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週末はコンフラン=サン=トノリーヌで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。今回はパリから20キロほどのところにあるコンフラン=サン=トノリーヌ(Conflans-Sainte-Honorine)を旅します。

 パリから英仏海峡まで流れるセーヌ川沿いにあるこの町までは、パリのサン=ラザール駅から郊外線に乗ってわずかに30分。気軽にお出かけできそうです。

 では出発!

Paris_ConrlanSH.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年6月8日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 パリからコンフラン=サン=トノリーヌまでは郊外線の他に、車や自転車でも行くことができます。

 パリから20キロですもんね。自転車でのんびりセーヌ川沿いをサイクリングするのもいいかもしれません。

 そしてもう一つ別の方法があります。それはボート。この町は160年も前から河川運送業の中心地と考えられてきました。

 何しろ、かつてはこのように細長いボートが数多く貨物積んでセーヌ川を往来していました。

 現在は、時折、砂や砂利を積んで運搬しているボートを見かけますが、その多くが岸辺に横付けされたままになっています。どうやらここが住まいのようです。

 さて、次はセーヌの岸辺を離れて旧市街へ行ってみましょう。小さな階段のある路地を登っていくと、モンジョワの塔(Tour de Montjoie)があります(青印)。

 塔は8世紀頃からここに作られ、セーヌ川の航行を監視するために使われていたそうです。ここからの眺めがいいですね。パリから30分足らずでのんびりした田舎の風景を楽しむことができます。

 せっかくですから遊覧船に乗ってみましょう。バトー・ムーシュではありませんが、ここにも遊覧船が走っています。パリとはまた別の顔をしたセーヌ川。

 コンフランの港は、パリとル・アーブルを結ぶ航路の途中にあり建築資材をはこむボートの寄港地になっているそうです。

 セーヌ川を西へと向かうと、オワーズ川が合流する地点にやってきました(赤印)。ここから西に行けばル・アーヴルへ、東に向かえばパリに到着します。

 この細長いボートはペニッシュと呼ばれています。真ん中に貨物を乗せて運びます。

 そろそろお腹がすいてきました。岸辺にあるお店Aux berges du bonheurに入ってお昼をいただきましょう(オレンジ印)。

 前菜は、山羊のチーズにパン粉をつけて揚げたものがのせてあるサラダ。春らしく黄色いお花が添えられていました。メインはレモン風味の魚料理???口コミでの評判がいいお店のようです。

 お腹がいっぱいになったら、博物館Musée de la batellerieへと向かいましょう(緑印)。ここは河川運送ボートの博物館。その歴史がわかるように模型が展示されています。

 1930年代にフランスには12,000隻ほどの運送ボートがあり、昼夜を問わず川を往来していました。それは海を航海する船よりずっと多かったそうです。貨物運搬の重要な担い手だったのですね。

 さて、先ほどの博物館のすぐ近くにフランスで作られた最後のタグボートTriton 25が展示されています(水色印)。もちろん中も見学することができます。すごいエンジンが搭載されていました。

 さらに、川にはボートの礼拝堂Bateau Je Sersもあります(黄緑印)。そうかと思えば、ボートの劇場もあります。

 こちらがその劇場Theatre Story Boat。このボートもかつては貨物運送船でしたが、劇場に作り変えられました。年間120作品が上演されるそうです。入場してみるととてもボートだったとは思えません。

 さて、そろそろ今晩の宿La Ferme Roseへと向かいましょう。広大な農場にある15世紀の建物をオーナーが改築して宿泊施設にしました。お部屋はこんな感じです。大都会を完全に忘れさせてくれそうなところですね。

 さて、今回の旅の費用は、遊覧船が15ユーロ、ランチが19.90ユーロ、博物館が5ユーロ、タグボート見学が3ユーロ、劇場のチケット代が16ユーロ、宿泊代が79ユーロで、締めて137.90ユーロ(約17,000円)でした。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、誕生日のお祝いに祖母が50ユーロをくれた。急いで財布にしまうと、何ももらえなかった弟が怒って財布を奪い外に放り投げた。僕らは観光で遊覧船に乗っていた・・・ [もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より



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