ちょうどいい樅の木 [トピックニュース]
職場のあるビルの入り口横に、ちょっとしたスペースがあり、そこをテラス席として利用しているのが、某大手コーヒーチェーン店。
テーブルと椅子が10セットほど並べてあるので、少なくとも30人は座れます。
屋根もビニールの囲いもないので、雨が降ったら使えません。
昨日お昼に通った時にチラッと見たら、例の傘型のガスストーブが2つ設置されていました。
このストーブを初めて見たのが昨年のこと。ついに出たかと思ったのでした。しかし、どれくらい暖かいのかは不明。
それはさておき、ストラスブールのクリスマス市も始まり、パリのシャンゼリゼ通りのイルミネーションも点灯しました(こちら)。
フランスは本格的なクリスマスシーズンを迎えました。苗木屋さんはクリスマスツリーを飾るために樅の木を買い求める人たちで賑わっています。
一般家庭で使う樅の木って、どんなのがいいんでしょう?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で、2019年11月29日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはノルマンディ地方の都市カーンの郊外にある苗木屋さんの店舗。今年は2000本ほどの樅の木を販売する予定だそうです。
これだけ並んでいると、どれを買ったらいいのか迷います。
「きれいに飾り付けができるような樅の木がいいですね」と子供連れの女性。
「大きすぎでもダメだし、小さすぎてもダメ。ちょうどいいくらいの大きさがいいんです。しかも見た目が美しいのがいいですね」と別の女性。
それぞれの家庭にふさわしい樅の木を手に入れるためには、お店の方の助言を聞くのが一番です。
「これはノーマン種の樅の木で、暑さに強いとされています。なので、3週間は保ちますよ。そして、こちらの樅の木は昔からずっとツリー用に使われてきたものです。いい香りがしますが、あまりに暑いと葉が落ちてしまうことがあります」と苗木屋さん。
お値段は14ユーロ〜70ユーロ。
男の子たち、張り切って樅の木を選んでいるようですが、できるだけチクチクするような葉っぱの樅の木がいいとか。
「クリスマスツリーの下にあるプレゼントに誰も近寄れないようにさ」と男の子。
家族が一緒に楽しむクリスマス。いい樅の木が見つかるといいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、6歳になる娘が私に言った。『ママ、ママにはちょっとショックで受け入れがたいことだと思うけど・・・サンタクロースなんていないんだよ』」
VDM(Vie de Merde)より
テラスのストーブ禁止 [トピックニュース]
風邪のため更新ならずでした。
重病というわけではなく、1日半でほぼ回復ましたが、処方された薬を飲むとめちゃくちゃ眠くなるのでして・・・・ブログを書くどころではなかった(涙)。
実際、よく寝て、成長ホルモンを出さないと治る病気も治りませんからねえ〜。
さて、間もなく12月。今年最後の月が始まろうとしています。季節も秋と冬が同居しているような状態。
東京は雪こそ降ってませんが、ここ数日はもうすっかり冬。セーターを着てコートを羽織って丁度いい具合です。
そんな冬の寒い日に、カフェの外のテラスでコーヒーを飲むパリジャンを見て、へえ、これがフランフス風?なんかちょっとおしゃれじゃんなど思ってましたが、そのうちテラスに、傘のような強烈なガスストーブが並び始めて、そこまでして外でコーヒーが飲みたいのか?と呆れたものです。
そのガスストーブが来年から禁止になる地域が出てきました。それがブルターニュ地方の都市レンヌ。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で、2019年11月27日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらの飲食店に市から通知が届いたのは昨日のこと。
その通知によれば、2020年1月1日より、テラスでの暖房器具設置等々は禁止になるとか。つまり今から5週間後にはレンヌ市のあらゆる飲食店のテラスには暖房器具がなくなるというわけです。
「暖房がないんじゃあテラスには座らないわね」と女性。
「私は冬生まれだから寒いのが好き。暖房がなくても問題なし」と別の女性。
お店にとって今から5週間の猶予しかないのはちょっときつい気もします。もう少し早めに知らせが来てもよかったのかも。
とは言うものの、市ではこの暖房問題を1年前から話し合ってきたそうです。
そのため、こちらの界隈ではすでに80%のお店が自主的に暖房器具を設置してないそうです。
その代わり要望があればこんなひざ掛けを貸し出しています。
「確かに前と比べるとテラス席は空席が目立ちます。ただ、お客が減ったというより室内に移動して飲食するようになったように感じます」とお店の方。
そんなわけで市の決定には肯定的。
「10年前、禁煙にするといったら全員がそんなことをしたら売り上げが落ちて大変だと言いましたが、そんなことはなかったですね。今回も同じで大きな影響はないと思いますよ」とユニオンの会長さん。
とは言え、中には困っている飲食店もあります。
冒頭に登場したお店、テラス席の方が広くて集客力があるため、そのお客が減ると即売り上げに響いてくるそうです。
なんだかちょっと気の毒ですが、あの外のストーブは少々贅沢すぎますね。明らかにエネルギーの無駄遣い。CO2の排出量も相当なもの。禁止もやむなしでしょうねえ〜。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、そして冬が始まったばかりの時から、夫が電力会社にはびた一文くれてやる気はない!と暖房のスイッチを入れないことにしてしまった。凍え死にそう・・・(((((((;´д`)))))))」
VDM(Vie de Merde)より
週末はストラスブールで(再訪) [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回は、昨日のブログで紹介したアルザス地方の中心都市ストラスブールを旅します。
3年前にも一度行っていますから今回は2度目。パリからは高速列車で2時間半。
では出発!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月16日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
川に囲まれた大都市ストラスブール。ここにはEU議会の会議場があります。そして、さまざまな国籍の人たちが集まる一大観光地でもあります。
観光客が写真を撮っているのが大聖堂(青印)。独特の色の石で作られたゴシック建築は存在感があります。300段余りの階段を上がって屋上まで上がってみましょう。
「街がよく見渡せます。一方がフランスでもう一方がドイツですね」と男性。
レースのような尖塔が空に向かって伸びています。見事なゴシック建築。
次はトラムに乗ってEUの会議場に行ってみましょう。ブリュッセルの会議場は有名ですが、ここはあまり知られていません。最近になって無料で中を見学することができるようになりました。
中に入るとこんな感じになっていました。こちらのご家族、ブルターニュ地方からやってきたそうです。最後は首脳たちがよく並ぶお立ち台で記念写真をパチリ。
さて、ここからはボートで街を散策することにしましょう。前回は自転車で回りましたが今回はこのボートです。動力は電気、操縦は簡単だそうです。1時間35ユーロで借りることができます。
街を流れる川の総全長は100キロあまり。そこにかかる橋は200本もあるそうです。
川には様々なレジャー用のボートが係留されています(水色印)。今晩はその中の一つに宿泊します。
入ってすぐのところは食堂。ボートの前方にはキッチン、その奥にストーブ付きの居間があります。寝室とバスルームはボートの後部にしつらえてあります。デッキでは水上の風景を楽しみながら朝食をとることができます。
さて、ストラスブールをさらによく知るためにやってきたのがトミー・ウンゲラー美術館(緑印)。ここには今年の2月に亡くなったストラスブール出身のイラストレータ、トミー・ウンゲラーの作品が展示されています。特に絵本「すてきな三にんぐみ」が有名ですが、フランスとドイツのカップルを描いた作品でも知られています。何か風刺のような・・・。
「彼の作品には人を小馬鹿にしたようなところがあります。そしてストラスブールの人々にも共通する自嘲のようなものがあるんです」と美術館の方。
フランスとドイツの間をいったりきたりした歴史の影響でしょうか?
さて、日が暮れてそろそろ夕食の時間になりました。大聖堂の近くにある、かつて様々な職人の店が並んでいた通りにやってきました。ここにあるレストランZehnerglockで、アルザス地方の郷土料理をいただくことにしましょう(オレンジ印)。
このお店、Winstubと言われるアルザス地方伝統のバー・レストランです。地元の美味しいワインを飲みながら郷土料理を堪能することができます。
ボリュームたっぷりの牛のスネ肉とシュークルート、シナモンアイス付きアップルシュトゥルーデルをいただきました。
食事が終わろうとする頃、大聖堂の大きな鐘が鳴り出しました。1786年から鳴らされ続けている休戦を告げる鐘の音だそうです。時刻は夜の10時ちょうど。そのためこの鐘のことをZehnerglockというそうです。何やら英語のten o’clockに似てますね。
翌朝は、トラムに乗ってドイツに行ってみましょう。トラムで国境が越えられるなんていいですね。しかも数分で。
ライン川を渡ってすぐのところにあるのがケールの町(黄緑印)。ストラスブールに比べるとずっと小さな町ですが、美味しいものがあるとか。それはこちらのパン屋さんのプレッツェル。物価もフランスに比べると安いので買い物に来るフランス人が増えているそうです。
さて今回の旅の費用は、大聖堂が8ユーロ、貸しボートが70ユーロ、宿泊代が70ユーロ、美術館が6.50ユーロ、夕食が31.50ユーロ、トラムが3.80ユーロ(片道)、プレッツェル2個が1.90ユーロで、締めて191.70ユーロ(約23,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ストラスブールのクリスマスのために大きな樅木が切り倒されるのを見て、10歳になるわが息子に言った。『木が切り倒されるなんて残念だわ』すると息子が言った。『ねえ母さん、母さんが読んでる小説はなんでできているか知ってるのかい?』」
VDM(Vie de Merde)より
クリスマス市オープン [アルザス地方]
寒いですねえ〜。週末は日差しが望めそうもなく、いまひとつ元気が出ません。
酷暑の夏、ぎらぎら燃えるような太陽を憎々しい思いで見ていましたが、こうなると是が非でも出てきてもらいたい!
それはさておき、クリスマスまで1ヶ月となりましたが、ストラスブールのクリスマスマーケットがオープンしました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月22日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
大聖堂の足元にできたクリスマスマーケット。今年で450回目!
世界最古の、そして欧州でも最大のマーケットの一つだそうです。
オープン早々からかなりの人出。毎年、200万人が訪れるそうです。
ホットワインが美味しそうですねえ〜。体もあったまります。
皆さん、このお祭りが始まるのを楽しみにしていたようです。
マーケットにお店を出している屋台の数は300軒ほど。
この一大イベントを陰で支えているのが、こちらの方々。数年前まで続いていたテロ事件の余波はまだ残っているようです。
イル川に囲まれた市街地は、すべての橋が閉鎖されるか検問所が設置されるかしています。
車はすべてチェックされ、安全と確認されない限り中には入れません。
さらに歩行者も同様です。バッグの中までチェックされます。
そして、街のあちこちで兵士や警官がパトロールを続けています。また公共交通機関も中には入れないそうです。
「警備は欠かせませんからね」と歩行者。
「パトロールは必要です。厳重警備ですが、マーケットを見学するのに障害にはなりませんよ」と別の女性。
そんな厳戒態勢でオープンしたクリスマスマーケット。毎年のことですが、やっぱり見ているだけでもワクワクしてきます。
「子どもの頃を思い出します。家族で楽しめるお祭りですもんね」と女性。
そして作業員の方々が細心の注意を払って当てたクレベール広場の樅木は、こんなツリーに生まれ変わっていました。
キラキラして美しいですねえ〜。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、会社でクリスマスパーティの準備会議があった。話し合いは順調に行われ、そろそろ終わりかと思われた時、社長が私に言った。『君、社員の子供たちにプレゼントを配るサンタになってもらえないかね。体型的に君がうってつけなんだがね』・・・・」
VDM(Vie de Merde)より
泡でゴミ対策 [オランダ]
ほぼ毎日、満員の通勤電車に乗り込んでますが、日本のサラリーマンのほとんどがスーツ着てますね。
そして昨日は寒かったあ〜。予報によれば来週の今頃の東京はもう冬といっても良さそうです。
昼間の気温が10℃くらいまでしか上がらないらしい。当たればの話ですが・・・。
さて本日は、美しい運河の街として知られるアムステルダムのお話です。
あの運河、かなり汚れているらしい。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2019年11月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
空から見た運河。両岸にギルドハウスが並んできれいですね。
しかし、運河に近寄ってよく見てみると、様々なゴミが浮いています。
よく考えてみると、運河の張り巡らされているあたりには様々なお店がありますし、人通りも多いですね。
運河がこうなってしまうのも当たり前かもしれません。
この現状を打開しようと、ある方法が実験的に運用されているそうです。
それがこの水泡の堤防です。
「この堤防を設置することでゴミの侵入を防ぐことができます。それと同時に船や魚の往来も可能です」と関係者の方。
どんな仕組みになっているのでしょう?
運河の底に泡を発生する機器を設置します。そこから泡が出て、運河の中をさまよっているゴミを水面に浮き上がらせます。
このゴミを収集することで、運河のゴミの86%を減らすことができるそうです。
さらに、こんなツアーも開催されています。ボートに乗って運河のゴミを拾い上げるツアー。これが2時間で25ユーロだそうです。網も提供してくれます。
こんなことがレジャーになるとは!楽しみ方も人ぞれぞれ。
「空き缶、ペットボトル、ポリエチレンの袋などをさらいました。これで少しは運河がキレイになったと思うと満足ですよ」と観光客。
ずいぶんとコアな運河の楽しみ方でした。
「ある程度は想像していましたが、歩行者がぽいっとゴミを運河に捨てていくので驚きました」と女性。
さらったゴミの中にはびっくりするようなものまで見つかります。
「これはおそらくコカインが入っていたものでしょう。いろんなものが見つかりますよ。ドラッグや大麻までね。持って歩いていると風が吹いて、あっと思った瞬間には運河に落ちてる。飛び込んでもどうにもなりませんよ」
運河からは、年間40トンのゴミが収集されるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、3日がかりで以前の住人が残していった地下倉庫の不用品を全部ゴミとしてやっと処分し終わった。しかし、その38号地下倉庫は、うちじゃなくて隣の古道具屋の地下倉庫だった 」
VDM(Vie de Merde)より
スーツは絶滅危惧種? [トピックニュース]
小田急線の下北沢駅のコンコース上になにやらお店があるのに気がついて、様子を見に行ってみたら、数軒の飲食店や雑貨屋等々が開店していました。
あのエリアは「シモキタエキウエ」というらしい。
“おしゃれな町” などと誤解されてきた下北沢が、そのイメージに合うように作り変えられていくようで少々複雑な気分。
元線路だった場所には宿泊施設や温泉などもできるらしい。あの近所に住んでなくてよかったなあとつくづく思う今日この頃。
それはさておき、最近、フランスではスーツ姿のビジネスマンを見かけなくなったとか。
フランスではスーツは絶滅危惧種???
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
朝9時。ここはパリ・デファンス地区のビジネス街。多くの会社員が出勤してきます。
その服装を見れば変化がよくわかります。
「今日はワイシャツやネクタイはしてませんよ」と話す男性の手にはイアフォン。スマホで音楽でも聞きながら歩いてきたんでしょうか?
「確かに、スーツ姿は見かけなくなりましたね」と別の男性。
どうしてこんなことになったんでしょう?
「着るものは楽でリラックスできるようなものがいいんですよ。その方が仕事がしやすいですから」
スーツ姿の新入社員はどんどん少なくなっているようです。2011年には330万着を売り上げていたスーツですが、今年はなんと136万着に落ち込みました。
「少なくとも一年に一着はスーツを買っている人の割合は、2011年には15%だったのに対し、現在は6%にまで減ってしまいました。ということはつまり、一着をできるだけ長く着る人や中古品を買う人が増えたということになります」とマーケティング会社の方。
こちらのお店では、その傾向に合わせて品揃えを変えました。
となるといずれスーツは姿を消すということになる?
専門家によれば、そうではなさそうです。
「スーツは強制ではなくなったということなんです。もっと自由に着るようになったんです。例えば、ワイシャツの代わりにTシャツを着たりという具合にね」と専門家。
ということはそれぞれ自分にあったスーツを着ているとうことなんでしょうか?
こちらはオーダーメイドのお店。一番安いので一着400ユーロで作り始めたところ、売り上げが倍増したと言います。
「ボタンや生地が選べますし、イニシャルを縫い付けることもできます。ポケットだって自分の好きなところにつけることもできます」とお店の方。
こちらの男性客、自分の結婚式に着るためのスーツを作ってもらったようです。
「着心地がいいんです。結婚式にこれを着るつもりです」
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、11年前に失くした財布が見つかった。結婚式で着ていたスーツのベストの中にしまい忘れていただけだった」
VDM(Vie de Merde)より
パリのクリスマス市2019 [パリ]
朝はなんとなく寒いような気がして、その寒さに備えた格好をして出かけると、満員電車に揺られてるうちにじわっと汗が出てきて慌てて一枚着ていたものを脱ぐ、なんてことになってしまいます。
どうも中途半端な気候で服装選びが難しい。しかし、予報を見るとこれから少しずつ気温が上がらなくなってきそうです。
11月も下旬になると、嫌が応にも冬が近づいてきます。北海道はもう雪ですしねえ〜。
さて先週末、パリのクリスマス市がチュイルリー公園で始まりました。
そもそもはシャンゼリゼ通りで開催されていたのですが、いろいろ事情があってチュイルリー公園に引っ越しました。
始まる直前の様子が映像に残されていたので、今日はそれを紹介しましょう。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
まだちょっと慌ただしい感じですが、準備はほぼ完了しているようです。
なんだかシャンゼリゼ通りよりこっちの方がいい感じじゃないですかね。
真ん中に立つツリーのような塔がクリスマス気分を盛り上げてくれます。マリア様、ヨゼフ、東方の三博士がくるくる回っています。
そしてこちらはサンタさん。トナカイが運ばれてきたのでこれからソリの準備が始まるんでしょうか?
でも、あれ、トナカイじゃなくて馬???いまひとつピンとこない・・・。
「2ヶ月前から準備してましたからね。いよいよクリスマスシーズンの始まりです。夢の世界を楽しみましょう」と女性。
可愛い装飾が施されたパンデピスやキャンディー。子供達だけでなく大人もワクワク気分になりそうです。
そしてクリスマスには欠かせない装飾品の数々。中にはこんな繊細なガラス細工も販売されます。しかも実演販売。
「このパリで世界中の人たちにアルザス地方のクリスマス市を知ってもらえるのは光栄なことです」とガラス細工職人。
約20人ほどの職人さんたちが手作りの作品を展示しています。
「これは子羊です。クレッシュに使います」と女性。
クレッシュとは、イエスキリストが生まれた時の様子を人形などで再現したもの。
手のひらに幼子イエスが丸まっているものもあります。独創的。
このパリのクリスマス市は来年の1月5日まで開催されるそうです。
夜になって灯りがともったらきれいでしょうねえ。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、妻がガーデン・ノームを買ってきた。インテリアの飾りにするそうだ。これでもう7つ目」
VDM(Vie de Merde)より
ゴミ収集馬車 [トピックニュース]
帰宅すると必ずと言っていいほど郵便受けに入っているのがチラシ広告。
98%がそのままゴミ箱に直行です。つまり家庭ゴミとして焼却されるかリサイクルに回されるのだ。
とどのつまり税金を使って後片付けをしているわけです。
なんでそんなもんに税金を使わにゃならんのか!と、わが家では怒りの声が・・・。その費用として「チラシ税」を徴収すりゃあいいんじゃないか?という声も。
街で配ってるチラシならお断りもできますが、勝手に入れられるんじゃあどうにもできません。
ゴミを増やしてるわけですから、処分費は幾らか負担してもらいたいもんです。
それはさておき、今日はそのゴミに関するお話です。ゴミと言ってもリサイクルゴミ。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月9日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
どこからともなく聞こえてくる馬車の音。
馬車かと思いきや、馬が引いているのはトラックの車両のようなもの。これ、リサイクルゴミの収集車だそうです。
何でもかんでもロボットが人間にとって変わる時代にどうしてまた馬?費用が高くつくんじゃないの?なんて思ってしまいますが、そんなことはないそうです。
それに二酸化炭素の排出量も少ないとか。
「トラックは様々なものを消費しますが、馬はそんなことありません。環境の点から言えば、馬はエコでこの仕事に適してます」と運転手、ではなく御者。
この収集車が登場してからというもの、住人の分別ゴミの出し方にも変化がありました。きちんと分別されたゴミが20%も増えたのです。
さらに、不思議なことに馬のほうが作業がずっと早く終わるそうです。
というのも、車の場合は、ゴミ出し地点でいちいち止まってゴミを収集し、次の地点に向かってまた出発する、というのを何度も繰り返さなくてはなりません。
しかし馬は止まりません。常にこのスピードで巡回するため無駄な時間を費やすことがないのです。
仕事が終わるとこちらの厩舎で馬のケアが行われます。運営しているのは一般企業。
この馬一頭で一回の巡回につき600キロのリサイクルゴミを運ぶそうです。
「馬が働くのは1日に最大で4時間までです。それも週に3回だけ」と厩舎の方。
仕事のない時の馬は、こうして広い牧場でのんびり草を食んでいます。
町では馬を使った事業を拡大させるために育成に力を入れています。
「人を乗せて目的地まで運ぶようなことにも活用できると思います。例えば子供たちを学校まで運ぶとか」と町長さん。
この馬のリサイクル収集車は、フランスの250の市町村ですでに試験運用されているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、結婚式の前日に、落馬してあごの骨を折ってしまい、一言も話せなくなった。特に『yes』を 」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯80 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。
30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回チャレンジしてくれるのは、レマン湖の湖畔にあるレストランRefuge des Groumentsの若きシェフ、ユベールさんです。
今日は秋の味覚を代表するキノコが主役の晩ご飯を作ってくれることになっています。
ではスタート。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月9日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
レストランの厨房はこの忙しさ。この時期、注文が多いのがキノコを使った料理です。
というわけで、市場にやってきたユベールさん、八百屋さんでキノコの下見。
では30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
どうやら前菜はキノコのヴルテになるようです。ピエ・ドゥ・ムートン(羊の足)、テット・ドゥ・モワンヌ(修道士の頭)、アンズ茸、シロール茸を購入。
さらに、セープ茸も追加したら、キノコだけで16. 28ユーロと予算の半分以上になってしまいました。大丈夫か???
さらに必要なものを購入します。ジャガイモ、根セロリ、ニンニク、玉ねぎ、タイム、そしてデザート用の梨。
キノコも全部合わせると合計で23.56ユーロ、残りは6.44ユーロ。
別のお店では牛乳1リットルを1.40ユーロで、ハムを2.00ユーロで購入。
これでお買い物は終了です。手元には、3.04ユーロ残りました。
初めはどうなることかと思いました、意外にたくさん残りました。では厨房で調理の開始!
まずは前菜のキノコのヴルテ。
キノコを切って鍋で炒めたら牛乳を入れて煮込みます。これをハンドミキサーでドロドロにします。炒めたキノコとトーストしたパンの周りにヴルテを盛り付けたら出来上がり。
次はセープ茸が主役のメイン料理。
まずはセープ茸についた余分なものを刷毛で落とします。
セープ茸とジャガイモを一口大に切って、別々のフライパンで炒めます。火が通ったところで一つにまとめて、賽の目に切ったハムを加えます。ハムはさっと混ぜるくらいがちょうどいいそうです。これでメイン料理の出来上がり。
すごく美味しそうに見える!パンにのせて食べたい!
最後は洋ナシのデザート。
ここでもセープ茸が活躍します。スライスしてオーブンで焼いたら、バターをたっぷり溶かしたフライパンでカリカリになるまで炒めます。そこに切った洋ナシをのせ、砂糖とタイムを加えたら、溶けたバターを垂らしながら焼いていきます。カラメル状になったら出来上がり。
これまた美味しそう。ミッション完了で乾杯!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、獣医からの勧めで、うちの猫ちゃんをダイエットさせることにした。お腹が空いていたのか、私がサンドイッチを食べていると、はみ出していたハムに飛びついてガシッと加えると走り去っていった・・・」
VDM(Vie de Merde)より
週末はベルリンで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回は、ベルリンの壁崩壊から今年30年目を迎えたドイツの首都ベルリンを旅します。パリからは空路で2時間たらず。
あの壁の崩壊って、そんな昔のことだっけ?なんて思ってしまいますが、とにかくベルリンに向かって出発!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月9日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ベルリンのランドマーク、高さ168メートルのテレビ塔(青印)。東ドイツだった頃にここに建てられました。
古めかしいこんなものにも使われています。
そして、ドイツを東西に分けていた壁は、今では記念のオブジェになっています。
そんなベルリンの街を散策するのには自転車がベスト。
壁には様々な絵が描かれ、まるでアートギャラリーのよう。1989年11月9日の壁の崩壊を描いたこちらの絵は特に有名です。作者がこの方。
「皆が壁を壊してしまおうとしましたが、我々はを残すようにとがんばったんです。この歴史は残しておかなくてはなりません」
観光客が次々と記念写真を撮影していきます。やっぱり歴史の証人として壁が残っていて良かったのかもしれません。
そしてブランデンブルク門が見えてきました(赤印)。私もベルリンに行った時、こんな風に「東、西、東、西・・・」なんてやったのを思い出しました。
こうして自転車をこぎながらやってきたのがチェックポイント・チャーリー(緑印)。東西分断時代に置かれていた国境検問所。東ドイツ国民にとっては西への脱出口でもありました。
このすぐ近くの博物館には、そのための様々な方法が展示されています。
「これは旅行カバンですが、この中に入り込んでうまく西側に脱出することができたんです」と博物館の方。
次は東ドイツ博物館に行ってみましょう(水色印)。ここには当時の一般家庭の住宅が再現されています。そしてこちらは東ドイツ製乗用車トラバント。
「東ドイツといえば政治についてばかりが取り上げられますが、それが全てではありませんでした。人々は、バルト海やチェコ、ソ連などにバカンスに出かけたりして生活を楽しんでしたんです」と博物館の方。
さて、次は国会議事堂前を通り過ぎて(黄緑印)、こちらのレストランPilaにやってきました(オレンジ印)。ここならお腹もいっぱいになるし、東ドイツ気分も満喫できます。
お店の中は東ドイツのものばかり。そしてこちらの男女が飲んでいる緑の赤の飲み物は東ドイツでよく飲まれていたレモネードだそうです。
「東ドイツを本当に知りたいのなら博物館だけではなくこういうところにも来た方がいいですよ」と男性。
おお、すごいご馳走が出てきました。これで16ユーロ。
お腹がいっぱいになったらそろそろ今晩の宿Eastern Comfort Hostel Boatへと向かいましょう。ボートを改造して造られた水上のホテル。お部屋は特に豪華というわけではありませんが、こざっぱりとして居心地は良さそうです。
次はちょっと変わったところに行ってみましょう。ここはベルリン・ホーエンシェーンハウゼン記念館(紫印)。旧東ドイツの刑務所だったところです。なんだかちょっと不気味。この中に収監されていたという男性が中を案内してくれました。
ここは窓のない潜水艦とも呼ばれていたそうです。これでは肉体的にも精神的にも相当きつかったでしょうね。
さあ、次は気分を変えて古道具屋さんに行ってみましょう。古道具とは言っても東ドイツでおなじみだった日用品が並べられています。
最後は壁の直ぐ近くにあるバーにやってきました。東ドイツから壁を超えてやってきた人々がここに避難してきたとか。
さて今回の旅の費用は、飛行機代が110ユーロ、宿泊代が76ユーロ、食事代が16ユーロ、見学代が32ユーロ、自転車のレンタル料が24ユーロで、締めて258ユーロ(約31,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夫婦水入らずでベルリンで週末を過ごすことになっていた。旅行会社がサービスでもう一人無料で旅行に行っていいと言い出し、結局、義理の母が付いてきた 」
VDM(Vie de Merde)より