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世界最古の薬局 [イタリア]

 自宅の在庫があと5枚しかないマスク。コロナウィルスのエアロゾル感染の可能性が高くなってしまった今、ざるのようなマスクでも無くなるとちょっと困ります。

 アマゾンで調査してみると、バカ高いのもありますが普通の価格のもあるようです。そろそろ製造が追いついてきたのかもしれません。ちょっと安心しました。

 さて、そんなマスクを販売しているのが薬局。

 イタリアのフィレンツェには世界最古の薬局が今もお店を続けています。

 Rome_Firenze2.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2020年2月18日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ルネッサンスの都フィレンツェ。何度見ても美しい街ですねえ〜。400年も前から変わらない姿だとか。

 そんな歴史のある都市にふさわしいお店がこちら、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局(Santa Maria Movella)です。

 創業は1612年。日本ではまだ徳川家康が生きていた時代です。

 お店の中は気品が漂います。販売されているのは香水。

 こちらが世界初の香水 “王女カトリーヌ”。ベルガモットの香りがするそうです。

 「この香水は、カトリーヌ・ドゥ・メディチがフランス国王アンリ2世と結婚する時に、カトリーヌからの注文で僧侶たちが作ったものです。アルコールをベースにした世界初の香水でした。今でも販売されていますし、当店のシンボルでもあります」と支配人。

 ここは博物館のようなところでもあります。毎日、多くの人たちが香りや歴史を感じるためにここを訪れます。

 香りの良さそうな石鹸も店頭に並んでいますね。

 「僕はここに来る前に是非とも試してみたいものをリストにして持ってきました」と男性。

 お店には香水の他にも様々な化粧品が販売されています。どれも80ユーロ前後する高級品ばかり。

 さて、この薬局の発祥の地がこちら、修道院の庭です。ここで育てられた植物から香りの元が抽出されています。

 冬季は植物たちにとっては休息の季節。しかし、そのお世話をしている人たちにとっては忙しい季節です。

 咲いた花をしっかり守ること、さらに剪定も必要です。

 「ドメニコ会の僧侶たちは1200年頃からすでに植物から抽出した様々な香りを使っていました」

 こちらのミントは4世紀も前からポプリに使われていました。こちらのツボ入りのポプリはペストが流行した中世の頃に使われていたそうです。

 この工房では10人ほどの従業員が働いています。いい香石鹸やろうそく。製品はどれも手作りです。

 大量生産というわけにはいきませんが、質は保証付だそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、香水店で働いている友人に、私に合う、それほど高くないものを探してくれと頼むと、彼女が言った。『そうねえ、あなただったら・・・ファブリーズがいいわ』」

VDM(Vie de Merde)より


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