さよなら小銭 [トピックニュース]
先日、知らない間にお財布に溜まった一円玉を使い切ったら、思いの外すっきりしました。
あの一円玉は少々煩わしい。キャッシュレスにしてしまえば、問題は片付きますが、このキャッシュレスがまた面倒。
あちこちキノコのように業者が湧いて出てきて、どれがいいのか考えるだけで頭がいたい。しかもまだ導入していないお店もある。
それはさておき、本日はキャッシュレスではなく小銭のお話。
欧州で流通している、日本の一円玉とだいたい同じ価値の1セント(またはサンティーム)。
フランスでは ”黄色いコイン” とも呼ばれていますが、EU委員会が、「もういらないんじゃないの?」と言い出しました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2020年1月29日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これがその黄色いコイン。1, 2, 5, 10, 20, 50セントの6種類があります。
しかし、ベルギー、オランダ、アイルランド、フィンランド、イタリアでは、1セントと2セントはすでに廃止されているとか。
この動きはさらに拡大する可能性が高くなってきました。
フランスの商店街で聞いてみると、廃止に賛成の方々が多いようです。
「廃止に賛成ですよ。端数がつくとめんどくさがる人が多いですからね」と加工肉の店の方。
一方、消費者の方はどうなんでしょう?
「1セント、2セントじゃあどうにもならないわね」と女性。
「1セントにもちゃんとした価値がありますよ」と男性。
こちらは意見が分かれているようです。
この1セントと2セント、その原材料、輸送費、取り扱い費など、通貨としての価値よりも費用がかかっているそうです。
そのためEU委員会は、徐々に失くしてしまおうと提案をしたらしい。
こちらベルギーでは会計をすませるときに端数を丸めてしまうそうです。
つまり、0.01〜0.02は切り捨て、0.03〜0.07は0.05に丸める、0.08〜0.09は0.10に切り上げという具合です。
EU委員会の調べによると、市民の64%がこの方法に賛成しているとか。
この10年以内に1セントと2セントは姿を消してしまいそうです。
日本の1円はどうなるのやら。昔、落ちていた1円を拾うのは得か損かというようなクイズがありましたが、どうも損するらしい。拾うエネルギーの方が高くつくそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼女が僕に、落ちていた5サンティーム玉をくれた。冗談で『君の僕への愛の値段はこんなもんかい?』と言ったら、彼女が大真面目で言った。『そんなことないわよ、少なくともその2倍はするわ』」
VDM(Vie de Merde)より
星を失うこと [フランスのグルメ]
ひと頃に比べるとだいぶ日が長くなってきました。そして梅の木の花の数が少しずつ増えてきました。
近くの公園で梅まつりの準備も始まっているようですが、まだ花の数が少ないかなあ。開始は2月8日なのでまだ10日ほど先。その頃にはもっと咲いてるかな。
さて、先日、ミシュランガイドが本年度の星付きレストランを発表しました。
パリにお店を持つ日本人シェフが3つ目の星を獲得したことでも話題になりました。
とはいうものの、星を増やしたレストランばかりではありません。減らしたお店もあります。
今日は、かつてそのような辛い体験をしたことのあるシェフを訪ねてみることにしました。
どうやってこの辛い体験を克服したのでしょう?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2020年1月27日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはブルゴーニュ地方にあるジャン=ミッシェル・ロランさんのお店。
ジャン=ミッシェルさんが星を一つ失ったのは2015年のこと。それまでは三つ星でした。
「あの時は、期待されていたことに見合う仕事をしていなかったのでは?と感じました。ですから、もう一度モチベーションを高め、基本から見直すこと、これまでやってきたことを見直すことになりました」とシェフ。
この事件から5年後の今、スペシャリテのホタテ料理は変わらず高い評価を受けています。お客様からの信頼は今も変わっていないとか。
「毎年ミシュランが発表する頃になるとプレッシャーを感じます。星はやはり重要ですからね。ただ、星にふさわしいレストランにするというのではなく、お客様が幸せを感じてくださるというのが何より大切なことなんです」とシェフ。
一方、こちらはサンスにお店を開いているシェフ、パトリック・ゴティエさん。
2012年に二つ星から一つ星になってしまいました。しかし、星を減らしてしまった経験を前向きに捉えていたそうです。
「ミシュランのおかげで広く知られるようになりましたし、世界中からお客様にも来てもらえるようになりました。星がなかったらこうはいかなかったでしょう」
星を一つ失ったとはいえ、高い評価を受けていることに変わりはないようです。
それにしても、ホタテにトリュフを挟んだ料理、美味しそうですね。食べたくなっちゃいます。
「私はお店に来て下さるお客様を大切にしています。私のお店で私の作る料理を食べに来て下さるお客様をです。それをミシュランがどのように評価しようと、それを受け入れるだけです」
皆さん、こういう境地にたどり着くんでしょうね。星ばかり気にするのは本末転倒!ということかもしれません。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、星付きレストランの料理のような料理を作ってみた。美味しいからじゃないの、大きなお皿にちょこっとしか盛り付けてないからよ〜」
VDM(Vie de Merde)より
グッバイEU [トピックニュース]
昨年末、ガラケイからスマホに変えた際、携帯電話会社も変わったので、その時、電話番号のポータビリティの手数料で合計6000円の手数料を支払った。
解約した携帯会社に3000円、新しく加盟する携帯会社に3000円で合計6000円。
この額、どう考えてもリーズナブルな額とは思えない。固定電話の電話会社を変えるのに手数料など払ってないのに、なぜに携帯は高額な手数料がかかってしまうのか???
大いに疑問。
それはさておき、いよいよ英国がEUから離脱する日が金曜日に迫ってきました。
ブリュッセルにあるEU本部はどうなっているのでしょう?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2020年1月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
英国は、1月31日午後11時に正式にEUを離脱します。
とは言っても、これから12月までは移行期間に入り、これからの関係について交渉が行われるため、現実的には大きな変化はないそうです。
しかし、EU議会の議員にとっては大きな変化になるとか。上記の日付と時間をもって議会での議席がなくなりますから、居座ることはできません。
英国の議席は73議席。期日までに荷物をまとめて出なくてはなりません。
こちらがブリュッセルのEU本部。まだ英連邦の国旗がはためいています。
でも、議員にとっては旗を下せば終わりというわけではありません。事務所の片付けと引越しが待っています。
議員の事務所ってこんな感じになってたんですね。知らなかったあ〜。ガラス張りの円形の廊下がかっこいいですね。私だったらずっとここに居座りたい!(笑)
こちらはリチャード・コーベット議員の事務所です。すでにダンボール箱15箱に荷物が詰まっています。
「とても寂しいですね。と同時に怒りも込み上げてきます。離脱などしなくても済んだはずです」とコーベット議員。
そしてこちらもブレグジット反対派の自由民主党のクリス・デイヴィ議員。
「私は本当に怒りが収まりませんよ。自国にこんなことをした英国人たちを許せません。そして悲しい気持ちになります。ここでの仕事が好きでしたからね」と議員。
この議員の事務所を訪ねていたのがフランスの共和国前進党の議員でした。
一方で、73人のうち29人の英国代表はブレグジットを前に嬉しい気持ちを隠せません。
「私は、16年前に、英国をEUから離脱させるために政治の世界に舞い戻りました。私の任務はこれで完了です」とネイサン・ギル議員。
同世代も若い世代もEU離脱に後悔はしてないと言います。そして、離脱後はまた企業の経営に戻るそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、6ヶ月も待った挙句やっと郵便受けに名前を記入してもらった。私と同棲相手の名前だ。しかし、その相手とはうまくいかず、つい最近引っ越していった。郵便受けには二人の名前が並んでいるというのに・・・」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯87 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。
30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回チャレンジしてくれるのは、サヴォワ地方にあるホテルレストランHotel La Bouitteのシェフ。ホテルは5つ星、レストランはミシュラン3つ星。
サヴォワ地方にふさわしいカロリーたっぷり(汗)の料理を作ってくれるようです。
ではスタート!
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年1月25日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
標高1500メートルの山の中にあるホテルレストランの屋根には白い雪。厨房では料理人が忙しく動き回っています。父のルネさんと息子のマキシムさんが守り続けている厨房です。
本日のチャレンジャーはその息子さんの方。30ユーロを渡したら車で近くの町まで買出しに出発。
まず立ち寄ったのがこちらのお店。ここでは地元のチーズ “ルブロション” と辛口の白ワインを購入。合計で12.80ユーロ、残りは17.20ユーロ。
どうやらメインの料理はフォンデュのようです。
次にやってきたのがパン屋さん。パンデピス、ブリオッシュ、ビッグサイズの丸いパンを購入。これが全部で3.80ユーロ。
残り13.40ユーロを手に八百屋さんにやってきました。
菊芋、玉ねぎ、じゃがいも、リンゴ、シブレットを購入。シブレットは八百屋さんがタダにしてくれました。いい人ですねえ〜。で、合計すると5.75ユーロ、残りは7.65ユーロ。
お隣のお店でドライフルーツを購入。オレンジ、プルーン、干しぶどうで2.30ユーロ、残りは5.35ユーロ。
最後にスープ用にベーコンの厚切りを3枚購入。これが4.50ユーロ。手元に残ったのは、0.85ユーロでセーフ。ではレストランの厨房で調理の開始。
まずは前菜の菊芋のスープから。
菊芋は皮をむき刻んでおきます。玉ねぎはみじん切り、ベーコンは5ミリほどの厚さにスライスします。鍋にバターを溶かし玉ねぎを炒めたら、菊芋と水を加え煮込みます。火が通ったらミキサーでドロドロにします。香りが出るように前もって炒めておいたベーコンをボールの底に置いたら菊芋のスープを注ぎ入れ、グリルしたパンをトッピンクしたら出来上がり。
次はデザート。サヴォワ地方のファルソンという焼き菓子を作ります。
リンゴとじゃがいもは皮をむきスライサーでおろしボールに入れておきます。
「デザートにじゃがいもを入れるなんて変ですね」とレポーターさん。
「皆さんにとっては変でしょうけど、サヴォワ地方では朝から晩までじゃがいもを食べてますから普通ですよ」とマキシムさん。
おろしたリンゴとじゃがいもにブリオッシュとパンデピスをちぎり入れ、ドライフルーツと玉子を加えて混ぜ合わせます。これをオーブンに入れて焼いたら出来上がり。
最後はメインのフォンデュ。
「これはルブロションを美味しく食べるために父と私が発明した料理なんです」とマキシムさん。
フォンデュならスイスでも作られていますが、このフォンデュは一味違います。
まず丸いパンの頭をスライスして取り除きます。パンの身も取り除いておきます。
フライパンに白ワインを入れ、一口大に切ったルブロションを入れ溶かします。これをパンの中に入れ、刻んだシブレットを散らし蓋をしたら出来上がり。
さあ、熱いうちに食べましょう!あの小さいじゃがいもにチーズをたっぷりつけていただきます。
最後にあのパンも全部食べてしまうんでしょうね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼がどんな愛称で呼ばれたいかと聞くので、『そうねえ、ディズニーの映画によく出てくるPで始まる名前がいいなあ』と言ったら、彼が言った。『ポテト姫?』バカ、プリンセスだったのに・・・」
VDM(Vie de Merde)より
週末はデン・ハーグで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。今回はオランダのデン・ハーグを旅します。
パリからは鉄道で3時間あまり。ロッテルダムまでは高速列車タリスで、ロッテルダムからは在来線。
デン・ハーグ、略してハーグと言えば、国際司法裁判所があるところですが、他にも見所がいろいろあるようです。
では出発!
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年1月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ハーグの町を観光するなら、やっぱり自転車。
オランダはどこに行っても自転車専用道路が完備されているので使いやすいですね。こちらのお店、自転車を修理してもらっている間、コーヒーを飲んだり軽食を食べながら待つことができます。
そのお店のオーナーがこの方、エリックさんです。どうやら奥様がフランス人らしい。
「妻は国際司法裁判所の仕事をしています」とフランス語で話してくれました。
そのエリックさんが自転車で町を案内してくれることになりました。
「ここはオランダで最も美しい通りと言われる通りですよ」とエリックさん。
オードリー・ヘップバーンと深い繋がりのあるホテルHotel des Indesの前を通り(青印)、やってきたのはビネンホフ(赤印)。
ここには国会議事堂、首相執務室、王室の住居がある区域。警備が厳しいのでささっと見るだけ。
そして自転車を降りて、狭い通路を通ってやってきたのは広い中庭。ハーグには、こんな小さな公園風の中庭が100か所ほどもあるそうです。
「ここには、かつてお金持ちの家で働いていた人たちが引退して住んでいるんです」とエリックさん。
さらにこんな人もいます。
「ええ、ここで結婚式を挙げました。去年のことです。これは式が始まる前に撮った写真です」と男性。
お幸せそうでいいですね。一方、観光客はと言えば、こちらの建物をバックに記念写真。国際司法裁判所です(緑印)。
ハーグで一番写真に撮られている場所だそうです。ひときわ存在感を放つ建物が美しいですね。中に入ってみましょう。
「国際裁判所としての歴史は古いわけではありませんが、世界中に知られている裁判所です」と女性ガイド。
重々しい雰囲気もありながら、近代的な設備が整っているようです。中で働く人の数は250人ほど。ここの見学は事前の予約が必要です。
さあ、そろそろお腹がすいてきました。何か美味しいものでもいただきましょう。やってきたのはシーフードで知られるお店Simonis(オレンジ印)。すごい魚をさばいてますね。
「北海で獲れる魚は美味しいんです。我々はムール貝、牡蠣、魚を食べて育ったんです」と男性。
その魚介類の中でもよく食べられているのがニシン。オランダ人は年間12,000トンのニシンを食べるそうです。食べ方もユニーク。
「パンに挟んで食べるのもいいですが、こうして食べるのが一番美味しいと思いますよ」とお店の方。
美味しそうですが、結構、大きいですね。こうやって食べるのは難しそうな・・・。
それはさておき、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。そこはユースホステルJorplace Beach Hostel。受付でシーツを手渡されます。お部屋に案内されると、あれえ〜、こんなことになってました。これはちょっと厳しいような・・・。さすがに安くて一泊25ユーロ。
パリからちょっと遊びに来たみたいな感じなら、こんな宿泊もありかもしれません。
翌朝はビーチにやってきました。目の前には北海が広がります。何、この人たちは?!これは夏の旅ではありません。冬ですよ。
「水温は8℃。気温は4℃」と男性。
全然寒くない健康にいいとか言いながら皆さん海に入っていきます。旅人さんも誘われたようですが、こちらはウェットスーツを着てサーフィンに挑戦です。
「ドイツ、オーストリア、ルクセンブルク、ベルギーなど、欧州の各地から海を目指してここに人がやってきます」とインストラクター。
最後は、高いところに行ってみましょう。やってきたのはハーグタワー(紫印)。ここの42階にあるSky Barでカクテルを飲みながらハーグの夜景を楽しみます。
さて今回の旅の費用は、レンタサイクルが20ユーロ、国際司法裁判所見学が11ユーロ、ニシン料理が15ユーロ、宿泊代が25ユーロ、サーフィン体験が40ユーロ、カクテルが11ユーロで、締めて122ユーロ(約15,000円)でした。
宿泊代を節約したおかげか、超格安週末旅となりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、僕は北のカレーに住んでいる。で、彼女は南のニースに住んでいる。今週末、彼女を驚かせようと、こっそりニースに向かった。彼女の家について呼び鈴を鳴らして待つこと20分。おかしいな電話をしてみると彼女が言った。『サプライズよ、もう直ぐあなたのうちに着くところ』」
VDM(Vie de Merde)より
今年の木2019 [アキテーヌ地方]
今日はお正月から数えて25日目。一月もまもなく終わろうとしています。
昨日はまた銀座線の渋谷駅を利用してきました。
ホームの床は仮の床板のようなものが貼ってあり、歩くと少したわむ。やっぱり工事中の感あり。古いホームもまだ残ってます。
オリンピックまでにはきれいになるんだろうか?
さて、本日は木のお話です。以前に、フランスで開催されている「今年の木」コンクールについて取り上げたことがありますが、どうやら今も続いているようです。
2011年にできたこのコンクールは、2年に一回開催されます。
まずは予選審査が行われ、最終審査に進む木が選ばれます。この残った木の写真がネット上に公開され、一般の閲覧者が今年の木にふさわしい木を選んで投票します。
その結果、得票数の多かった木が正式に「今年の木」になります。
今年選ばれたのは、こんな木でした。
下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年1月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
アキテーヌ地方の小さな村にその木はありました。ナラの木です。
近づくにつれ、その木の並外れた大きさがわかってきます。樹齢300年。
「シンメトリーのバランスの良さがその魅力です。この木の下まで来ると本当に感動します」と女性。
確かに姿が美しいですねえ〜。
草原の中にポツンと立つナラの木。暖かい季節には葉を茂らせドーム型になります。
夏にはここで人々がピクニックやお昼寝を楽しんでいるそうです。
写真家にとっても魅力的な木です。秋にはこんな色に変わります。春から夏は緑、冬はこうなります。どの姿も趣がありますね。
「ここに来る人たちはこの木から様々なひらめきを感じるでしょう。本当に神秘的な素晴らしい場所です」と男性。
一方、こちらの年配の男性はこの木の持ち主。この木のことなら何でも知っています。
高さは25メートル、幅は38メートル。一本の木とは思えないくらいのサイズ。
近くに行くと、自分がちっぽけに思えてきます。
最終審査に残った約10本の木の中から、2019年にふさわしい木として選ばれたのがこの木でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、庭の木から落ちてしまった。大きな声では言えないが、私の専門はアスレチック木のぼり」
VDM(Vie de Merde)より
巨大インスタレーション [パリ]
東京の今年の冬はお天気が長続きしません。晴れたかなと思うとすぐにどんより曇った天気になる。
そうなると気分は下がり気味。寒い冬はカラカラ天気でもいいから日差しが欲しい・・・。
それはさておき、パリのロダン美術館では、あの庭に巨大なインスタレーションが展示されているそうです。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2020年1月22日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
カーブを描くこの白いものは巨大な布でできています。
長さは約50メートル、高さは約12メートルにも及びます。
出来上がるのを見ていた人たちの目には何に見えるんでしょうか?
「美術館を増築するのかしら?」と女性。
「巨大な彫刻のようにも見えるけど・・・」とお隣の女性。
「貝殻に見えますよ」
「あそこで、コンサートか結婚式でもやるんじゃないですか?」
できあがった姿がこれ。
アメリカの芸術家ジュディ・シカゴの作品でタイトルは「The Female Divine」。女性の肉体を表しているのだとか。
中に入ると花柄の女性らしい絨毯が敷き詰められていました。
つい先日、ここでディオールの2020年春夏コレクションのショーが開催されました。
ジュディ・シカゴは、1970年代から、男女平等を訴えるフェミニストの活動家としても知られています。
「世界における女性の本当の地位は何か?これまでずっと繰り返し問われてきました。リーダーと呼ばれる人たちは皆、男性です。アメリカでも英国でもブラジルでもそうです」とそのご本人。
この方がこのインスタレーションを創り出した方だったんですね。
ディオールの方はといえば、マニッシュかと思いきや、見事にフェミニンな感じのドレスが次々に登場してきます。
このショーを手がけたのがマリア・グラツィア・キウリさん。
「私がディオールを担当することになった時、皆んなが驚きました。ディオールで芸術監督を女性で初めて任されたのが私だったんです。それまで全員が男性でした」
ショーは限られた招待客だけのものでしたが、会場となったこのインスタレーションは1月26日の日曜日まで一般に公開されているそうです。入場料は12ユーロ。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、初めての女の子を出産しようとしている最中に、うちの夫は、どうやって娘を元カノたちと同じ名前にならないようにできるか必死で考えていたらしい」
VDM(Vie de Merde)より
トリュフのミサ [プロヴァンス地方]
20日の月曜日、ヴェルサイユに世界の企業200社の代表者を集め、マクロン大統領がフランスへの投資を呼びかけたそうです。
この活動、“Choose France” と銘打って実施されたようです。
ブレグジットを機に、フランスにいらっしゃい!ということなのかな?
先日は、トヨタがヴァランシエンヌにある工場にさらなる設備投資をして生産を強化するため、500人ほどの雇用が見込めるとフランスのニュースで言っていました。住民たちはトヨタの工場で町に活気が戻ったとか喜んでいるとか。
それはさておき、フランス南部の村リシュランシュでは、毎年トリュフのためのミサが行われるそうです。
下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TEfで2020年1月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
1月の第三日曜日、大勢の人たちが教会のミサにやってきました。
何のためのミサかと言えば、トリュフ生産者の守護聖人である聖アントワヌを祝福するためのミサだそうです。
そんな守護聖人がいたとは初めて聞きました。
教会の中はトリュフの香りでいっぱい。司祭様もその香りを味わっておいでです。それにしても大きなトリュフですね!
このミサが始まったのは1950年代初頭のことだそうです。
ミサが終わるとカゴを持った方々が寄付金を集めて回ります。コインもあればお札もあります。そして、なんとトリュフも寄付されていました。
気候変動の影響か、今年は豊作とは行かず、例年より少なめ。よって寄付も少なめ。
ミサが終わると次はトリュフを捧げ持って町を行進します。
黒いマントを羽織ってらっしゃる方々は、例のコンフレリーの皆さんです。特産品のトリュフの広報活動が主なお仕事。
行進の後には競売も行われました。
「1キロあたり800ユーロから始まります」とコンフレリーの方。
こちらの方々はどうやら落札できたようです。
「この品質でこの値段は超お得ですよ」と男性。
「落札するために貯金してましたよ(笑)」と女性。
これくらいの大きさとなると300グラムもいかないくらいですかね?そもそもトリュフの重さがどれくらいなのか皆目見当もつきません。
それはともかく、この競売で集められたお金は教会の修復のために使われるそうです。なるほど、そういうことだったのかあ。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夫が毅然とした声で言った。『トリュフを使った料理は絶対注文しない。だって、動物の鼻を食べるなんて気持ち悪いだろう』夫は大真面目であった」
VDM(Vie de Merde)より
スノーカヤック [トピックニュース]
フランスの鉄道は今週月曜日からほとんど通常運転に戻ったようです。
ストライキもいよいよ収束に向かうのか?
海のむこうのストライキのニュースは、正直、もう聞き飽きた!勝手なことを言わせてもらえば、そろそろ終わって欲しい。
それはさておき、今年の日本は暖冬気味で、普通ならかなりの積雪のある地域でも雪が降っていないとか。
フランスでも同じようなことが起きているようです。ついにはスキー場を閉鎖してしまったところもあるようです。
そんな中、スキー場でこんなスポーツを楽しんでいる人たちがいます。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2020年1月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはフランスアルプスの南端に位置するヴァルス村。
スタートラインから滑り降りていくのは、カヤック。あれ、ここは川?
いいえ、ご覧の通りのスキー場です。
それにしても皆さん、水上を滑るように雪のコースを滑り降りていきますね。
中にはオールなしで滑っていく選手もいますが、手がオールの代わりのようです。
オールの使い方は水上とは微妙に異なるようです。
水上ならオールで水をかきながら進んでいきますが、スキー場となると水かきは不要。
それにカーブを曲がるときは体重移動で対応します。
ということは、オールはいらなんじゃないのかな?でも、選手たち、盛んに動かしています。
何も持たないで滑るとなるとイベントの趣旨とは違ってしまうような気が・・・。
カヤックだから面白いんですよねえ。カヤックのようにしながらスキーコースを滑り降りるというのがこのスポーツの狙い。
それにカヤックはの底は丸いため不安定で操縦するのは簡単ではないらしい。
こちらの男の子は9歳のアルチュールくん。今年初めて参加します。お母さんが見守る中、オールをうまく操りながら滑っていきます。
ゴール近くでは雪をかき分けていました。1秒でも早くゴールしたいですもんね。
このスポーツ、3年前からヴァルス村で開催されているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、家族でスキー場にやってきた。独身の私に義理の兄が言った。『二人乗りのリフトに一人で乗る男性の後に並んで、一緒に乗っちゃうんだよ』ああ、その手があったか・・・」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯86 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。
30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回は18世紀に貴族やお金持ちが食べていた料理を再現してもらいます。
チャレンジするのは、すでに17冊もの料理本を出版し、ラジオにも出演するなど地元ではよく知られるレジーヌさん。
フランス国王ルイ15世時代の料理ってどんな感じなんでしょう?
ではスタート。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年1月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
大きなカゴを持った方がレジーヌさん。早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
やってきたのは市場にある八百屋さん。まずはジャガイモを入手。
当時は珍しい根菜で豚に食べさせていたそうです。人間が食べたら体に毒だと思われていました。
ちなみにそのジャガイモを広めたのが薬学や食物学に詳しかったパルマンティエという人物。18世紀後半のことです。
今ではフランス人の食卓には欠かせない野菜になりました。そのジャガイモの他にブロッコリーも購入。あの時代にブロッコリーってあったんですね。
さらにニンジン、レモン、根セロリも購入。レモンはまだエキゾティックな食べ物だったそうです。これが全部で4.36ユーロで残りは25.64ユーロ。
次は魚屋さんにやってきました。購入したのは、エイ!これが結構なお値段で10.47ユーロ。残りは15.17ユーロ。
そして乳製品のお店でトリュフ入りチーズを購入。庶民の口には入らず、富裕層の間で食べられていたそうです。これが5.99ユーロで残りは9.18ユーロ。
さらにりんご4個が1.08ユーロ、バターが2.50ユーロ、カカオが2.20ユーロで、手元に残ったのは3.40ユーロ、余裕でセーフ。
ではレジーヌさんのお宅で調理の開始。
まずは根セロリのスープを作るようです。
「ポンパドゥール夫人のレシピで作ります」
根セロリの皮をむきさいの目に切ったら、バターを溶かした鍋で炒めます。そこに水を注いで煮込みます。最後はミキサーでドロドロにします。
一方、ニンジンとリンゴはさいの目切りに、ブロッコリーは一口大くらいにバラバラにしてフライパンで炒めます。
次はメインの魚料理。エイはフライパンで火を通し、身をスプーンでそぎ取り、マッシュポテトの上に載せます。このマッシュポテトにはレモン汁がかけられています。
「当時は登場したばかりのレモンが大流行りで、何にでもかけていました」
最後はデザートのココア。18世紀はショコラ元年だったとか。
全部の料理ができたら、18世紀風にすべての料理をテーブルの端に並べておきます。
では、いただきましょう!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、冷めたココアを温めようと電子レンジに入れ、温まるのを待ったが、何も起こらない。それで気がついた。電子レンジではなく隣の戸棚にココアを入れていたことに・・・」
VDM(Vie de Merde)より