュースを加えます。ここにリンゴを置いて110度のオーブンで1時間半ほど焼きます。その間、時々ソースをリンゴにかけてやりましょう。

 メイン料理のポトフは肉類と野菜類を別々のお皿に盛り付けていただきます。本家のポトフはブイヨンでひたひたにして食べることはありません。

 脂肪も塩分も少なめで身体に優しい、しかも味わい深い料理の出来上がりです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、息子が洗濯中の洗濯機にボーイスカウトのシャツを放り込んだ。ポケットにクノールのブイヨンの素が入っているのを忘れたまま・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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