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週末はコニャックで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。今回はフランス西部の町コニャック(Cognac)を旅します。

 パリからは高速列車とバスを乗り継いで3時間半ほど。ブランデーの産地で世界的に名高い町はどんなところでしょう。

 では出発!

Paris_Cognac.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年5月25日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 アーチ型の橋の向こうに見えた来たのがコニャック。

 上陸する前に、このままボートでシャラント川を遊覧しましょう。両岸には木々が生い茂り、野生の鳥たちも暮らしているようです。人間社会のしがらみから離れて、ゆっくりした時間を過ごしたら、いよい上陸です。

 まずはコニャック城に行ってみましょう(青印)。

 ここは、16世紀に活躍したフランス国王フランソワ1世が生まれた城です。フランソワ1世といえば、晩年のレオナルド・ダヴィンチをフランスに呼び寄せた王様です。

 この城は14世紀から16世紀にかけて代々フランス国王を排出してきたヴァロワ家の城です。入口から入ってすぐの玄関ホールのようなところは、お城の中で最も古い部分で12世紀に作られました。中世らしい作りですね。

 「昔、ここに女性たちが座って手仕事をしていました。すぐ隣に暖炉があって暖かい上に、外の光が差し込む窓もあります。女性たちは刺繍をしたりタプスリーを作ったりしていたようです」とお城の方。

 そしてこちらにはルネッサンスの香りのする部屋があります。フランソワ1世が作らせたもので、この様式がフランスに導入されたのは、この城が初めてだそうです。

 次は地下室へと向かいましょう。ここにはコニャック(ブランデー)が保存されています。

 革命後、荒れ果てたこの城を買い取ったのがオタール男爵。コニャックを製造していた男爵は、城を修復しヴァロワ朝時代の城の姿を蘇らせました。そして地下室にコニャックを貯蔵していたのです。

 「ここはシャラント川の水位と同じ高さにあるので湿度が高いのです。そのためコニャックは長い時間をかけて熟成されます」

 さらに奥の部屋へと入ってみましょう。ここにもまたコニャックが保管されていました。とは言っても、ここのはさらにかなり古いものが・・・・。一番古いのは1820年のコニャック。どんなお味なのでしょう?

 こうなったらやっぱり試飲してみたいもの。お城の見学はこのくらいにして通りに出てみましょう。あちこちに歴史を感じさせる古い建物が並んでいます。

 そして向かったのはコニャックのお店La Cognathèque(赤印)。100種類あまりの銘柄が揃えてあります。オーナーのステファヌさん自身も製造者です。50ユーロで、コニャックの歴史、製造方法、味の違いなど講義してくれます。もちろん、試飲もあり。5年、10年、20年と、熟成の長さで味も変化するそうです。

 そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。コニャックの町から車で30キロほどのところにあるスゴンザック村のブランデーの蔵元へとやってきました。

 なにやら古いジープのようなものが止まっています。オーナーのセルジュさんが自ら運転をして、自身のぶどう畑を案内してくれます。

 そしてこちらの建物が今晩の宿(緑印)。古い家を改造して宿泊施設にしたそうです。お部屋はこんな感じ。のんびりできそうですね。

 さらに、セルジュさんの作るコニャックBarbot Marcadierの製造所を見学することもできます。25年もののコニャックを飲ませてくれました。

 最後は、ちょっと変わったところへ行ってみましょう。それはコニャック作りには欠かせない樽を作る工房Tonnellerie ALLARY(こげ茶印)。

 ここでは、巨大なものから、こんな可愛らしいものまであらゆる樽を作っています。樽の形ができたら、中を火で炙って焦がします。これがコニャックに独特の香りをもたらします。この絶妙な焦がし加減も長年の経験があってこそ。

 さて今回の旅の費用は、お城の見学が12ユーロ、コニャックの試飲が50ユーロ、宿泊代が52ユーロ、樽作りの見学が4ユーロで、締めて118ユーロ(約14,000円)でした。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、ボルドーのとあるお城でセミナーを受講した。ランチの時間にはワイナリーの見学もあり、ずらりと樽の並んだ蔵にやってきた。樽につけられた蛇口をこっそりひねったら、蛇口もろとも取れて・・・着ていたものがすっかりワイン色に染まった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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