週末はナポリで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。今回はイタリア南部の都市ナポリを旅します。
パリからは空路の直行便で2時間15分。首都ローマとはまた違った都市の姿を見せてくれそうです。
では出発!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年5月4日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ナポリと言えば、やっぱり歌!そして熱〜い恋人たち。
海は地中海、陸にはベスビオ山(緑印)。
「この美しい眺めはナポリ以外では見られませんよ」と地元の男性。
高いところから街を見下ろしてみると、狭い路地を隔てて家々が並んでいるのがよくわかります。
ナポリを知るためには、この路地を歩くのが一番です。
見上げれば・・・洗濯物!路地の混雑ぶりもナポリならではです。あちこちで立ち話の花盛り。市場も活気にあふれています。
ガイドのダヴィドさんと一緒に街を歩いてみましょう。おや、これはなんでしょう?何か祀ってあるようです。
「聖母マリアが描かれています。ここに祀ることでこの地域全体を守ってもらってるんです」
お花がたくさん置かれてあります。建物の窓の間にも同じようなものがあるかと思えば、建物の壁に描かれたストリートアートも宗教がかってます。
旅人さんとガイドさんが何やら教会の中に入っていきます。何ていう教会なのかなと調べてみると、ナポリにはものすごい数の教会があることがわかってビックリ。
ウィキペディアにナポリの教会リストが掲載されていますが、数え切れないほどあります。ナポリ人って信心深い???
で、今回二人が入って行ったのはバロック様式のサンセヴェーロ礼拝堂(cappella Sansevero)(青印)。
入ってすぐに目を引くのがこの彫刻 “ヴェールをかぶったキリスト” 。大理石を彫って作られた18世紀の作品です。制作には3ヶ月かかったそうです。思ったより短いような・・・。
天井画にも目を奪われます。建物全体に隙間なく装飾が施されています。
街にはスペインの影響を色濃く残した建造物もあります。こちらはサンタキアラ修道院(赤印)。
かつてここには100人ほどの思春期を迎えた女の子たちが暮らしていました。壁には16世紀頃の様子が描かれています。
そろそろお腹がすいてきました。地元の美味しいものでも食べに行きましょう!
こちらがそれ。やっぱりピッツァか、と思っていると、生地で蓋をしてしまいました。そしてこれを油で揚げます。こんな食べ物があるとは!
お腹がいっぱいになったらToledo駅(黄緑印)から地下鉄に乗って今晩の宿へと向かいましょう。Toledo駅はアートでいっぱい。
地下鉄を降り立った場所はサニタ地区(水色印)。観光客はあまり足を運ばない、地元の人たちに賑わっている場所だそうです。
昔、この辺りはまだ田舎で、ナポリの由緒ある一族があちこちに宮殿を建てたそうです。その一つがこちら。二重階段になっています。見事な建築物。
ここから少し歩くと宿があります。自宅の一部を宿泊施設として開放しています。
オーナーのアンナさんが建物の裏にある庭に案内してくれました。巨大なレモンが実ってます!
お部屋の方はこんな感じ。落ち着きがあって広々としてますね。4人まで泊まれるそうです。
さあ、次はナポリの夜を楽しみましょう。やってきたのはTrattoria da Nennella(オレンジ印)。人気のお店らしく長い行列ができていました。25分くらい並ぶと入れるようです。
「このお店は私の祖母が始めました。その後、両親が引き継ぎ、今は私たちが続けています」とサルヴァトーレさん。
3人の兄弟でお店を運営しているらしい。お食事はナポリの家庭料理が食べられるようです。お店の雰囲気も家庭的。これが人気の理由かもしれません。最後にカゴの中にチップを入れたらごちそうさまです。
さて美しいナポリの夜景を見ながら、今回の旅の費用を確認しましょう。
見学代が19ユーロ、ガイド付き観光ツアーが50ユーロ、地下鉄代が3ユーロ、食事代が20ユーロ、宿泊代が80ユーロで、締めて172ユーロ(約21,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、スーパーでスポーツ教室のコーチとすれ違った。私は部屋のソファーに座ってテレビを見ながらピッツァを食べようと冷凍ピッツァを買ったところだった。コーチのがっかりした視線が忘れられない」
VDM(Vie de Merde)より