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水上の花合戦2020 [コート・ダジュール地方]

 暦の上での春まで、もう一ヶ月を切っています。

 昨日紹介したオーヴェルニュ地方のお宝の番組のエンディングに、日本の河津桜が登場したのに気がつかれたでしょうか?

 キレイでしたねえ〜。花を見ると幸せな気分になります。

 あちこちでカーニバルが中止になっていますが、こちらのカーニバルは例年通り開催されました。

 水上の花合戦といえばコート・ダジュールのこの港町。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年2月25日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 この地方伝統の釣り船に、ボーダー柄のシャツと黄色のミモザ。もうお馴染みになってしまいましたね。

 こちらはオリヴィエさんの船。二年連続で家族と一緒にこのお祭りに参加しています。 

 「こちらから花を投げると、あちらの人たちが受け取ってくれる。感動しますね。花を受け取ろうとして水の中に飛び込む人もいるくらいです。これこそロックンロールですよ」とオリヴィエさん。

 今年で79回目となる歴史あるこのカーニバルには、この地域の約15家族が参加しているそうです。

 規模としてはこじんまりしてますね。

 この辺りの地中海でしか見られない釣り船は、通称 “ポワンチュ(pointu)”と呼ばれています。

 「前の世代から引き継いできたお祭りです。100年近く前から人々が同じ日に集まってお祝いするんですからすごいことですよ」

 「ほら、見てくださいよ。皆、楽しそうにしてますよ!」

 港には50,000人もの観客が集まりました。そして皆、コート・ダジュールの冬の花、ミモザとカーネーションをもらおうと手を伸ばしています。

 「今日はすごくいいお天気。私は英国人で、ここに来るのは初めて。とっても楽しいわあ!」

 この水上の花合戦は世界でもここだけにしかないカーニバル。町の人たちはとても誇りに思っているそうです。

 「ここまで続いてきたんですから、これからもずっと続けていかなくてはならないと思っています」と男性。

 最初の花合戦が行われたのは1902年の事。ということはちょうど再来年には100年になりますね。

 なんか、ちょっと、行ってみたくなりますね。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、24歳になる妹が、生後一ヶ月の私の息子を預かりたくないという。妹が『それくらいの赤ちゃんはぜんぜんも面白くないもん』と言った』

VDM(Vie de Merde)より


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オーヴェルニュのお宝4 [オーヴェルニュ地方]

 オーヴェルニュ地方の小さなお宝を紹介するシリーズも今日が最後になりました。

 4回目は、古い橋。

 クルグール渓谷を訪ねます。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年2月20日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 火山が作ったという数多くの谷。そしてそれらを結ぶ橋。この渓谷にはこのような古い橋があちこちに残っているそうです。

 ガイドさんの案内で二人のハイカーが古い橋を探して山道を歩いていきます。

 最初に見つけたのはこの橋。立派な橋ですね。この地域の石、つまり火山岩を利用して作られているようです。

 ガイドのオレリアンさんはバカンス客だけでなく地元の人たちも案内して橋を紹介しています。

 「地元の人たちは案外、地元のことには疎いものです」とオレリアンさん。

 確かに、あまりに身近にありすぎて大切なお宝とは気がつかないかもしれません。

 「中世の頃にこの川が氾濫して洪水になりました。その時、橋も下流に流されてしまいました」

 それ以来、橋のたもとに聖マリア像が設置されました。マリア様なら橋を守ってくださるという住人たちの願いだったようです。日本ならお地蔵様ってところですかね?

 「昔の人が残してくれた貴重な遺産を見るのが好きなんです。私たちの文化の一部ですからね」と女性。

 さらに渓谷を登って行くと、美しいアーチ型の橋が現れました。

 その近くで二人の男性がフライフィッシングを楽しんでいます。

 「1000年も前から流れている川です。それにこの橋もできてから1000年はすぎているはずです」とフィッシングガイド。

 「この辺りは周りの風景を見ても素晴らしいです。釣りを楽しむのに最適な環境なんです」と釣り人。

 一方、こちらはミレイユさんのお宅。すぐ近くにクルグール川にかかる橋があります。歴史を感じさせる古い橋。

 ミレイユさんは毎朝この橋にやってきては川の流れる音を聞いているそうです。

 「牛が言うことを聞かないときは、この十字架の周りを回ってから橋を渡っていました」

 そのミレイユさんが紹介してくれたのが、こちらの画家。この地域の風景をカンバスに描き続けています。

 「小さい頃、夏は川で泳ぎました。地中海ではないですが、きれいな川ですよ。それにカヌーやカヤックもやりました。釣りもね、やりましたよ。そうやってここで大きくなったんです」と画家。

 地元の人たちにとって欠かせない橋は大切にされているようです。

 終わり。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、わが家のネコが隠し持っていたお宝を発見。それは50ユーロ札!」

VDM(Vie de Merde)より


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オーヴェルニュのお宝3 [オーヴェルニュ地方]

 世界中がパニック映画のようになってしまい、どうも居心地が今ひとつ。

 ニュースを見ればあのウィルスのお話ばかりでうんざり。暗〜い気分になってしまいます。

 この二週間をなんとか乗り切って、桜の開花とともに明るい春を迎えたいものです。

 さて、シリーズの三回目は、通りや広場に立っている石の十字架を求めてカンタル県を訪ねます。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年2月19日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 道路の傍らに立つ石の十字架。数世紀も前から雨にも風にも負けずここに立ち続けています。

 カンタル県にはこのような十字架が約3000個ほどあるそうです。

 「細かなところを見てみると、その十字架の歴史がよくわかります」と考古学者のオレリーさん。

 保存協会はその大切さを広く理解してもらうためにこのような見学ツアーを定期的に行なっているそうです。

 「これはなんだろう?なんのためにこんなところに十字架が?と疑問に思ってました。オレリーさんのおかげで謎が解けました。そしてとても大切なものだということがよくわかりました」と男性。

 「身近にあったものをこんな風にじっくりと見るなんてことはなかったですね」と別の男性。

 石の十字架はキリスト教の普及のためでした。しかし、もう一つわかりやすい役割がありました。

 「文字が読めない人々に対しては、これが一番簡単なキリスト教の広め方だったのです。そしてもう一つは、区域の境目を表していたんです。この十字架が立っているところまでは王の領土だといった具合です」とオレリーさん。

 「それぞれの十字架についてお話を聞いてとても感動しました」と女性。

 一方、ギレーヌさんとヴェロニクさんは十字架の大きさを測って、時代とともにどのように変化していったかを調べています。

 「長い時間、屋外に置かれていましたから、嵐にもあったでしょうし、霜で凍ってしまうこともあったでしょう」とギレーヌさん。

 「村によっては、レプリカを作って、本物は屋内、つまり教会に保管しているところもあります」とヴェロニクさん。

 そうかと思えば、こちらの人口40人ほどの小さな村には、すべての十字架を修復している神父がいます。

 「これは16世紀のものですが、汚れを落とした状態です。上の方が壊れて無くなっていますから、これから修復しなくてはなりません」

 この神父、放置されていたこの司祭館を買取り、ここを十字架の修復のために使ってもらおうと計画しているそうです。

 そうすれば、村に雇用が生まれて暮らしぶりがよくなるというわけです。

 福音のために作られた十字架は、これからはどのような役割を担うことになるのでしょう?

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、コロンビア出身のご婦人と相乗りすることになった。私が運転し始めると、彼女が胸のところで十字を切った[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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オーヴェルニュのお宝2 [オーヴェルニュ地方]

 オーヴェルニュ地方の小さなお宝シリーズの二回目は、鳩小屋です。

 小屋と言っても石造りの住居にできそうなくらい立派な建物。

 アリエ県(Allier)にある鳩小屋を訪ねます。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年2月18日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 古い石をこよなく愛するステファヌさん、20年前から2棟の古い鳩小屋の修復を行っています。

 「このままこの鳩小屋が崩れてなくなってしまうのを見ていられなかったんです。今は、鳩が住み着いてくれるくらいになりとても満足しています」

 ご覧の通り鳩が窓から出たり入ったりしているのがわかります。70〜80羽の鳩が暮らしているとか。

 修復作業は主に夏。冬の間はもっぱら鳩のお世話。糞の量もかなりのものですねえ。

 もう一つの鳩小屋がこちら。まだ修復は完了していません。隙間がまだ開いたままです。雨風をまともに受けて壊れる一歩手前だったようです。

 かつて領主たちは自分の土地に家を建て、その敷地には必ず鳩小屋を作っていたそうです。

 中には鳩が巣を作れるようにたくさんの陶器の筒が備えてありました。

 つまりはこの小屋で鳩を飼育していたというわけです。当時、鳩の肉は特権階級の食べ物だったようです。

 「中央には回転式の梯子が設置してあります。こうやって全部の巣を調べることができます」

 ここから数キロ離れたところにも大きな鳩小屋があります。

 しかし、こちらは1960年代にコンクリートで修復されてしまったために、元の鳩小屋に戻すのが困難な状態です。

 「コンクリートを剥がしたときにどうなるかが心配です。コンクリートは水分を閉じ込めてしまいますから、中が腐っている可能性もあります」とフィリップさん。

 さらに修復の費用も15万から30万ユーロかかると言われています。

 一方、こちらの鳩小屋は大々的な修復を経て、今では図書館に変身しています。

 なんか、いい感じですね。窓のすぐ側には鳩の電気スタンドが置かれていました。

 資金のコンサルタントをしているジャン=ルイさんは、子どもの頃、お祖母さんと一緒に鳩を見に鳩小屋に行ったことを憶えているそうです。

 その鳩小屋も今はもう姿を消してしまいました。

 昔はこんなに立派な建物の中で鳩を飼育していたんですね。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、お店に行って、ハチドリのタトゥーを入れてくれるように頼んだ。その結果、どう見てもハトにしか見えない・・・[ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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オーヴェルニュのお宝1 [オーヴェルニュ地方]

 今日から4回のシリーズでフランス中南部の山岳地帯オーヴェルニュ地方の小さなお宝を紹介します。

 コロナウィルスのことは忘れて、お宝を拝見しましょう!

 第一回目の今日は、山の中にある小さな集落ニエルヴェーズの共同パン焼き窯です。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年2月17日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 もくもくと煙が吹き出しているこの石造りの小屋が共同パン焼き窯です。

 火を起こしているのは住人のマルクさん。じめっとした冬の寒さが瞬く間に消えていきます。

 集落の中心にあるこのパン焼き窯、お年は200歳あまり。

 「住人がここに集まって暖を取っていたんです」とロジェさん。

 このかまどに火を起こすため住人総出で薪を集めたそうです。

 集落には昔ながらの酪農施設があちこちに残っています。この貴重な文化財を知ってもらうために住民グループが活動を始めています。

 「これらの施設が山の暮らしをよく表しているんです」と女性。

 住民たちのこの活動を支援しているのがアンドレさん。カンタル県のお宝を守るための協会を運営しています。

 村や集落の歴史を物語る様々な建物や施設が廃墟となりつつあるのを止めるために、住人や自治体にその大切さを自覚してもらうために県内を飛び回っています。

 「私が話をしに行くと興味をもってくれます。自分たちとは異なる視点で村を見ているからでしょう」とアンドレさん。

 住んでいる人たちにとっては特に気にもかけないようなことが、よそから来た人にとっては素晴らしいものに見えたりするもんですね。

 アンドレさん、古い建物の維持の方法もアドバイスするそうです。

 一方、こんな山奥にかまどが残っていたりします。

 「昔ここは集落の調理場みたいなところだったんです。ここで皆が集まって料理を作っていました。料理に火が通るまでおしゃべりをしながら待っていたんです」と女性。

 さて、最初に登場したパン焼き窯では、ちょうどリンゴのタルトが焼き上がったところでした。

 「子供や孫たちに、昔の暮らしを、私たちがどんな風に暮らしていたかを話しておこうと思っています」と女性。

 薪の火で焼いたタルトが美味しそうですねえ〜。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、ダイエットを小休止して、カフェでチョコレート・タルトの一切れを食べようと手を伸ばした瞬間、肉離れを起こしてしまった。これはつまり、食べちゃいけません!ということですなあ〜[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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国際農業見本市2020 [パリ]

 月曜日恒例の節約晩ご飯は放送がなかったのでお休みです。

 さて、買い物のついでに近くの公園にある梅園を通ったところ、梅が満開でした。

 お天気も良く、「梅まつり」開催中ということでたくさんの見物客が来てました。コロナの影響はあまりなさそうな・・・。

 自宅のマスクが底をつきそうなので試しにアマゾンで調べたところ、また値段が高騰してました。

 こういうものは贅沢品じゃあない、健康を保つための商品です。

 それをここぞとばかりに品薄を盾に高額で売るというのはモラルもなにもあったもんじゃない。マスクは絶対ネットで買わないぞ!

 それはさておき、毎年恒例の国際農業見本市が、2月22日にパリで始まりました。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年2月22日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 第57回国際農業見本市が、土曜日の朝、始まりました。

 記念写真を撮影する見学者のためにポーズを取る牛もいれば、あっちへ行けとばかりに頭突きで答える牛もいます。

 「たくさんの人たちがやってきて、体を触っていくので、ちょっと戸惑っているかもしれません」と飼い主。

 でも都会に住んでいるとなかなか動物と接する機会もないから、撫でたり触ったりしてみたいですね。

 こちらの羊は何をされても一点を見つめて黙々と食べるだけ。

 「犬や猫だったらこうすると必ずこっちにくるんですけどねえ。羊には通じないみたいだわ」と女性。

 こうして牛や羊を見ているうちにもう少し動物たちについて知りたくなってきます。

 「北部の牛なのにどうして真っ白なんだ?と聞かれて、面食らいました。牛の毛の色は3種類あるんですが、パリの方たちはご存知ないようです」

 一方、こちらは羊のコーナーです。どうやら子羊を抱いて記念写真の撮影ができるようです。代金は2ユーロ。

 これなら高くないですね。私も記念写真が欲しいかも。

 見本市でのもう一つの楽しみが、こうした家畜からつくられた食品を試食できること。

 チーズの試食コーナーは楽しそうですね。クッキーの試食コーナーもあります。

 デパ地下みたいに、こうしてあちこち回っていたら、お腹いっぱいになって帰れそう。食費の節約にもなります(笑)。

 見本市は始まったばかり。3月1日まで開催されます。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、頭にきた。夫が誕生日プレゼントには何がいいと聞くからリストを渡しておいたら、私のアカウントを使ってアマゾンで注文していたのだ [ちっ(怒った顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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週末はブレーメンで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はドイツの都市ブレーメンを旅します。パリからは空路の直行便で1時間半。

 ブレーメンと言えば、一番に思いつくのがあの音楽隊。今のブレーメンはどんなところなんでしょう?

 では、出発!

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年2月15日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ブレーメンに到着するとアコーデオンの音楽が迎えてくれました。

 あいにく空はどんよりとした曇り空。そんな空に向かってそびえ立つのが聖ペトリ大聖堂の二つの塔(青印)。13世紀に作られました。その直ぐ近くにあるのが市庁舎(赤印)。ユネスコの世界遺産のひとつです。

 さすがハンザ同盟で栄えた街らしく歴史ある立派な建物がずらりと並びます。

 さて、今回のガイドさんはマリー=レナさん。ブレーメンに来て4年になるという学生さんです。

 まず連れて行ってくれたのが、こんな路地。小さな家が立ち並ぶ界隈です。かつては港にまつわる様々な仕事をする職人たちの工房でしたが、今は小さな商店に生まれ変わりました。ホテルHochzeitshaus(緑印)のすぐ隣のカフェに入ってみましょう。

 「税金を逃れるためにこんな狭い家を作ったんです」とマリー=レナさん。

 次に連れて行ってくれたのが、ベトヒャー通り(こげ茶色)。20世紀にコーヒーで大金持ちになった商人が私財を投じて作り上げた通りです。レンガの家々が印象的。

 そこで立ち寄ったのが飴屋さん(黄緑印)。実演販売をしています。毎日、25〜30キロの飴を作っているとか。甘い飴を試食して幸せ気分。

 次は先ほどちらりを姿を見せていた市庁舎に向かいます。15世紀初頭に建てられた建物は当時の繁栄ぶりがよくわかります。地下にはワイン蔵があります(紫印)。

 「ここにはドイツでもっとも古いワイン樽が貯蔵してあります。こちらが一番古いもので、1653年のロゼです」

 さらに瓶詰めのワインもあります。これは1727年の白ワインで今でもちゃんと飲めるそうです。気になるのはお値段。クリスティーズで15,000ユーロの値がつけられたそうです。試飲したのはもっとお手ごろな価格のワイン。でも十分に美味しいそうです。

 お腹がすいてきたので、このワイン蔵のレストランに入ってみました(オレンジ印)。旅人さんが食べていたのは豚肉料理。

 お腹がいっぱいになったら、こんなところに行ってみましょう。科学館ウニヴァーズム ブレーメン(水色印)。入場料5ユーロで様々な体験ができます。変なメガネをかけてもうまくシュートできる人もいれば、できない人もいます。

 さあ、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。ここは室内にいながらキャンピング気分が味わえる宿泊施設。ここには11種類にキャンピングトレーラーが設置されており、それぞれフィンランド風、スウェーデン風、ベトナム風などになっています。そして中庭のようなところではお客さん同士で飲み会が始まりました。飲み物はもちろんビール。楽しそうですね。

 旅人さんが泊まったのはメキシコ風のトレーラー。明日に備えてさっさと寝てしまいましたが、他の皆さんは真夜中のソーセージパーティ。大宴会となりました。

 翌日は、風車を改造してできたカフェで朝食(黄印)。ずいぶんと豪華な朝食ですね!

 エネルギーを補給したら、電車に乗ってちょっと遠出。やってきたのは、気象館Klimahaus Bremerhaven(黒印)。ここでは世界各地の気象を体験することができます。これはジャングルの夜?次は、北極?で、最後は南国の島サモアでのんびり。

 さて今回の旅の費用は、旅費代が96ユーロ、宿泊費が50ユーロ、見学代が37ユーロ、食事代が33ユーロで、締めて216ユーロ(約26,000円)でした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、夏フェスでキャンプ場に宿泊している。50000人以上を収容できるという巨大なキャンプ場で、なんと僕の元カノが彼氏と一緒に、僕のテントの真向かいで宿泊していた[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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ニースのカーニバル2020 [コート・ダジュール地方]

 新年が明けて間もなく、日本はコロナウィルスの嵐に巻き込まれて、どうもパッとしません。ボロくじ引いてしまいましたねえ〜。

 得体の知れないウィルスの感染力があまりに強いので恐怖を感じますが、結局、忌み嫌うような恐ろしいウィルスではなく、インフルエンザと大して変わらないものなのかもしれません。

 気になるのは、このウィルスに効く薬がまだできていないこと。できるだけ早く開発されることを願います。

 さて、フランスもコロナウィルスと無関係ではありませんが、例年通り各地でカーニバルが開催されています。寒い冬がホットな季節になってきました。

 イベント延期や中止で気持ちが下降気味の私達ですが、ニースの花まつりを見れば少し気分転換になるかもしれません。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年2月20日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 いよいよニースのカーニバルが始まりました!

 春を感じさせる色とりどりの花。しかも気前よく沿道の人たちに振る舞われます。

 今年で186回目という由緒あるカーニバルです。

 「おとぎの世界みたいでキレイですねえ。素晴らしい作品です」と男性。

 「お花、衣装、それにお化粧もすごく素敵!」と女性。

 15台ほどの花車が見物客の前をパレードしていきます。500人ほどのアーティストの手で作られた花車、見事ですね。

 それに可愛い衣装に身を包み、沿道の人たちにお花を配るのも楽しそう。

 「大人から子供までたくさんの人たちが集まってくれるカーニバルに参加できてとっても嬉しいです」とコリーヌさん。

 これだけの花車のパレードは世界でも珍しいせいか、世界各地から観客が集まってきます。

 「去年はコリウールでバカンスを過ごしたのですが、今年はニースに行ってみようということになったんです。いい雰囲気で楽しんでいます」と女性。

 最後は花車を飾っていたお花も観客にプレゼントされます。せっかく作った作品がなくなってしまうようでちょっと残念ですが、見るだけではつまらない、やっぱりお花を手に取ってみたいですね。そうじゃないと盛り上がりません。

 そんな花車の制作現場を見てみましょう。3週間ほど続くカーニバルのために全部で25人の花屋さんが忙しく動き回っています。

 「上がったり降りたり、お花のバランスがいいかどうか確かめながらの作業でヘトヘトです」と女性。

 3〜4人で一つの花車を作ります。創造力を活かして自分たちらしいデザインに仕上げます。

 こうして作られた花車がニースの大通りをパレードしていきます。

 お花を配る女性たちの衣装をデザインする人たちは全部で5人。どれもキュートな衣装ですね。

 カーニバルは今月29日まで。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、高校でカーニバルが開催された昨日、ある生徒になぜ欠席したのか聞くと、その子が言った。『ちゃんと出席しました』この生徒、透明人間に扮装したのだそうだ」

VDM(Vie de Merde)より


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世界最古の薬局 [イタリア]

 自宅の在庫があと5枚しかないマスク。コロナウィルスのエアロゾル感染の可能性が高くなってしまった今、ざるのようなマスクでも無くなるとちょっと困ります。

 アマゾンで調査してみると、バカ高いのもありますが普通の価格のもあるようです。そろそろ製造が追いついてきたのかもしれません。ちょっと安心しました。

 さて、そんなマスクを販売しているのが薬局。

 イタリアのフィレンツェには世界最古の薬局が今もお店を続けています。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2020年2月18日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ルネッサンスの都フィレンツェ。何度見ても美しい街ですねえ〜。400年も前から変わらない姿だとか。

 そんな歴史のある都市にふさわしいお店がこちら、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局(Santa Maria Movella)です。

 創業は1612年。日本ではまだ徳川家康が生きていた時代です。

 お店の中は気品が漂います。販売されているのは香水。

 こちらが世界初の香水 “王女カトリーヌ”。ベルガモットの香りがするそうです。

 「この香水は、カトリーヌ・ドゥ・メディチがフランス国王アンリ2世と結婚する時に、カトリーヌからの注文で僧侶たちが作ったものです。アルコールをベースにした世界初の香水でした。今でも販売されていますし、当店のシンボルでもあります」と支配人。

 ここは博物館のようなところでもあります。毎日、多くの人たちが香りや歴史を感じるためにここを訪れます。

 香りの良さそうな石鹸も店頭に並んでいますね。

 「僕はここに来る前に是非とも試してみたいものをリストにして持ってきました」と男性。

 お店には香水の他にも様々な化粧品が販売されています。どれも80ユーロ前後する高級品ばかり。

 さて、この薬局の発祥の地がこちら、修道院の庭です。ここで育てられた植物から香りの元が抽出されています。

 冬季は植物たちにとっては休息の季節。しかし、そのお世話をしている人たちにとっては忙しい季節です。

 咲いた花をしっかり守ること、さらに剪定も必要です。

 「ドメニコ会の僧侶たちは1200年頃からすでに植物から抽出した様々な香りを使っていました」

 こちらのミントは4世紀も前からポプリに使われていました。こちらのツボ入りのポプリはペストが流行した中世の頃に使われていたそうです。

 この工房では10人ほどの従業員が働いています。いい香石鹸やろうそく。製品はどれも手作りです。

 大量生産というわけにはいきませんが、質は保証付だそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、香水店で働いている友人に、私に合う、それほど高くないものを探してくれと頼むと、彼女が言った。『そうねえ、あなただったら・・・ファブリーズがいいわ』」

VDM(Vie de Merde)より


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桃が開花! [ラングドック=ルシヨン地方]

 春の訪れまであと一ヶ月ほどとなりました。

 とある気象予報会社の予想によれば、その頃には東京の桜が開花していることになります。

 コロナウィルスでこんなことになってますから、きれいな花をパッと咲かせてほしいものです。ついでにその勢いでウィルスもこの世から消え去ってくれるとありがたし。

 さて日本で、節分、バレンタインデーときたら、次はひな祭り、桃の節句です。

 フランス南部のピレネー地方では桃が満開だそうです。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年2月14日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ピレネーの山々が遠くに見える果樹園。桃の花が開いて、ピンク色の絵の具に彩られた油絵のような風景になりました。

 「桃の花は開花したばかりで数はまだ少ないですかね。でもかなり開花した木もありますね。そのうち桜やアーモンドの花も咲くと思います。それに今はミモザが満開でとてもきれいです」と女性。

 「せっかく花が咲き始めたんですから、この後、寒さが戻って霜が降りたりしないといいけど」と別の女性。

 幸いこの日は、気温が20℃近くまで上がって、ご覧の通りです。

 「なんか、春じゃなくて夏みたいでしょ(笑)。今のところ17℃だけど、午後には20℃まで上がるらしいよ」と男性。

 カフェのテラスでくつろぐ人たちは皆コートを脱いでしまいました。そして、日差しがきついのかサングラスをかけています。

 「日差しがあってぽかぽか陽気ですから、テラスで一杯やってるんですよ」と男性。

 「今朝、防寒の服装で出てきたら、暑くて汗が出そうだわ(笑)」と女性。

 市場に並ぶ野菜もカラフルになってきました。

 「サラダを作ろうと思うですが、カラフルにしたいですね」と女性。

 市場には雑貨屋さんもお店を開いています。早くもサングラスが並び始めました。でもこちらのお店では、まだ冬物が並んでいます。

 「だいぶあったかいですが、まだ寒い時もありますからね。でも売れ行きはイマイチです」

 この日は春のようなお日和でしたが、今週はまた冬に逆戻りしているようです。

 こんなことが続いて一ヶ月後には本物の春がやってくることになるんでしょう。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、会議の真っ最中に、私のパソコンのセキュリティ対策ソフトが警告の音声を流し始めた。『脅威を与えるウィルスが検出されました!』ちょうど上司がやってきた瞬間のことだった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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