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ラグビーファンの巡礼地 [アキテーヌ地方]

 先月末に亡くなったジャック・シラクさんの葬儀が月曜日に行われました。その時の様子に興味のある方は→こちら

 まずはアンヴァリッドでお別れの式典があり、その後、サン=シュルピス教会で葬儀。歴代のフランス大統領のほかに、海外からも要人が参列していました。

 ビル・クリントンさん、だいぶお年を召されましたねえ。すっかりおじいちゃんになってました。

 シラクさんの亡骸はモンパルナス墓地に埋葬されました。写真で見るとこじんまりとした普通のお墓のようです(→こちら)。

 墓地には記帳所も設けられ大勢の市民がメッセージを記していました。

 さて、ラグビーのフランス代表、アメリカ戦に勝って合計勝ち点9で、今のところプールCの2位。残り2試合はイングランドとトンガ。

 どうなんでしょうねえ。いつもいいところまで行くけどなかなか優勝できない、とフランスの方はおっしゃってます。

 そのフランスには、ラグビーの教会があるそうです。

Paris_LarriviereSS.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年10月1日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 フランス南西部の小さな村ラリヴィエール=サン=サヴァン(Larrivière-St-Savin)。

 ここにあるのがラグビーの教会です。その名もノートル=ダム=デュ=リュグビー礼拝堂(chapelle Notre-Dame-du-Rugby)。

 時期が時期だけに、こんな片田舎のちっぽけな礼拝堂に、フランス代表の勝利祈願に入れ替わり立ち替わり人がやってくるそうです。

 では礼拝堂の中に入ってみましょう。

 美しいステンドグラス。よく見ると、なんと聖母マリアに抱かれる幼子イエスがラグビーボールを持っているではありませんか!

 フランスのシンボル雄鶏やラグビー選手も描かれています。キリスト教とラグビーの融合???

 それにしても美しいですね。このステンドグラスは、あるラグビーチームのキャプテンが描いたものだそうです。

 この礼拝堂、元はローマ時代の祈祷所で、1960年当時は廃墟になっていたそうです。

 「1964年に地元のラグビーチームに属していた3人の選手が交通事故で亡くなったのをきっかけに、神父のミシェル・ドゥヴェールがここを礼拝堂にすることを思いついたんです」

 こちらの男性がその神父。青少年の育成やラグビーに力を入れていたそうです。

 「こうしてお祈りをするときの手がラグビーのボールに似てますね」と神父。

 神父は2012年に亡くなり、今は鐘楼の下で静かに眠っています。

 以来、ボランティアの手で礼拝堂は守られてきました。おかげで国内外から年間10,000人が訪れるラグビーの教会になりました。

 壁には世界中のラグビーチームのユニフォームが飾られています。日本チームのもあるのかしら?

 1974年には修復された鐘楼にこんな可愛いカリヨンが取り付けられました。

 そしてゲストブックも置かれています。

 一番新しいメッセージは「聖母マリアさま、どうかフランス代表チームに力をお貸しください」

 フランス代表、イングランドに勝てるか?


******* フランス人のつぶやき *******

今日、ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂を見学していると、彼が私の耳に囁いた。『この天井画はすごいねえ。でももっとすごいものがある。君の顔の絵の具』」

VDM(Vie de Merde)より



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