SSブログ

火災からの復活 [パリ]

 ノートルダム大聖堂であれだけの炎と煙を出して燃えていたのは、屋根と尖塔を支えていた木造の骨組みだったようです。

 火事の数日前に撮影されたその映像が→こちら

 中世に作られたものが数多く残っていました。まるで屋根裏の森。

 この隠れた芸術作品が全部焼失してしまったわけです。これをオリジナルと同じように再現できるものなのか?

 何かデータが全部残されているとかニュースで言っていたようですが・・・。古いものを残すというのは大変な労力ですね。

 火災が原因で一度は破壊された建物が見事に再建されたケースは少なくありません。

 Paris_Paris.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2019年4月16日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 燃えているのはフランス西部の都市レンヌ(Rennes)にあるブルターニュ高等法院。

 1994年2月4日〜5日にかけてのことでした。原因は、怒ったりょうし漁師たちが放ったロケット花火だったそうです。

 翌日になって鎮火したものの、その被害を目の当たりにした市民は大きなショックを受けています。

 「今朝、涙が出てしまいました。こんなことになるなんて信じられません。悪夢です」と女性。

 幸いなことに室内の貴重な美術品のほとんどは被害を受けずに済みました。

 しかし、建物の再建には10年の歳月と1300万ユーロの費用が必要でした。

 この火災から遡ること22年の1972年、この時はナントの大聖堂が燃えてしまいました。この時は13年あまりの時間をかけて再建されました。

 さらに遡って1914年9月、ドイツ軍に打ち込まれた無数の砲弾でランスの大聖堂は破壊されてしまいました。

 あの天使が微笑んでいる大聖堂もこんな目に遭っていたとは・・・。

 戦後再建されましたが、その仕事に当たった建築家は、オリジナルと同じではなく近代的な手法を選びました。

 屋根裏の骨組みは木造ではなくコンクリート。

 「この時はあえて新しい手法を選んだのです。外面はできるだけ昔の姿を再現し、見えない構造部分はより強くかつ底費用で済む新しい技術を使って再建したのです」と専門家の方。

 そして今では、ユネスコの世界遺産に登録されるほどになっています。

 パリのノートルダム大聖堂はどちらを選ぶのでしょう?


******* フランス人のつぶやき *******

今日、母は64才、その他のシルバー世代と同様で最新テクノロジーには弱かった。少なくとも私はそう思っていた。しかし、彼女がタブレットで私の私生活を探っていたと知って驚いた。つまり、私の妻と子供たちのフェイスブックを毎日チェックしていたというのだ」

VDM(Vie de Merde)より



nice!(45)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。