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外出禁止の街7 [ラングドック=ルシヨン地方]

 コロナウィルスのクラスター班は感染者の行動を分析して、どこでどのように感染が広がっているかを探し出すようです。

 ということは、我々は気軽にあちこち出歩かないということのほかに、1〜2週間の自分の行動をよく把握しておく必要もありますね。

 さて、今回の外出禁止の街はフランス南部の世界遺産カルカソンヌ(Carcassonne)です。

Paris_Carcassonne2.jpg


下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月27日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

CarcassonneCF.jpg

 三角帽子をかぶった城塞都市カルカソンヌ。

 中世の面影を色濃く残す観光地も静まり返っています。

 観光業には大打撃かもしれませんが、街の作りをじっくり観察するためには絶好のチャンス。

 中に入ってみると、すれ違う人もなく閑散としています。やっと1人、歩いている人を見つけました。

 「ここがこれだけ静かなのは異例のことです。住民47人以外はこの街に入ることはできません」とジャン=フランソワさん。

 この方、いつもなら騎士に扮して街の歴史などを語りながら観光客を案内しているところです。

 カルカソンヌは年間300万〜400万人が訪れる一大観光地。すでに観光シーズンが始まっていますが、訪れる人はまだいません。

 そこでジャン=フランソワさん、騒動が収束に向かうまで、念入りに準備を行うことにしたそうです。

 「騎士に扮して観光客の皆さんと記念写真を撮ったり、街の歴史について話をしたりできる日が、なるべく早く来ることを願っています」

 カルカソンヌ、何度見ても美しいですね。絵に描いたような中世の城塞都市です。革命記念日の日には花火が上がって、真っ赤になります。

 こちらのマルクー広場は、お昼時になるとテラスで食事を楽しむ人でいっぱいになりますが、今はご覧の通りお店は閉まっています。

 お城の直ぐ近くの家に住むピエールさんが窓から顔を出しました。生まれも育ちもカルカソンヌ。

 「1944年の戦時中みたいですよ。当時はここから出て別の場所に避難して数ヶ月過ごしました」

 二つの城壁の間にある小道をそぞろ歩く人の姿は全くありません。

 ジャン=フランソワさんが友人のローランさんと話をしていました。

 「それぞれの家にテラスがあるんですが、外出禁止なので、テラス越しに話をするのが習慣になってしまいました」とフランソワさん。

 「感染しないように気をつけてるんですよ」とローランさん。

 今は眠りについた城塞都市も、目覚める日を首を長くして待っているようです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、デスクワークを辞めて大勢の人に接する仕事に転職したばかり。何しろ運動不足が気になったから。それなのに、今は外出禁止で1人家に引きこもっている」

VDM(Vie de Merde)より


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外出禁止で晩ご飯94 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。但し、今回はスペシャル版。

 外出禁止下でも簡単に作れるフルメニューの晩ご飯を作ってもらいます。

 チャレンジャーはグルメライターのオリヴィエさん。

 ではスタート!

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月28日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ここはブルゴーニュ地方の田舎。

 やってきたのはオリヴィエさんの台所。ただいま外出禁止中で自宅に引きこもっています。

 よって、いつものように市場にお買い物、というわけにはいきません。ご自宅にある材料で簡単に作れて、栄養のバランスもいい晩ご飯を教えてくれます。

 リポーターさんとカメラマンさんはしっかりマスクをつけて感染予防。

 では材料を紹介してもらいましょう。

 前菜用に旬の野菜のホワイトアスパラガス、メインには鴨のコンフィ、デザートにはお米とミルクを使います。

 まずはメインのカスレから。

 鍋をコンロにかけて火をつけます。そこに鴨のコンフィを入れて、軽く焦げ目が付くくらいに表面を焼き、エシャロットとニンニクを加えます。

 お鍋はル・クルーゼの楕円形。わが家にあるのと色も形も同じ。このお鍋が優れものなんですよねえ。煮込み料理にぴったりです。

 それはさておき、次に少し白ワインを入れて鴨の脂を落としたらチキンスープを加えます。さらに、ベーコン、レンズ豆、濃縮トマトを入れ、35〜40分ほど煮込みます。蓋をする前にエスプレットの唐辛子パウダーを入れるのも忘れずに。

 その間にデザートのリ・オ・レ(ミルクライス)を作ります。

 使うのは丸いお米。鍋にお米1カップと、5カップの牛乳と生クリーム少々を入れたら、砂糖とバニラを加えて火にかけます。くるくるかき混ぜながら30分ほど煮込んだら出来上がり。

 最後は前菜のホワイトアスパラガスです。

 まずは皮をむいて蒸し器で蒸します。その間に、ゆで玉子、シブレット、白ワインで酸味を効かせたマスタードを混ぜてソースを作ります。これを蒸したホワイトアスパラにかけたら出来上がり。

 メイン料理のカスレは最後にオープンに入れて焼きます。

 こうしてできたのが、外出禁止中のスペシャル版の晩ご飯でした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、目覚まし代わりに自分で朝ごはんを作ることにした。パンにバターとジャムを塗る代わりにマスタードを塗って食べた。さすがに目が覚めた!」

VDM(Vie de Merde)より


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外出禁止の街6 [ノルマンディー地方]

 日曜日恒例の週末旅は放送がなかったのでお休みです。

 毎日、ネットでコロナウィルスの感染状況をチェックするのが習慣になってしまいました。

 国内の県別状況を見ると、「感染者数」ではなく「患者数」になっていてあれ?って感じなのですが、それはおいといて、ほとんどが都市部に集中しているのがよくわかります。

 九州、四国、東北は大したことないですね。だからって油断してはいけないのでしょうけど、ほとんどが首都圏と愛知、大阪、兵庫に集中してます。

 “コロナ疲れ” なんて言い始めた矢先の感染者急増。東京の住人として、なんとなく外の空気がピリピリした感じに思えます。

 しかし、年の頃は50か60くらいのおばさんたちが5、6人集まって「密閉した場所はいけないんだって」、「それにお酒もダメらしいわよ・・・」などと話している。おしゃべりしているうちに興奮してだんだん声が大きくなる。

 呆れて、あんたたちが一番危ないでしょ、って言いたくなってしまうのでした。飛沫が危ないってあれだけ言われてるのに何考えてるんだ!もっと自覚を持て!

 コロナウィルスには、人間の客観性と忍耐力を問われている気がしてなりません。

 さて、フランスのマクロン大統領が演説で何度も我々は戦争状態にあると言っていました。当時、ちょっとオーバーじゃない?と思ってましたが、ここまでになると確かに戦争状態だと納得です。今回の外出禁止の場所は、ノルマンディ地方。

Paris_Normandie.jpg


下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月26日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ここはノルマンディ地方の都市カーン(Caen)。

 修道院の教会は人影もなくまるで絵のよう。風になびく旗がかろうじて本物だということを教えてくれます。

 メインストリートのカフェやバーの扉は閉められ、通りの端から端まで静まり返っています。あまりの街の変身ぶり市民は戸惑い気味。

 「何にもないですね。空っぽです。それに静かで異様な感じです」と子連れの女性。

 観光客で賑わう城壁に囲まれたカーン城や市民の憩いの場所の公園も入り口の扉は閉まっています。

 静けさの中、教会の鐘だけが街に響き渡っています。

 「街がこんなに静まり返っているのに驚いています。車の数も少なくて奇妙としか言いようがないです」と男性。

 こちらはオルヌ川にかかるオルサ橋。ノルマンディ上陸作戦で知られる跳ね橋ですが、今は船舶の往来もなくじっとしたまま動きません。

 ここから数キロ先のビーチは、人の目から見れば荒れ放題。違う言い方をすれば、自然の姿に戻りました。ノルマンディーの海岸は近づくことが禁止されています。

 「ちょっと家から出てすぐに戻るだけです。週に一回の外出ですよ」と男性。

 自粛だけでもきついのに禁止が長く続くと堪えますね。

 ビーチ沿いには海水浴で使われる小さな小屋が並んでいます。6月くらいには海水浴客が利用できるようになるといいですね。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、これまで何の運動もしてなかった私は、急にやる気になってスポーツクラブに入会した。やるぞ〜と気合を入れて行ってみると、コロナウィルスで閉まってた[ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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外出禁止の街5 [ローヌ=アルプ地方]

 テレワークは想像以上に快適です。

 電車に乗って通勤しなくてはならないことにストレスを感じていた自分に気付かされます。

 こうなると、もう通勤電車に乗りたくない。

 この状況が1週間やそこいらで終わるとも思えませんから、しばらくはテレワークが続くことになるでしょう。

 続いたら続いたでまたちょっと問題ですが、ここが我慢のしどころなんでしょうね。

 こうなったら早く治療薬を見つけていただくしかありません。

 さて、本日の外出禁止の街はフランス有数のリゾート地アヌシー(Annecy)です。

Paris_Annecy02.png


下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月26日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 アルプスのベニスと呼ばれるアヌシー。街全体が眠りについたかのように静かです。

 いつもなら、たくさんの観光客を乗せた観光ボートが行き交う運河も沈黙しています。

 元気なのは鳩と野良猫。猫の足音が聞こえてきそうです。

 湖の観光船はしばらく動きそうにもありません。有名なアムール橋はご覧の通り渡る人の数もまばら。

 「なんとも妙な光景です」と女性。

 「観光客が消えてしまって、私たちだけって感じです。トレーニングするには好都合ですけどね」と男性。

 冬が終わって春になりかけた頃のアヌシーは大勢の人で賑わうのが普通ですが、今年はご覧の通り閑散としています。

 でも、閑散としているからこそ、改めて美しい街だなあと思ってしまう。

 いつも漁師さんたちを困らせていた観光客の操縦する小型ボートは、きれいに並んで止まったまま。

 白鳥ものびのびを湖の散策を楽しんでいます。そして人間たちもジョギングで身体を動かしています。

 これくらいは許されるんでしょうか?時々は身体を動かさないと免疫力が落ちてしまいますもんね。

 「普段は湖なんてあまり気をつけて見ることなんてないんですが、思わず細かいところまで眺めてしまいます」と女性。

 「人のきゃあきゃあいう声が響き渡るのではなく、この静けさが嬉しいですね」と男性。

 山道を上ってみましょう。いつもならサイクリングを楽しむ人たちの声で賑やかなのですが、聞こえてくるのは野鳥のさえずりだけ。

 外出禁止のおかげで、フランス有数のリゾート地の自然の姿がよく見えてくるのでした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、車を運転していると前の車が左折禁止の道を左折しそうになったので、慌ててクラクションを鳴らしてやった。すると前の車がバックしてきて三人の男が降りてきた。それは警察の覆面パトカーだった。で、結局、私はクラクションの使いすぎで罰金を取られた[もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より



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外出禁止を有効活用 [トピックニュース]

 ついにテレワークとなりました。今はできるだけ動かず、自宅で活動するのがベスト。

 それにしても、昨日の今日で、少々準備が大変だったあ〜。

 一応、1〜2週間はこの状況が続いてもなんとかなりそうです。しかし、途中、2〜3度は出勤することになるでしょう。

 諦めが悪いですねえ。もう完全ストップにして休暇を楽しもう!なんてことにはならない。

 一方フランスは外出禁止で、時間を持て余している人たちがこんなことをやり始めたそうです。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月25日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 司会のアルノーさん、私と同じでテレトラバイユ。ご自宅からテレビ出演。

 それはさておき、外出禁止で時間を持て余している人たちがやり始めたのは、春の大掃除。

 椅子を動かし、カーペットのホコリを払ったら、床磨き。

 外出禁止になってから、いつもは週に2〜3回だった掃除が毎日2〜3回になったそうです。

 今やお掃除のスペシャリスト!

 「以前は掃除なんて大して重要だと思ってなかったんですが、今はメインテーマになっていますよ。体を動かすことにもつながりますからね」とマルティーヌさん。

 マルティーヌさんはテニスの先生だそうです。そして、息子さんが掃除を手伝ってくれます。

 「外出禁止だから、暇な時間があるんです。で、掃除を手伝ってます」と息子さん。

 毎日これならキレイな自宅で過ごせますね。コロナウィルスも退散です。

 一方、こちらは自然に囲まれた一軒家。テラスで何やら始まるような・・・。

 ダヴィッドさんは会社の社長さん。いつも仕事で飛び回っていますが、数日前から少しずつ暇になってきました。

 「何もしないでいるよりはこうしている方がいいですよ」

 運動にもなるし、テラスの床もきれいになるし一石二鳥ですね。

 家の中では奥様が寝室の壁に板を取り付けていました。

 「もう2年も前からこうしようと思ってたんです。時間がある今のうちにやっておくことにしました」

 コロナウィルス騒動が速く収まってくれるといいですね。

 次回はまた外出禁止の街シリーズに戻ります。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、ずいぶん長いこと部屋の掃除をしていなかったようだ。部屋の隅の蜘蛛の巣に埃がいっぱい付いていた[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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外出禁止の街4 [サントル・ロワール地方]

 東京はまだまだ瀬戸際が続きます。そうすんなりとは終わらせてくれません。本当にタチの悪いウィルスです。

 WHOのサイトを見ると、各国の感染者数と死亡者数などがわかる報告書が毎日アップされています。

 それを見ると、フランスの死亡者が多いのが目に付きます。例えば、ドイツの感染者数が30000人ほどで死亡者数が126人。

 一方、フランスは感染者数が20000人ほどなのに死亡者数が860人もいます。

 死者が多いということは思うように治療ができていないということになります。やはり救急医療の設備が不十分ということなのかな?

 早く治療薬が見つかって、感染者がもう少し早く回復することを期待してやみません。

 さて今日も、外出禁止のフランスの街を訪ねます。今回は、ロワール川の岸辺にある街アンボワーズです。有名なお城があります。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月24日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ロワール川の向こう岸に朝日が昇ります。その傍らには、アンボワーズ城。

 「お城とロワール川を眺めながら太極拳をするのがとても楽しいんです。今は閑散としてますが、だからと言ってこの風景が変わるわけではありません」と女性。

 この方、外出禁止なのにいいのかな?でも、ここなら密集してるわけでもないですから目くじら立てることもないですかね。

 毎年、50万人が訪れるというお城も、この日は数人の人がそばを通り過ぎて行っただけ。

 「お城が閑散としていることは気になりませんよ。いつものように同じ場所で同じように立っているだけですからね。気になるのは時間の流れが急に遅く感じるようになったことですね」と女性。

 ジルさんはお城のすぐお隣に住んで11年になりますが、周りの商店街がこんなに静かになるのを見たのは初めてだそうです。

 「ご覧の通り人影もありません。ここにいるのは私だけです。まるでゴーストタウンのようですよ。残念ですねえ」

 こちらはお城の責任者。中に入ると、ガランとしてました。

 「今はお城を独り占めですよ。指を鳴らすと、ほら、こうですよ」

 その音が、お城中に響き渡っていました。人がいないとこんな感じになるんですねえ〜。

 500年も生き続けているお城ですが、外出禁止は初めての体験です。

 そのお城を見守っているのが、レオナルド・ダ・ヴィンチの胸像でした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、僕の誕生日を祝ってくれたのが、僕の外出届出書を確認した警官だけだった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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外出禁止の街3 [ノルマンディー地方]

 昨日の夜、なんだか身体がカサカサするなあ〜、と思って湿度計を見たら36%!これじゃあ干からびてしまう。

 しばらくちょうどいいくらいの湿度が続いていただけに、この乾燥ぶりは身体にこたえます。潤いが欲しい・・・。

 さて、本日も外出禁止となったフランスの街を訪ねてみましょう。

 今回は、街というより村といったほうがいいかもしれません。フランス一の観光地、モン=サン=ミシェル。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月23日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 クイズ番組でこの映像が登場しても、すぐにどこかわかってしまうくらい有名な観光地。

 しかしここも他の場所と同じように外出は禁止です。

 たった1日で20,000人が訪れるという観光地が、ここまで閑散としているのは初めてのことです。

 島までの唯一の交通手段であるリムジンバスも今は休業中。

 そんな中、静かに仕事を続けている人たちも何人かいるようです。

 「いつもの島とは全く違います。いつもは朝から晩まで人でいっぱいです。あまりに静かなので、普段気がつかなかった仕事を見つけて働いています」と男性。

 この方、どんな仕事をしてるんでしょうかね。

 島の一番高いところにある修道院の扉は閉じられ、城壁に囲まれた通路には人の姿はありません。

 ここで暮らしているのは数人の聖職者と30人ほどの住民。

 こちらは電気屋さん。今の島の姿は別世界のようだと言います。

 「こんなことは初めてですよ。あまりに人がいないので、記念に写真を撮ったほどです」

 あの有名なオムレツ屋さんも、その他のレストランやバーも全て閉まってます。

 そこにやってきたのが郵便配達のイザベルさん。目下のところ週一で島に通っているそうです。

 「これは普通じゃないですよ。いつも大勢の人がいるのに誰もいない。ちょっと寂しいですね」

 それにしても郵便が週に一回しか届かないなんて少々不自由ですね。しかし、コロナウィルスの感染拡大が続いているフランスでは、郵便配達も健康のために休ませて欲しいと訴えていたようです。

 マルセイユは聖母マリアでしたが、モン=サン=ミシェルは大天使ミカエルが空から島を見守っています。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、美容院に行って、いつものように髪をカットしてもらった。帰宅して、夫に『どう、このヘアスタイル?』と聞くと、夫が言った。『お前まさかそれにお金を払ったんじゃないだろうな』[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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外出禁止の街2 [プロヴァンス地方]

 欧米などに比べたら、わりに自由に暮らしているつもりですが、やっぱりこのコロナウィルス感染防止体制は疲れます。

 いろいろあっても、以前は平和に暮らしていたんだなあと思う。早く元の生活に戻れることを願うのみです。

 さて今日は、外出禁止のフランスの街第二弾。プロヴァンスの都市マルセイユを空から見てみましょう。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月22日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 マルセイユの港とそこから広がる街の風景。

 港のすぐそばにあるのが魚市場。いつもなら漁師や魚屋さん、それに買い物客で賑わっているのですが、今日は四角い屋根が見えるだけ。

 「なんて言ったらいいのか・・・驚いたのはこの静けさです。あたり一帯が静けさに覆われています」と女性。

 海岸沿いの道路を走る車はパトカー。飲食店は休業、数えるほどの車が道路を走っているだけ。

 マリーナと道路の創りだす造形が面白いですね。いつもは渋滞が起きるほど混んでいる道路ですが、今はこんな感じ。

 「今は空気がきれいでエコな街になってますよ」と男性。

 確かに、排気ガスが極端に少なくなってますから、空気はキレイでしょうね。

 海のすぐそばに造られたこの建物は博物館です。昨年は100万人の入場者があったそうですが、人の姿はありません。

 海から内陸に向かって2キロほど歩いたところにあるのが国鉄の駅。ここも人の姿はほとんどありません。

 「街を歩いているのは警官か数人の人くらいです」と男性。

 「生き物のいない空っぽの街です。静か過ぎます」と女性。

 「こんなマルセイユを見たことありますか?」と取材班。

 「いいえ、こんなの見たのは初めてですよ」と女性。

 こちらは商店の並ぶサン=フェレオル通り。昨日のボルドーの繁華街よりさらに閑散としてます。

 こちらの広場も同様です。いつもならカフェやレストランの椅子とテレビが並べられ、大勢の人たちが春の日差しを満喫しているはずでした。

 マルセイユの南側はすべての飲食店が休業中で、ビーチを歩くことも禁止されているそうです。

 寒い冬が終わって日光浴をするのに気持ちのいい季節がやってきますが、今年はそれはできないようです。

 道路に目を向けると、ジョギングをする人たちがいました。もう夏の装いですね。でも本当は外出は禁止ですよね。

 丘の上にはあのノートルダム・ド・ラ・ガルド教会があります。マリア様が教会の鐘楼の上からマルセイユの街を見守っています。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、1歳になる双子と暮らしている。一人は掃除機の音がしないと昼寝ができない。もう一人は物音ひとつない静かな部屋でないと寝てくれない [ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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外出禁止の街1 [アキテーヌ地方]

 昨日、お伝えしたように、フランスでは都市部から別荘のある田舎に避難してくる人たちが問題になっています。

 地域の医療センターの理事長が、そういう人々がウィルスを運んでくるのだと、怒りを込めて発言しました。

 すでにその中の何人かが、感染者に特有の症状を訴えて病院にやってきたとも述べています。この人たち、やっぱり自宅にいるべきでしたねえ。

 さて、フランスのTV局TF1週末のニュースでは、外出禁止になったフランスの都市ボルドーを空から見た映像を紹介していました。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月21日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 朝8時半、ガロンヌ側にかかるアキテーヌ橋。

 いつもなら1時間の間に12,000台の車が走るほどの混雑ですが、この日はご覧の通り、いつもの4分の1ほどしか走っていません。

 「いつもなら45分ほどかかるんですが、今日は20分くらいで来られました」と運転手。

 セルフのガソリンスタンドで女性に会いました。

 「なんだか一人ぼっちになったようで、変な気分です。不安にもなりますね」と女性。

 足場で囲まれた修復中の教会も作業員の姿はありません。

 こちらは近代的な作りのジャク・シャバン=デルマ橋。川を行く船の姿もありません。

 「車の交通量が少ないので安全ですよ。こんな状況下ですがホッとします」と男性。

 いつもなら大勢のビジネスマンが急ぎ足で往来しているはずのペ・ベルラン広場。人の姿はありません。

 建物はといえば、窓を開けてバルコニーに出ている人があちこちに見受けられます。外出禁止のストレスを解消するにはこの方法が一番です。

 川岸に続く遊歩道を歩く人もいません。いつもはこんな感じで、大勢の人が散策しています。

 こちらは市が運営する公園です。責任者の方が仕事中でした。

 「メンテナンスのために数人が仕事をしてます。ここには動物もいますから面倒を見なくてはなりません」

 一方、こちらは有数のショピング街サント=カトリーヌ通り。いつもはこの賑わいですが、今は数えるくらいの人しか歩いていません。

 ちょっと寂しいですが、ここは我慢のしどころです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、コロナウィルスのせいでフランスは外出禁止になった。つまり家にいなくてはならないわけだ。やったあ〜、ずっと夢見ていた生活。しかし、残念ながら僕のような公務員は出勤しなくてはならないらしい[もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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都会から田舎に移動 [トピックニュース]

 日曜日恒例の週末旅は放送がなかったのでお休みです。こんな時だからこそ、楽しい旅の話題にしたかったのですが、どこもここもコロナウィルス一色。致し方なしです。

 さて、フランスの公共テレビ放送のネットニュースによると、救急医療における病床数は日本がトップなんだそうです。次が韓国、三番目がドイツ。興味のある方は→こちら

 元になっている指数は、人口1000人当たりの救急医療の病床数で、この数字を基にランク付けされています。

 日本の場合は、7.79床、フランスは3.09床。

 記事によれば、上位3か国はコロナウィルスの死者の増加速度を抑制できているグループに属しており、下位のイタリア、スペイン、英国、フランスは抑制できていないグループに位置しているとか。

 救急患者が大勢いた場合は、病床数が多ければ、その分、治療を受けられる人数も多くなりますから、妥当な分析かもしれません。

 それはさておき、特段の理由なき外出が禁止になる直前の月曜日、フランス西部にあるレ島(Île de Ré)には、本土から大勢の人々が押し寄せたそうです。

Paris_iledeRe.jpg


下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2020年3月20日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらはレ島の救急病院です。感染の疑いのある人たちを受け入れるための準備の真っ最中。

 というのも、レ島に別荘を持つ都会の人々が自然の中で安全に過ごすためにやってきたからです。その車の数は1000台余り。

 「ここなら週末の休暇と隔離の二つを同時にやれますからね。例えばビーチを歩いたり自転車に乗ったり」と男性。

 こちらの家族は月曜日にパリから島にやってきました。パリのアパートから出られない人たちとは大違いですねえ。こんなことして大丈夫なんでしょうか?

 「文句を言っている人たちがいるのは知ってます。でも規則をきちんと守ってるんですよ」とパリから来た母親。

 「家族全員でビーチを散策しているのを見てびっくりしたことがあります。私は一人で離れて歩いてますよ」と地元の女性。

 そんなわけで、憲兵のパトロールが強化されました。そして、ビーチを歩いたりサイクリングロードを走ったりするのを禁止するという厳しい対策を取るべく議員が動いているそうです。

 都市部からやってくる人と地元の人との温度差があって、少々困った状況になってますね。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、コロナウィルス対策で外出禁止の中、ランチのお寿司を配達にやってきた。寿司の入った箱をドアの前に起き、後ろに下がって離れるという約束だ。住民がドアを開け、僕の動きを確かめると、サメの形のおもちゃのピストルを僕に突きつけながら、箱を引き取りドアを閉めた・・・」

VDM(Vie de Merde)より


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