SSブログ

ぶどう園の霜対策 [フランシュ=コンテ地方]

 やっと暖かさが戻ってきました。

 春は安定するまでに時間がかかりますね。でも、昔はもっと穏やかだったような気が・・・。

 とにかく先週の真冬のような天気はもうご勘弁願いたし。ただ、桜が開花した後に寒くなったせいか、花がいつもより長く咲いてくれていたような気がします。

 さて、そんな天候不順の春、フランスでは夜から明け方にかけて霜が降りることがよくあります。

 果樹園やぶどう園では、この霜にやられてしまうと、その年の収穫は一瞬のうちにゼロになってしまいます。

 そのため、こんな対策を行っているそうです。

Paris_Jura2.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年4月14日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 この時期、フランスは明け方の気温が氷点下9℃にまで下がる地域があるとか。

 フランス東部のジュラ地方のぶどう園では、霜の被害を食い止めようとこんなことが行われていました。

 空から見たぶどう畑。見たこともないような奇妙な風景が見えてきました。山火事???それにしては動きが少なく静か。

 どんどん近づいて行ってみると、小さな炎がクリスマスのイルミネーションのように等間隔で並んでいます。

 これがその霜対策です。空気を暖めているのだそうです。時には温かい灰をヘリコプターで撒くこともあります。

 朝4時、ワイン農家の方々が藁を持ってぶどう園にやってきました。等間隔に藁を置くと、次々に火をつけていきます。

 今朝の気温は氷点下2℃。新芽が出始めたぶどうの木にとっては危険な気温。未然に霜の被害を防ぐために農家の皆さんが対策に乗り出しました。

 「今のうちに温かい煙を出して空気を暖めるんです。日が昇り始めると炎が新芽を焼いてしまう可能性があるので気をつけなくてはいけません」

 遠くから見ていると、藁についた炎がぶどうの木に引火しそうに見えてしまいます。

 200haほどのぶどう園に50人あまりの人たちが集まりました。皆、近隣の人たちや家族・友人です。

 「この地方のワインは宝ですから守っていかなくてはなりません」と女性。

 「これはジュラ地方の文化なんです。ヴァン・ジョーヌやヴァン・ドゥ・パイユなど特産のワインを作っていますからお互いに助け合うことになっているんです」と別の女性。

 おかげでこの日の朝は霜が降りることもなく、新芽は無事に朝日を見ることができたようです。

 それにしてもこの煙。すごいですね。環境への影響はどうなんだろう?と考えずにはいられません。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、僕の部屋は今更ながら狭いんだなと痛感した。というのも、暖房するのにインターネットのモデムとルーターで十分なことに気がついたのだ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



nice!(51)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。