コンフレリー3 [コート・ダジュール地方]
シリーズの三回目は、コート・ダジュールの小さな村ソリエス=ポン(Solliès-Pont)のコンフレンリーを訪ねます。
ソリエス=ポンと聞いて思い出した方もいらっしゃるかもしれません。ここはイチジクの産地。しかもAOP付き。
もちろんイチジクの普及活動がこの村のコンフレリーの任務です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年9月11日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
8月31日のこの日、ソリエス=ポンではイチジク祭の開催に合わせて、シャピートルと呼ばれるイベントが開かれました。
シャピートルとは各国のコンフレリーが一堂に会するイベントのこと。
この日はフランス、イタリア、ベルギーのコンフレリー19団体が集まりました。
開会式では、新しくメンバーになった人たちの紹介が行われます。
「メンバーなしにはコンフレリーの活動はできませんから、新しく会員になってもらえるということは力になります。そして、このようなイベントを開催して、他の団体の方々を情報を分かち合うことも大切なことなんです」と会長さん。
そもそもソリエスはイチジクではなく桜の木で知られていました。
しかし、60年あまり前、経済の活性化を図るため、村はイチジクの木を植えることにしたのです。
こちらは収穫中の果樹園です。上の方の枝を引っ張ってみると、紫色のイチジクの実が付いていました。
この一帯では15の町や村で、この品種のイチジクが栽培されています。
その中心地がソリエス。紫色に輝くこのイチジクは、ヴィオレット・ドゥ・ソリエスと呼ばれているそうです。
さて、シャピートルの式典は神父様の祝福で締め。その後はイチジクを味わう時間です。
女性たちが飲んでいるのはイチジクのお酒。
この日だけは教会の中も紫色にライトアップ。
そしてレストランでもイチジクを使った料理が振る舞われます。
「これは、ポルトーワインと玉ねぎのソースに漬けこんだイチジクです。牛肉料理の付け合わせとしてポレンタと一緒に召し上がっていただきます」
こちらはイチジクのピュレとフォワグラ。この組み合わせはよく登場しますね。
イチジクはジビエ料理やバニラアイスクリームと相性がいいそうです。
特産のイチジクを堪能した後は、村役場の前に全員が勢ぞろい。記念写真をパチリ。
来年もまたシャピートルが開催されるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夫とレストランで食事をしていると、フライドポテトが喉に詰まり息ができなくなり顔が紫色に変色。その様子を見て夫が言った。『それって何かのモノマネ???』」
VDM(Vie de Merde)より
コンフレリー 2 [ローヌ=アルプ地方]
シリーズの二回目は、フランス・アルプスの麓の小さな村にあるコンフレリーを訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年9月10日に放送)
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人口1000人にも満たない山の中の小さな村レピンヌ(L’Épine)。
ここにもコンフレリーがあります。オレンジ色のガウンに緑のベレー帽。ここから想像できる食材と言えば・・・かぼちゃ!
コンフレリーのスローガンは「・・・・・・・」何語?ラテン語?
どういう意味かと言えば「レピンヌにはいつもかぼちゃが生きている!」です。
その通り、あちこちの菜園にかぼちゃが実をつけています。ちょうど今頃が収穫時期。
こちらの畑ではスイカのような模様のかぼちゃが実をつけています。
「これは古くからある品種ですが、現在では店頭で見かけることはめったになくなりました。ジャムにするととても美味しいですよ」と男性。
「こちらのはバターナッツと呼ばれる品種のかぼちゃです。簡単に調理できるので便利です。ポタージュなどに使われます」
それにしてもどうしてこれだけの品種のかぼちゃがここの菜園で栽培されているのでしょう?
「昔からずっと続けられてきたんです。親の代から子の代、孫の代へと引き継がれてきたんです。この地域では冬の食料になってたんです。栽培するのに手のかからない野菜ですが、美味しく育てるにはそれなりの技術が必要です」と男性。
コンフレリーが出来たのは10年ほど前のこと。以来、400年も前から続いてきたかぼちゃ栽培に光をあてるのに大きな役割を果たしてきました。
そして間もなく開催される230回目のかぼちゃ市の準備が進められています。
「宗教戦争で荒廃した町を元気付けるためにアンリ4世が始めた市なんです」
当時、他にも開催候補地があったようですが、有力者が頑張ったおかげでレピンヌが選ばれたらしい。
かぼちゃには800種類もの品種があるそうですが、準備の始まった市の店先には様々なかぼちゃが並んでいました。
「これは、かぼちゃのスパゲティと呼ばれています。そしてこちらの白いのは詰め物料理に使われます。この細長いのはピュレにしてパセリを混ぜ合わせて食べると美味しいですよ。ニースの飲食店でよく出されます」とお店の方。
かぼちゃは様々な料理に使われています。例えば、フラン(プリンのようなもの)、揚げ菓子、キッシュ等々、バラエティーに富んでいます。
こちらはかぼちゃとチョコのタルト。そしてこちらは、燻製ベーコンとかぼちゃタルト。香辛料をピリリと聞かせたお食事用のタルトです。なんだかとても美味しいらしい。
甘いものから塩味のものまで万能なのがかぼちゃです。アーモンドの焼き菓子、ジャム、ヴルテ、ムース等々。
かぼちゃ市は先週の14日に開催されたようです。2018年の市では5,000人がこの小さな村に集まったそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、孫たちが訪ねてきたので、夫が菜園に連れて行った。3歳になる孫に、白い花が散ると赤いイチゴの実がなるんだよ、と教えてやると、孫が白い花を次々とちぎり始めたそうだ。そうすれば早く実がなると思い込んだらしい」
VDM(Vie de Merde)より
コンフレリー 1 [ノール=パ=ドゥ=カレ地方]
涼しいかと思った途端、真夏に逆戻り、真夏に戻ったかなと思うと涼しくなる。もういい加減にして!って言いたくなりますねえ〜。
長袖を着てちょうどいい、そんな季節に早くなって欲しいものです。
さて、今日から4回のシリーズで、フランス各地で地元の特産品を宣伝・普及させる活動をしている団体コンフレリーを紹介します。
第一回目の今日は、フランス北部の町サン=トメール(Saint-Omer)の特産品カリフラワーのコンフレリーに会いに行ってみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年9月9日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
青緑のガウンを羽織りカリフラワーを手に、そろりそろりと階段を降りてきた方々がコンフレリーの面々。
カリフラワーの収穫は5月から10月の間に行われるそうです。
宣伝活動をするなら、まずは自らが味わってみることが大切。獲れたてのカリフラワーを生のまま召し上がっています。となると、ワインも欠かせません。
「われらがカリフラワーに乾杯!」
こちらはカリフラワー畑。収穫は朝の6時から始まります。早朝がいいそうです。
畑の近くには小川が流れ、蓮の花の咲く池もあります。広い畑で育ったカリフラワーがちょうど食べ頃を迎えています。収穫は手作業。
「我々の先祖がここで栽培を始め、次の世代へ、そしてまた次の世代へと引き継がれて今に至っています」と農家の男性。
「コンフレリーの重要な役割とはなんでしょう?」と取材班。
「地元の特産品を守ってくれることです」と男性。
こちらはそのコンフレリーの活動拠点。カリフラワーを使った料理を作っています。レシピの開発も欠かせない活動の一つ。
お皿に乗せられ運ばれてきたのはカリフラワーのムース。
そしてこちらの鍋で作られているのがカリフラワーのスープ。玉ねぎ、じゃがいもと一緒に煮込み、生クリームを加えてさらに煮込み、最後は地元のビールを加えて出来上がり。これからの季節にぴったりの料理ですね。
コンフレリーの皆さんからオススメの食べ方を教えてもらいました。
「このまま塩を入れたお湯で15分茹でて冷ましてから食べる。シンプルで美味しいですよ」
「茹でたのにソースをつけて食べたらさらに美味しいですよ」
「ベシャメルソースをつけて食べるのが一番じゃよ。子供たちも喜んで食べとるよ」
美味しそうなのですが、問題はお値段。フランスはどのくらいなの分かりませんが、東京のカリフラワーは目が飛び出るくらい高い。
食べる人が少ないから生産量が少ない、よって高値?ブロッコリーと同じくらいの値段だったらいいのになあといつも思います。
さて、サン=トメールの湿地帯ではあちこちに水路が張り巡らされています。今ではこのボートで観光客が水路巡りをしているそうです。船頭さんはカリフラワー農家の方。
「昔は収穫されたカリフラワーをボートに乗せて運びました。モーターなどはつけずに、こうやって棒を操りながら進んで行ったんです」
ピラミッドのようにものすごい量のカリフラワーを乗せたボートがありましたねえ。大丈夫か?
サン=トメールでは年間500万個のカリフラワーが収穫され、国内だけではなく欧州全土に出荷されるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、母に新品のミキサーをプレゼントした。おかげで今日は、ローストビーフ、ブロッコリー、カリフラワー、ジャガイモを一度に食べさせられた。全部まとめてグラスに入っていたのさ」
VDM(Vie de Merde)より
新種のラグビー [トピックニュース]
十五夜も十六夜もお月様を見ることができました。どちらも夜中に空を見上げると、煌々と輝いていました。
月夜の明るさは神秘的ですねえ〜。人間の男が狼男に変身するのもわかるような・・・。
小さい頃から「月にはウサギがいるんだよ、ほらよく見るとウサギがお餅をついているのが見えるでしょ」と言い聞かせられてきましたが、残念ながら、これまで一度たりとも餅をついているウサギが見えたことはありません。
何をどう説明されても、ウサギには見えない・・・。そして今年もやっぱりウサギは見えませんでした(涙)。
それはさておき、今週の20日に開幕するラグビーのワールドカップ、日本代表はどんな試合を見せてくれるのでしょうか?期待が膨らみます。
とはいうものの、ラグビーもサッカーと同じで基本的なルールくらいしか理解していないのでして(汗)。
知っていることといえば、ボールを後ろにいる味方のメンバーにパスしながら進んでいきトライを決める。そうすと得点が入り、さらにゴールを決めるとまた得点が入る。そしてトライを決めさせないようにタックルしたりスクラムを組んで押しあったりと、組んず解れつのゲームが繰り広げられるってことくらいです。
ところが最近、新種のラグビーが登場したとか。それがウォーターラグビー(Waterugby)。とは言っても、水中ラグビーとはちょっと違います。
メインのゲームはあくまでも水上。しかし、トライする場所が・・・。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年9月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ガロンヌ川に設置された水上のラグビーコート。ボールを受け取ったらトライを目指してまっしぐら。ドボンと川に飛び込みます。
皆んな派手に飛び込んでますね。下が地面だったらこうはいかないですね。
伝統的なラグビーに比べるとコートのサイズは半分以下(?)。選手の数もぐっと減って5対5のゲームです。出場した選手は元フランス代表として伝統的なラグビーのワールドカップで戦った面々。
コートを見ていると、トライを目指す前に、サイドラインを割ってドボンと行きそうな感じもします。
このコート、二日がかりで設置されたそうです。緑は人工芝ですかね???それとも本物?
何やら仮装した選手もいて、試合というよりショーといった雰囲気。
「なんかちょっと変」と男の子。
「この子は気に入ってるみたいですよ。一緒に川に飛び込みたがってますよ」とお父さん。
サッカーに比べるといまひとつ人気で劣るラグビーを盛り上げるために、これまでビーチラグビーやスノーラグビーが行われてきました。
そして、こんなヌードカレンダーまで製作されたようです。フランスではこの手のカレンダーが流行りのような・・・。
初めて開催されたウォーターラグビーのトーナメント試合ですが、この日は、子供たちや初心者に指導も行われたそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夫は、身長197センチ、体重110キロのラグビーマン。耳はカリフラワー状態、打撲や切り傷は数え切れず。そんな彼がひどく痛がっている。何事かと思ったら、封筒で指を切ったとか」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯74 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯。
30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回は、カリブ海にあるフランスの海外県グアドループに飛びます。
31年前からこの島で暮らすクレオール料理の専門家がチャレンジしてくれます。
クレオール料理って、どんな料理?
ではスタート。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年9月7日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
本日のチャレンジャーはこの方、レスリーさん。ブログでクレオール料理を紹介しています。
ここは19世紀末に作られた鉄骨の市場。歴史的建築物として文化財に指定されている建物の中では、様々な香辛料が並んでいます。
では、早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
まずはこちらのお店でバニラとシナモンを調達。香りが漂ってきそう。二つ合わせて7.50ユーロで残りは22.50ユーロ。
次は移動して八百屋さんにやってきました。メイン料理用に甘くないバナナ、ソースの材料のトマト、数種類の香草、そして唐辛子を購入。
リポーターさん、唐辛子を味見してますが、大丈夫なんですかね?
意外や意外、全然大丈夫。
「味も香りも匂いも唐辛子なんですが、全然辛くないんです」とレスリーさん。
「確かに、これなら僕も食べられます」とリポーター。
ここではデザート用の果物を一緒に購入します。ライム、マンゴー、マラクジャ。合計で9ユーロ、残りは13.50ユーロ。
ちなみにマラクジャはパッションフルーツのこと。
次はこちらのお店で前菜用にヤムイモ、かぼちゃ、玉ねぎ、にんにくを購入。これが全部で7.35ユーロ。
これでお買い物は終了です。6.15ユーロも残りました。ではキッチンで調理開始!
まずは全部の野菜を刻みます。半分をフライパンで炒めトマトを加え弱火で煮込みソースにします。
その間に、ニョッキを作ります。バナナをつぶしたら、水、小麦粉、卵黄を加え、油を少し垂らしたらよくこねて生地を作ります。この生地でニョッキの形に成形して茹でたらできあがりです。
次は前菜のアクラを作ります。
ヤムイモをすりおろし、残しておいた刻んだ野菜と香草、カボチャのスライスを混ぜ合わせます。これを団子状にして油で揚げたら、周りはカリカリ、中はふんわりのアクラの出来あがり。
次はデザート。マンゴーをバター、砂糖、バニラ、シナモンと一緒に煮てコンポートにし、そこにパッションフルーツを加えたら、ガラスの器に盛り付けライムの皮を下ろしてできあがり。
メイン料理のニョッキも同じようにガラスの瓶に入れ、その上からソースをかけていました。どんなお味なんでしょう?
エキゾティックで爽やかな晩ご飯になりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、財布を盗まれた。現金は0.30ユーロしか入っていなかったが、書類に貼る印紙が入っていた。おかげで30ユーロの損害になった 」
VDM(Vie de Merde)より
週末はサン=マロで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はブルターニュ地方のサン=マロ(Saint-Malo)を旅します。パリからは高速列車で2時間半弱。
海辺の要塞都として知られるサン=マロ。どんなところなんでしょう?
では出発!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年9月7日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
サン=マロの町の姿を一望するのに最適なのがこのフェリー。サン=マロ(赤印)と湾の対岸にあるディナールの港(青印)を往復するフェリーです。所要時間は約10分ほど。
ディナールから出発する便に乗ると、こんな風に要塞化された町の全景を見渡すことができます。要塞化は12世紀頃から始まったそうです。
フェリーを降りて中を見学してみましょう。案内してくれるエリックさんとはサン=ヴァンサン門の前で待ち合わせ(緑印)。
「この門はメインの入口の一つです」とエリックさん。
エリックさん、何気ない服装ですが、オシャレですね。
まずは町を囲んでいる要塞の壁の上を散策してみましょう。
「ここは地元の人たちにとっては憩いの散歩道なんです。こちら側には町の、あちら側には海の風景を楽しむことができます」
壁は2キロにわたって作られています。ここもまたあのヴォーバンの手が加えられていました。そして、こんなところにプールが作られています(水色印)。
1937年、このビーチで海水浴客を相手に手広く商売をしていたルネ・リゾニエが作らせたものだとか。
「ここで結婚したばかりのカップルが衣装を着たまま泳いだことがあったそうです」とエリックさん。
そしてこの銅像がサン=マロ出身の冒険家ジャック・カルティエです(黄緑印)。欧州から今のカナダに初めて到達し「カナダ」と名付けたのはこの方だそうです。
次は歴史ある要塞都市を出て、新しい界隈を訪ねてみましょう。やってきたのはクレープの学校Atelier de la crêpe(黄印)。
先生は世界的なクレープ職人として知られるベルトラン・ラルシェ。そば粉の生地の作り方から焼き方までをここで学ぶそうです。
旅人さんもチャレンジ。なんかちょっと出来損ない。ちゃんと訓練しないとキレイには焼けません。
ここではクレープを食べることもできます。お昼はここでいただいてしまいましょう。
こんな薄いものでお腹いっぱいになるのか?といつも思うのですが、実際に食べ終わるとお腹いっぱいになっているのがクレープです。
次はスパ施設Les Thermes Marins de Saint Malo(オレンジ印)。温泉ブーム最中の1881年に作られました。31℃に温められた海水風呂にのんびり浸かります。
「仕事も家事も全部忘れて、親しい友人と一緒にリラックスできます」と女性。
日本人からすれば31℃なんて水って感じですが、これでいいらしい。どうもジャグジーになってるようです。マッサージ効果があるんでしょうね。
さて、温泉(?)から上がったら、今晩の宿Hôtel Les Charmettesへと向かいましょう(こげ茶印)。この辺りには1930年代に作られた家が並んでいます。ホテルのテラスの目の前は海。
「家庭的な雰囲気のホテルにしたいと思ってオープンしました」とオーナー。
お部屋はこんな感じです。テラスからの眺めはご覧の通り。まるで船に乗っているかのよう。大潮の時はもっとすごいそうです。
翌朝は、トレーニングウェアに着替えて出発。インストラクターと一緒に5キロのマラソンに挑戦。途中には10か所ほどの名所旧跡があるそうです。5キロはかなりありますね。時間にすると1時間ほど。最後はここの階段を上がって、お城の塔まで上がります(紫印)。
健康的な朝を過ごした後は、あちこちウロウロ・・・・。そしてこんな変わったカフェを見つけました。中は店主の集めた骨董品やガジェットがいっぱい。カフェと博物館が一緒になったようなお店でした。
最後は、乗合馬車のツアーに参加。田舎道を馬車に揺られながら、地元の特産品をいただきます。
さて今回の旅の費用は、フェリーが5.40ユーロ、ランチのクレープが11.90ユーロ、スパが35ユーロ、ホテル代が126ユーロ、早朝5キロマラソンが10ユーロ、乗合馬車ツアーが40ユーロで、締めて228.30ユーロ(約27,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、全身が筋肉痛。マラソン?乗馬?それともジムでトレーニングでもしたのかって?答えはノー!明らかに馴染みのないエクストリームスポーツをしたからなのだ。それはつまり、お掃除」
VDM(Vie de Merde)より
幸運が舞い込む方法 [トピックニュース]
13日の金曜日は何事もなく普通に過ぎて行きました。
一つ変わったことと言えば、突然のように涼しくなったこと。あまりの急変に不気味・・・。
不幸が起きると言われているのが13日の金曜日ですが、幸せを呼ぶ方法はいろいろあるようです。
あちらの国ではどんな方法があるんでしょう?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年9月13日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらの男性、落し物を探しているわけではありません。幸運を運んでくると言われる四つ葉のクローバーを探しています。
珍しいから見つかった人は運がいい。きっと幸運がやってくるってことなのかな。
私も昔見つけた4つ葉のクローバーを押し花のようにして取っておいた記憶があります。
でもあれはどこに行ってしまったのやら・・・。
こちらは花屋さん。
「これはオキザリスという植物で通常は3つ葉ですが、4つ葉が見つかることもあります。ただ、夏前でないと見つからないですね」
幸運といえばフランスではグリグリ(grigri)と呼ばれるお守り袋のようなものが広く知られていますが、もう一つ人気なのが、鶏の足。
「幸運を運んできてくれますよ。だから私も時々買ってます」とマダム。
他にもいろんなものが幸運をもたらしてくれます。
こちらはレンズ豆。1月1日に食べるといいそうです。
「毎年、年の初めにはレンズ豆を食べていました。祖母が、形がお金に似ているからお金持ちになれるって言ってました」と女性。
え〜っ、それならわが家でも来年のお正月にはレンズ豆を食べることにするぞ!
不幸を呼ばないという方法もあります。
黒猫には絶対に会わないようにすること、梯子の下は絶対に通らない。
「梯子の下は通らないように気をつけてますよ。どうしてだかわかりませんけど、絶対に通りません」と女性。
そして、カフェでくつろいでらっしゃるこの方、数字のXIIIをタトゥーにしてます。これも不幸を呼ばないためだとか。
この男性の頭に注目したリポーターさん、早速、キスをしてました。ハゲ頭にキスをすると幸運がやってくるそうです。
そして最後に、人差し指と中指をクロスさせて幸運のおまじない。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、つくづくいやになった。月曜日の朝から金曜日の夕方までが大好きだなんて、俺ってどんな人生歩んでるんだ???」
VDM(Vie de Merde)より
共同オーナー [シャンパーニュ地方]
帰宅しようと事務所を出ると、予想に反して涼しかったので、ホッと一息。
やっと夏も諦めて秋にバトンタッチする気持ちになったのか・・・。
連休に向かってお天気は下り坂ですが、気温は30℃を越すことはなさそうです。
早いとこ20℃前後まで下がって上着が必要なくらいになって欲しいものです。
さて、ブドウの収穫とワインの仕込みが本格化しているフランスですが、シャンパーニュ地方のとあるブドウ園では、共同オーナーになって自分だけのシャンパンを作って味わうことができるシステムがあるそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2019年9月11日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
「共同オーナーの皆さま、ようこそお出でくださいました。これからバケツとハサミをお渡しします」とキャロルさん。
ここはシャンパーニュ地方にあるワイン農家のブドウ園。
ハサミとバケツを持ってブドウの収穫を始めた方々は、ここの共同オーナー。つまりここにあるブドウの株を所有しています。
ブドウ園全体は無理でも、ブドウの木を数本ならなんとかなりますね。
「楽しいですよ。一株でこれだけのブドウが実るなんて驚きです」と男性。
「楽しいですけど初心者ですからねえ。1日これをやっていたら腰が痛くなりそう」と女性。
「結婚祝いに義理の両親がプレゼントしてくれたんですよ。全部で24株ほど持っています」とバンジャマンさん。
それなりの数ですね。初めての体験を楽しんでらっしゃるようです。
皆さんがブドウ園にやってくるのはこれが2回目。一回目は3月の剪定の時期にやってきました。
収穫が終わると次は12月に来ることになっています。その時はシャンパンの入ったボトルを受け取ることになります。
「シャンパン作りの楽しさを皆さんと一緒に味わいたいと思ったんです」とキャロルさん。
ブドウを収穫したら次はシャンパン作りの工程を学びます。一番重要な工程です。しっかり頭に入れておきましょう。
最後はもちろん試飲で締め。美味しそうですねえ〜。
12月にはボトルに入った自分だけのシャンパンが手に入ります。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、3年前に買っておいたシャンパンを二人で飲むことにした。3年経っても一緒にいたら飲もうねと約束していたシャンパンだ。飲んだら二人ともお腹を壊した 」
VDM(Vie de Merde)より
フライボードのごたごた [地方の小さなできごと]
今月20日から日本で開催されるラグビーのワールドカップ。
フランス代表チームはすでに日本入りし、富士吉田で合宿中だそうです。その映像に興味のある方は→こちら。
歓迎会で地元の人たちとの交流も深めた模様。しかし、なんといっても富士山が目の前に見える宿泊所が素晴らしい!
東京の喧騒を離れて準備に集中できると喜んでらっしゃいました。
因みにフランスの初戦の相手はアルゼンチン。
さて、先日、自らが発明したフライボードで、見事に英仏海峡を横断したフランキー・ザパタ。
すごいのを発明したなと思っていたのですが、その舞台裏ではゴタゴタが続いているようです。
問題は、フライボードの音と匂い。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2019年9月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これがフライボード。一度は失敗したものの二回目の挑戦で英仏海峡の横断に成功しました。そして大勢の人たちが賞賛の拍手を送りました。
しかし、これを複雑な思いで見ていた人たちがいました。それは、フライボードの練習場の近くに住む人たち。
この日、週に一度の練習を始める前のフランキーさんと住人が鉢合わせとなりました。
「あなたの音はみんなに聞こえてるから安心して」と住人の痛烈な皮肉。
住人によると立ち話をしていてもフライボードの音で話し声が聞こえなくなるらしい。
「もう一つの問題は匂いなのよ。それに大気汚染」ともう一人の住人。
フランキーさんが話そうとすると・・・。
「ちょっと待って、私の言いたいことはまだあるの。三つ目の問題はもっと重大で、あなたが規則を守らないことよ」
どうやらこのゴタゴタは2年前から続いているらしい。
初めは県がフランキーさんに正式な許可を与えていました。しかし住民の苦情を受けて、今年の1月に厳しい条件を付けたそうです。
それによると、日曜日と祝日に練習してはならない、また10時前の朝と12時から15時、18時10分以降も禁止。
さらに、1時間半以上飛ぶこともダメなら週に2回以上飛ぶこともダメ、海水浴客や船舶の上を飛んではならない。騒音を立てることも近隣の安全を脅かすことも健康を害することもしてはダメというダメ尽くし。
ちょっと可哀想になるくらいの条件ですが、フランキーさんはこの条件をクリアしているつもりらしい。
この日、取材班が騒音を測ってみると、離陸時の騒音が最高値で95デシベル。WTOが危険としている値を上回っていましたが、ほんの5秒間だけのことでした。
しかしこれが住民にとっては数分に思えるのでした。しかも、決められた距離より多く飛んでいるように見えるとか。
この環境でのトレーニングは厳しいですねえ〜。
フランキーさん、目下のところ自由に飛べる場所を別に探しているそうです。
ちなみに燃料はケロシンと呼ばれるものでジェット燃料やロケット燃料に使われているそうです。当然、CO2の排出量もそれなり。
そんなわけで環境問題に敏感な人たちにはめっぽう評判が悪いらしい。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ビーチにやってきた。ふと海に目をやるとレジ袋がぷかぷか浮いている。これはいかん!と環境保護に一役買おうと取りに行ったら、レジ袋ではなくクラゲだった 」
VDM(Vie de Merde)より
薪の準備 [トピックニュース]
東京が秋になるまで、いま少しの辛抱のようです。
来週頃から30℃を超える日がなくなりそう。
昔ならまだ残暑が厳しいと言っていたかもしれませんが、35℃や36℃が当たり前の今となっては、28℃や29℃を涼しいと言ってしまいます。
さて、本日も季節が先に進むフランスのお話。早くも冬支度が始まっているところもあるようです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年9月9日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
寒い地域では最低気温が0℃を記録したところも出てきたフランス。
こちらはフランスアルプスの麓にある村モリヨン(Morillon)。冬の間はスキーを楽しむ人たちで賑わうようですが、さすがに雪はまだ降ってはいません。
しかし、この数日で気温はぐっと下がり始めました。そろそろ冬に使う薪を調達しておかなくてはなりません。
モーリスさんとアンドレさん兄弟は毎年こうして薪を求めて森に入っていきます。
夏にこの地域を襲った嵐に耐え切れず倒れてしまった木が何本もあります。二人はこれらの木を持ち帰ることにしました。
斧一本で作業するのかと思っていたら、さすがにそれはなかったようです。もう一人の方がチェーンソーをお持ちでした。
適当なサイズに切ったら、トラクターに乗せて家に持ち帰ります。
1960年代のトラクターだそうですが、今でもこうして働いてくれます。これがなかったら厳しいですね。
「昔はトラクターなんてなかったから、馬が引いてたんだよ」とアンドレさん。
木を持ち帰ったら、いよいよ薪割りの作業が始まります。二人とも60代後半。腰は大丈夫なんですかね?
「全然大丈夫ですよ。薪割りにはちょっとしたコツがあるんだ」とモーリスさん。
こちらが家族の住む家。大きいですね。いかにも山小屋といった風情の家です。
玄関の脇には大量の薪が積み上げられています。ということは、暖房はこの薪が頼り?
家の中に入ってみると、やっぱり暖炉がありました。赤々と燃える暖炉の火。
そろそろこんな冬が恋しくなってきました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、祖父は、誰にも遺産は残さん!と言って、お札を暖炉で燃やし始めた 」
VDM(Vie de Merde)より