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手を洗うならこれ! [プロヴァンス地方]

 もう一週間もすると暦の上では春。現実にも春になっているかもしれません。

 東京の桜の開花日は予想で16日。早いですねえ〜。こんな世の中ですから、美しい花をパッと咲かせてほしいものです。

 さて、フランスでも活発化しているコロナウィルス対策。

 一番重要なのは手洗いや消毒なのですが、衛生用品が在庫切れになっている薬局が多いとか。

 そこで注目されているのがこの商品。

Paris_Marseille.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月11日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

savonMa.jpg

 「手の消毒用ジェルが欲しいんだけどね」と男性客。

 「ジェルは在庫切れです」と薬局の方。

 こちらの薬局でも、自家製の商品は売り切れ。

 「40個ほど製造して並べておいたのですが、3日で売り切れてしまいました」

 どうも製造が追いついていかないようです。

 しかし、手を洗うのなら他の手があります。それがこれ、マルセイユ石鹸。

 「こちらが製造所です」と会社の方。

 コロナウィルスの感染が始まった頃から売上が伸びているそうです。これまでの2倍のペースで製造ラインを稼働しているとか。

 「いつもなら1個ずつ購入されるお客様も、今は8〜10個まとめて買っていかれます」と思わず顔がほころぶ女性。

 日本ではコロナが始まってからというもの、こんな景気のいい話、聞いていないですねえ〜。

 この石鹸の製造がマルセイユで始まったのは1370年頃と言われています。身体を洗うだけでなく洗濯用にも使われていました。

 しかし、歴史あるフランス伝統の石鹸とはいうものの、そう大量に売れるわけではありません。今はシャワージェルなんてものも出てますし競争が激しい。

 ところがこの品不足に影響で俄然注目され始めています。こちらの石鹸製造会社でも売上が伸びているといいます。

 「マルセイユ石鹸はオイルとソーダでできています。汚れを取ったり消毒をしたり、ウィルスだって死滅させてしまいます。アルコ−ル製品と同じくらい効力があるんです」

 このくらいの大きさで3ユーロ。数週間持ちます。

 「高くないですね。他が在庫切れならこれを使いますよ」と男性客。

 マルセイユ石鹸には肌に優しいという利点があります。

 「今朝、ジェルを使って手を消毒したんですが、アルコールが入ってるんでカサカサになるんですよ。でもこの石鹸ならオイルを使っているからそんなことにはならないわ」と女性。

 確かに、わが家もこの石鹸を使っていますが、洗い上がりがしっとりしてます。

 たくさん売れて、製造が次の世代へと受け継がれて長く続くといいですね。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、10歳になる息子が、ひいきのサッカー選手に握手をしてもらって以来、手を洗わなくなった [ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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