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週末はベルファストで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。今回は英連邦の一角を担う北アイルランドのベルファスト(Belfast)を旅します。

 パリからは空路の直行便で2時間弱。紛争地帯というイメージが残るベルファスト、今はどんなところになっているのでしょう?

 では出発!

NIrland_Belfast.jpg


下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年1月25日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

Belfast.jpg

 ベルファストの丘に上がってみましょう。街が一望できます。ここはケーヴヒル(青印)。週末になると市民たちが散策を楽しむ場所です。

 「向こうに山並みが見えてますよ。ここからの眺めは素晴らしいでしょう?」とウィリアムさん。

 ベルファストのお天気は目まぐるしく変化するそうです。今回は、そんな街を走り回っているタクシーに乗りましょう。このタクシー、ブラックキャブと呼ばれているそうです。

 「ほら、あそこにH & Mの文字が見えるでしょう。あれは会社の名前なんですが、“ハロー&ウェルカム” に見えるでしょう?」と運転手のビリーさん。

 うまいこと言いますねえ。ビリーさんは20年も前から観光客を案内するガイドとして働いてきました。

 最初に案内してくれた場所がここ。壁にはプロテスタントとカトリックの紛争を物語る絵が描かれています。

 「ベルファストの北部から西部にかけての地域では36年続いた紛争で多くの人が命を落としましたが、その三分の一がこの地域だったんです」

 このような歴史を語る壁は街のあちこちにあるそうです。

 次にビリーさんが案内してくれたのはクラムリン通り刑務所(赤印)。1996年にその役割を終え、今は記念館になっています。

 1846年に建てられたヴィクトリア調の建物。監房の様子は人形を使って再現されています。女性や子供、さらに政治犯もいたそうです。かつては体罰も許されていたようで、こんな部屋がありました。さらにここには絞首刑施設もありました。恐ろしい・・・。

 さて、次は気分を変えてビールでも飲みに行きましょう。街にはビールを出す飲食店が軒を連ねています。大きな通りはこんな細い路地で繋がっています。そんな路地を通り抜けると御目当てのお店Kelly's Cellarsがあります(黄印)。創業はなんと1720年!お店に入るとアイルランド特有の音楽が聞こえてきました。

 「音楽は我々の魂なんです。なんでも音楽に繋がってるんです。それにみんな集まるので好きなんですよ」と男性。

 一方、こちらは市場St George's Market(緑印)。日曜日の朝はここで朝食をとる人たちで賑わっていました。その朝食というのがこれ。Belfast Bapと呼ばれるものすごいボリュームのサンドイッチ。ソーセージ、ベーコン、玉子が挟んであります。

 それならと旅人さんたちも美味しいものを求めてラガン川のほとりにやってきました。ここには星付きレストランがひしめき合っているそうです。その中の一つOX Belfastにやってきました(オレンジ印)。

 ここはアイルランド人とブルターニュ出身のフランス人の共同でできたお店。フランスの有名シェフの元で修行を積んだ二人がここにお店を構えました。

 「アイルランドならではの地元の食材を使いフランス料理の手法で創作した料理です」とお店の方。

 この辺りはどうやらトレンディな食事の場所らしい。

 さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。今晩の宿は少々変わった場所にあります。

 「タイタニック・ホテルにようこそおいでくださいました」と受付の男性(こげ茶印)。

 あのタイタニック号が作られたのはベルファーストのこのドッグ。その造船会社の本部をリノベーションして生まれたのがこのホテルです。このお部屋で一泊70ユーロ(朝食付き)。高くないですね!

 ホテルのサロンは20世紀初頭の贅沢な客船の雰囲気を漂わせています。またバーではタイタニック号の設計図を見せてもらうこともできます。そして、長い廊下の奥にあるこのお部屋。1912年4月、タイタニック号からSOSの知らせを受け取ったのがまさにこの部屋でした。

 ホテルのすぐ向かい側にはタイタニック記念館Titanic Belfastがあります。帰国する前に、すでに1億人以上の人たちが見学したというこの人気の観光スポットを見学しましょう。

 さて今回の旅の費用は、航空運賃が159ユーロ、ブラックキャブ・ツアーが29ユーロ、刑務所見学が13ユーロ、タイタニック記念館が22ユーロ、食事代が25ユーロ、ホテル代が70ユーロで、締めて318ユーロ(約38,000円)でした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、水泳の授業に出た。そして友達と一緒にタイタニックの映画を再現してみることになった。で、全員が私に氷山の役をやれと言った・・・」

VDM(Vie de Merde)より


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