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オルティヨナージュ祭り [ピカルディ地方]

 昨日は、朝になって、記事を下書きのまま保存していたことに気がついて、慌てて公開しました。いやだな、そろそろボケちゃったかな。

 それはさておき、今から3年ほど前、あるお宅の屋根裏部屋から、400年前からゆくえ知れずになっていたカラヴァッジョの作品と思しき絵画が見つかったという話を記事にしました。

 その絵が、この度、競売にかけられることになったそうです。

 ということは、買取の優先権を持っていた国は諦めたということになりそうです。ノートルダム大聖堂も火災に遭ってしまいましたし、国庫の出費をこれ以上増やすわけにも行かなかったのかも・・・。

 専門家によれば、12,000万〜15,000万ユーロほどで落札されるのではとの予測が出されています。その絵が→こちら

 少々気持ち悪い絵ですが。旧約聖書のユディト記の一場面を描いたもので、アッシリア王からユダヤの町ベトリアに派遣されてきたホロフェルネスの首を、町の美しい女性ユディトが切り落とすシーンを描いたものだそうです。

 どんな方がこの傑作を競り落とすのやら・・・。

 さて、先週末、フランス北部にあるアミアン(Amiens)では “オルティヨナージュ祭り” が開催されたそうです。

 オルティヨナージュ(hortillonnages)とは、湿地帯を開拓して畑にし、野菜を栽培することを言います。アミアンはそのオルティヨナージュが盛んなことで知られています。

Paris_Amiens.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年6月17日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 昔懐かしい姿で手を振る女性と子供たち。舟にはたくさんの野菜が積み込まれています。

 アミアンのオルティヨナージュは800年も前から始まったそうです。

 南仏では舟を花で飾る “花合戦” というお祭りがありましたが、こちらは舟を野菜で飾りつけます。

 地味かなと思ったらとんでもない。想像以上にカラフルです。昔の人はこんな風にして野菜を売っていたんでしょうね。

 それにしてもこんなジメジメした土地で野菜はちゃんと育っているのが不思議。

 「湿地帯なので畑はできるだけ水が染み込まないように作ってあるんです」

 なるほど。畑の土は川が運んでくる泥土と石灰岩が多く含まれる土でできているそうです。これが防水の役割を果たすらしい。

 運河の岸には大勢の人たちがパレードを見物にやってきていました。そのパレードの先には、ゴシック建築の傑作アミアン大聖堂が見えています。

 パレードが終わると野菜が陸揚げされ、集まった人たちに販売されました。

 「地元で作られたものですから大切にしなくてなりません。スーパーのものとは格段に違いますからね」と男性。

 お祭りが終わる頃には、この通り、野菜の入ったカゴは空っぽになっていました。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、叔母と一緒に買い物に行った。叔母は野菜や果物の入ったビニール袋を絶対に結ぼうとしない。なぜなら、『結んだら重くなるからね』だそうだ [あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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