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消火ロボット [パリ]

 ノートルダム大聖堂は保険に入っていなかったのか???

 入ってないそうです。国の所有する歴史的建造物は1200ほどあるそうですが、すべて保険には入っていないそうです。

 1889年の法律でそのように定められているそうです。保険をかけようとすれば、掛け金だけでものすごい額になるとか。確かに、言われてみればそうだろうなと思います。

 どのような仕組みになっているのかははっきりしませんが、国が自分で自分に保険をかけているのだそうです。

 つまりは何かあった時は国がお金を出すということですね。国が負担するのは全体ではなく構造部分だけだそうで、いろいろ規定で決まっているらしい。

 どう考えても国のお金だけで全てを再建するのは不可能。やっぱり寄付が必要ということになります。

 幸い、かなりの額が集まりそうなので、費用の心配はなさそうです。

 この大災害、思わぬところに影響が及んでいます。なんとビクトル・ユーゴの名作「ノートルダム・ドゥ・パリ(邦題:ノートルダムのせむし男)」がベストセラーの一位に躍り出たそうです。

 映画化もされてますから関連物も売れそうな感じですねえ〜。

 さて、大聖堂の鎮火のために活躍した消防士の皆さんが、エリゼ宮で大統領から労いの言葉をかけられたそうです。

 そして、当時、こんなロボットも活躍していたようです。

 Paris_Paris.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2019年4月17日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 大聖堂の屋根が赤く焼け落ちていくこの映像、何度もテレビで見ました。

 燃え盛る炎に放水する消防士。外からの放水が延々と続けられました。

 ちょうどその頃、大聖堂の中でもこんなロボットが活躍していました。

 地上を動き回るドローンのようなロボットが、火の粉がバラバラと落ちてくる中、気にすることもなく奥へと入っていき、大聖堂の内部に放水しています。

 こうして放水することで炎が燃え広がるのを防ぎながら、内部の温度が上がらないようにしているのです。

 “コロッシュー(Colossus )” という名のこのロボット、重量は500キロ。

 危険すぎて人間には立ち入れないような場所に行って活動できるように作られています。もちろん消防士が遠隔操作で動かします。

 こちらは昨年の5月に撮影されたテスト風景。

 「操作は比較的簡単です。危険な状況になったとき、これがあれば我々は安全な場所にいながら消化活動ができます」と消防士。

 こちらはこのロボットを製作した会社です。ロボットには放水口と熱センサーが取り付けられています。

 「建物が崩れ落ちてくるような危険な現場や有毒ガスが発生したり高温で立ち入れない場所にはロボットを使い、人間は後方で操作に当たるというわけです」と会社の設立者。

 コロッシューは2年前からすでにパリで使用され、間もなくボルドーやマルセイユでも導入されるそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、僕は家の照明のオンオフはAIロボットのアレクサに頼んでいる。しかしちょっと問題発生。うちのオウムが僕の声を真似して夜昼かまわず『アレクサ、明かりつけて!』とか『アレクサ、明かり消して!』と言い始めた。家の中がどんなことになっているかはご想像にお任せします[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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