7月の業績 [トピックニュース]
毎日、感染者減らないかなと願いながら見るニュース。裏切られてばかりで気分は下降気味。
この試練はいつまで続くのか?なにか良いニュースはないのかなあ〜。
さて、今日で7月も終わり。フランスの夏のバカンスシーズンもいよいよ後半戦に入ります。
コヴィッド19の感染拡大で大打撃を受けた観光業界ですが、7月は地域によって明暗が別れたようです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月29日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはブルターニュ地方のキャンプ場。
キャンプ場といっても、テントを張って寝泊まりするだけというのではありません。宿泊用にバンガローやトレーラーハウスが用意され、娯楽のための施設も充実しています。
フランスではこんなキャンプ場でバカンスを過ごす人たちが大勢います。
その中でもブルターニュ地方は、珍しく昨年よりバカンス客が増加しました。ここまで予約で一杯だった7月はないそうです。
「いつもの年の7月はたいてい空きがあるんですが今年は違ってます。皆さん、バカンスをすごすのに広いスペースを求めてらっしゃいます。それを提供できるのがブルターニュだったようです」とキャンプ場の方。
受付には満室の看板が出ています。
その原因は、地元民の四分の一が地元でバカンスをすごすことにしたからのようです。
「いつもの年は何キロも車を走らせて3時間位かけて出かけていたのですが、地元にこんないいところがあったなんてねえ」とレンヌからやって来たマダム。
ご夫婦揃ってカラフルなマスクが良いですねえ。夏のビーチにピッタリ。
一方、リゾート地で名高いコート・ダジュールは、冴えません。
というのも、夏のバカンスを過ごしに来る人の半分が外国人。その外国人がほとんどいません。
「ここまで人が少ないなんて驚きましたね。でも、十分に隣と距離が取れていいですよ」と外国人。
キャンプ場となると事態は最悪です。こちらはサン・ラファエルのキャンプ場。
「夏は毎年満室ですが、今年は60%ほどしか予約が入っていません。英国、オランダ、ドイツなどからのバカンス客がいないんです」とオーナー。
外国からの観光客が減少したのはパリも同じ。
「のびのびできていいわ」とパリジェンヌ。
しかし、観光業界にとっては大きな痛手。昨年は89%だったホテルの宿泊客も今年は16%まで落ち込みました。
国全体を見てみると、昨年より増加したのはブルターニュ、ヌーヴェルアキテーヌ、オキシタニー。
パリを中心にしたイル・ドゥ・フランスと南仏・コルシカ島は減少となってしまいました。
最後に登場した海の水のきれいなビーチはコルシカ島。ビーチには11人しか人がいなかったそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、キャンプ場のプールで監視員をしているが、溺れかけた人を助けるより、ゴミを拾っていることの方が多かった」
VDM(Vie de Merde)より
ブルターニュとノルマンディー [トピックニュース]
昨日、買い物のついでに公園を横切ったところ、やけにうるさいなと思ったらセミが一斉に鳴いていたのだった。
ふと足元を見ると抜け殻がころがっていた。
関東はまだ梅雨明けしてないが、こうなると気分はすでに夏。とは言っても、感染予防で近所をうろうろしているだけで8月は終わってしまいそうだ。
セミはいいなあ、夏を謳歌して・・・。感染者、そろそろピークを過ぎてほしい。第2波の中でも、なにかそれなりの楽しみを見つけ出して笑顔で夏を乗り切りたい。
さて、前回はバカンスを過ごすなら北か南かで比べてみましたが、今回はノルマンディーとブルターニュの対決です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはブルターニュ地方。自分たちの土地に誇りを持っています。
そして海に囲まれ発展を遂げたフランスで最初の都市です。荒々しい海。海岸線は3000キロに渡って続いています。
数々の灯台やモン・サン・ミッシェルとともに長い歴史を経てきました。
「おいおい、チョット待ってよ」と割り込んできたのがノルマンディー。
「モン・サン・ミッシェルはブルターニュじゃなくてノルマンディーだよ」
そう言えば、そんな取り合いが起きているという話を昔聞いたことがあるような・・・。
モン・サン・ミッシェルにはEUの旗とノルマンディーの旗がひらめいています。皆さん、ノルマンディーだとおっしゃってますが・・・確かにこの島はずっとノルマンディー地方に属しています。
だた、中世の頃に修道院が建てられた頃は一時的にブルターニュのものでした。その後、ノルマンディー公のウィリアム1世がこの土地を征服したのでした。
さて、音楽とダンスに深くつながっているのがブルターニュ。ケルト文化が今ものこっているようです。
そしてダンスの後に乾杯で飲んでいるのがシードル。リンゴの発泡酒です。しかし、シードルと言えばノルマンディーじゃなかったでしたっけ?
はい、そのとおり。ノルマンディでは年間7000万リットルのシードルが作られており、ブルターニュの二倍だそうです。
なるほど、それならシードルはそっちにお渡ししましょう。しかし、牛乳はブルターニュですよ。
年間50億リットルも生産してますからね。こちらはその酪農家。この種の牛はフランスで一番飼育されており、一番、お乳を出してくれる牛だそうです。
「ブルターニュじゃあ、この牛乳でバターを作ってますからね。それに生クリームも作りますよ」
ノルマンディーだって牛乳やバターの産地ですよね。ただ違っているのはチーズを作っていること。あのカマンベールチーズです。
「70%がノンマンディー種の牛の乳を使ったものです。ですから、このチーズはノルマンディーの誇りなんです」と生産者。
なんだかどちらも良いところのような気がして、どちらも行ってみたくなりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、小学6年のクラスで作文を書かせた。『ルドゥット一家は8月16日から9月18日まで一週間のバカンスに出かけた』・・・」
VDM(Vie de Merde)より
ヴェネツィアは今・・・ [イタリア]
今日、帰宅する途中でスーパーに寄って買い物したら、入れる袋がなかったのでレジ袋の大を5円で買った。買ったのは初めて。いつもは買い物袋持参。
5円で買ったレジ袋は、これまでの無料のものとは違って生地が分厚く丈夫にできている。
恐らく、これまでの薄っぺらいレジ袋は5円では高すぎるんだろう。5円で売るにはそれ相応のものにする必要があったんじゃないだろうか?
わが家ではレジ袋をずっとゴミ袋にしてきたけど、もう在庫がない。レジで買うより100均で買ったほうがいくぶんが安いらしい。
先週、行ってみたけど売り切れ。同じことを考える人が大勢いたらしい。なにか方法を考えなくてはならない。
それはさておき、先日は観光客が途絶えたサントリーニ島を紹介しましたが、今日はベネツィアです。今の様子を見てみましょう。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月27日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
毎年3000万人が訪れるというヴェネツィア。しかし今のサンマルコ広場はこの有様です。
一年前の今頃はこんなでした。住民一人につき600人の観光客、なんていう数字も出ていたくらいです。おかげで住民は移動するのにも一苦労。
ところが今はガラガラ。運河の渋滞もなければ、路地を散策する人も殆どいません。
サントリーニ島と同じで観光客の多くはアメリカ人か中国人。この方々は今、自国から出ることが難しい状況です。
「テレビの番組で人で一杯なのを見てますが、今はこの通りほとんど人がいません」と男性。
「いつも観光客でごった返してますから来るのをやめてました。でも今は街を独り占めできますよ」と女性。
サンマルコ広場からすぐのところにあるのがため息橋。今はのんびり眺めたり記念写真を撮ったりできます。
さらにこちらは水上バス。
「普通なら観光客が一杯で座ることなんてできません。しかもぎゅうぎゅう詰めです」と住民。
しかし、良いことばかりではありません。やっと入国が緩和されたとはいえ、観光業は大打撃を受けています。前月に比べると観光客は3分の2の減少。問題は住民の85%が観光業に頼っていること。しかし、カフェもゴンドラもガラガラ。
「いつもなら毎日50人位を乗せるんですが、今年はまだ一人もいません。ちゃんと仕事をして心地いい疲れを感じたいですよ」
お店もしまっているところが多そうです。ホテルはと言えば、800軒の内50軒しか開業していません。
こちらは4つ星ホテル。通常なら満室ですが、今は30%しか埋まっていません。
「ここは当ホテルでも6室しかないスイートルームです。通常2000ユーロのところ今なら500ユーロで宿泊できます」とホテルの方。
観光業界にとっては痛手ですが、この静なヴェネツィアを見直し大切にしようと考える人達もいます。
「観光客が大挙しておしよせるなら街は死んでしまいます」
このグループ、これまでの観光スタイルを打破し、ボートの数や観光客の数に制限を加えるべきとしています。
「記念写真をササッと撮ってインスタグラムにアップしておしまいみたいな観光はやめて、もっと美しいヴェネツィアをじっくりと味わって欲しいんです」
一方、観光業界の方ではいつもの観光地にもどるのは2023 年になってからと予想しているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、家族と離れて、夫と義理の母親と一緒に暮らしている。今年の夏、一週間だけ家に家族を泊めたいと言ったら夫が言った。『うちはホテルじゃないぞ』」
VDM(Vie de Merde)より
バカンスは南か北か? [トピックニュース]
6月に新しいiMacを入手して快適に使っているけど、一つだけどうにもいやなものがある。それは時々スクリーンに登場するカタリナ島の写真。
MacのOSには代々名前がつけられていて、最新のOSがCatalinaと言う。カリフォルニア州南部にあるカタリナ島がその由来。ゆえにデスクトップの写真がカタリナ島。
しかし、これが不気味で気持ち悪い。さっさと自家製の壁紙に取り替えたのだが、マウスをいじっているといきなりカタリナ島のデスクトップに変わってしまう時がある。
どうもデスクトップが2重構造になっていて、マウスの使い方によっては予期せずもう一つのデスクトップに変わってしまうらしい。
サントリーニ島ならコロナ禍でも楽しい気分になれるけど、あのカタリナ島では不安をかき立てられるだけ。アップルもなんでまたあんなものをデフォルトのデスクトップ画面にしたのやら・・・。
そんなわけでマウスが変な命令をださないように気をつけて使っている。
さて、バカンスシーズン真っ只中のフランス。そろそろ8月派の出発の時期がせまってきました。
因みに、7月にバカンスを過ごす人たちのことを7月派、8月にバカンスを過ごす人たちのことを8月派と呼んでいる。8月派は南へ行くのか、それとも北か?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月25日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
「たっぷりの太陽の日差し、ターコイズブルーの海、白い砂浜。南へ行くのにこれ以上の理由は必要ありませんよね」とリポーター。
「お天気がいいからコート・ダジュールを選びました」と女性。
「ここはよく知っているビーチですから居心地がいいんです」と別の女性。
皆さん思い思いに楽しんでらっしゃいます。海水の温度は25℃。
一方、北部の海岸はどうでしょう?
「南の海とは異なります。海水温度も気温も19℃。でも皆さん、海を楽しんでますよ」
海の中をウォーキング。最近人気のエクササイズのようです。でも19℃はさすがに寒いですねえ〜。ウェットスーツは欠かせません。
空が晴れると南仏に負けないくらいの日差しがあります。そして、美味しいものもあります。
ここはセルジュ・ゲンスブールが初めてプロのミュージシャンとしてピアノを引いたお店。ここのシェフが名物料理を教えてくれました。
ベシャメルソース、小エビ、パネと呼ばれる根菜を使って具を作りパン粉をまぶして揚げたらできあがり。美味しそうですね。
一方、南仏も美味しいものならこれがあります。パンバーニャ。
「これは普通のサンドイッチとは大違いですよ。フルメニューの食事みたいなものです」と地元の女性。
確かに、これだけ具が豊富で大きかったらりっぱな食事ですね。オリーブの木陰でロゼワインを飲みながらいただきます。
さらに、南仏は海だけではありません。ちょっと内陸部に入ると山もあります。ジップラインや小型のジェットコースターも楽しめます。
北部だって自然が一杯。この日は馬と一緒に森林浴。
「初めて馬に乗る人も、違った角度で自然を楽しむことができます」とガイドさん。
北も南もしっかりバカンスを楽しめるようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、フランス北部のインターネットプロバイダーでメンテナンスを担当している。客から苦情が入った。『家族に会いに南仏に来たんだが、Wi-Fiルーターがつながらない。ひどいじゃないか!』」
VDM(Vie de Merde)より
夏にぴったりのチーズ [イタリア]
月曜日恒例の節約晩ご飯は放送がなかったのでお休みです。
どうもバカンスシーズンは番組が特別編成になるようなので、このシリーズはしばらくお休みになるかもしれません。
さて昨日の世田谷は目まぐるしい天気だった。土砂降りだったのが急に晴れて、しばらく雨はふらないかなあと思っていると、にわかに黒雲が空を覆い雨が降り出す。
そうかと思えばまた雨があがって晴れ間が続く。そんな気まぐれの変わりやすい天気だったのだ。
おかげで、何度も洗濯物を外に出したり中に入れたりで大忙しだった。
それはさておき、昨日に引き続き今日も美味しいグルメのお話。世界中で食べられているイタリアのモッツァレラチーズ。その妹のようなチーズがブッラータ(Burrata)。フランスで人気だそうです。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月24日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
夏はカフェのテラスで涼みながらお食事。そんな時によく食べられているのが、この白い塊。
「中に生クリームが入ってるんで、食いしん坊だったら大満足のチーズですよ」と男性。
ブッラータとはモッツァレラに生クリームを詰めたものらしい。
「ごちそうですよねえ〜」と女性。
「冷たくて美味しいから夏にはぴったりなんですよ」と男性。
トマトのサラダの真ん中にどかんとのっかって、好きなだけ食べて!と言っているみたいな料理ですねえ〜。
こちらのお店では毎週200個ほどのブッラータを売り上げているそうです。もちろん、イタリアの高級品を輸入しています。
「ほら、ごらんなさい。なめらかでしょう。水っぽくなく、かと言って硬すぎず、ちょうどいいくらいですよ」と店主。
お値段の方はと言えば、125グラムで9ユーロとかなりお高め。何しろ手作りの高級品ですからねえ。
一方、こちらはスーパーで売られている大量生産のブッラータ。3ユーロで手に入ります。お店の方に見てもらいました。
「硬いですね〜。中はざらざらしていてブッラータとは言えませんよ」
それならイタリアの本物を確かめてみましょう。
こちらが9ユーロの高級品を作っている現場。毎日数百個が作られています。モッツァレラは生産ラインで次々に作られますが、中に生クリームを詰めるのは手作業です。この生クリームが美味しさのポイント。
「国内だけでなく数多く輸出もしています。特にフランスは多いですよ。皆さんに喜んでもらえるんだったら、我々も嬉しいんですよ」
イタリアでは作りたてを食べるそうです。そうなると、フランスへの輸送も時間との戦い。
真夜中にランジスの市場に輸送車が到着しました。これが全部ブッラータだそうです。
荷物をチェックしているのはイタリア人のエレナさん。週に3回、生産者から直接買い付け、パリのお店に販売しています。
「のんびりしてはいられません。イタリアでは製造から2日以内に食べますから、パリには38時間以内に到着していなければならないんです」とエレナさん。
と言うことは、いくら保存技術が向上したとは言え、ブッラータは日本では食べられそうもないですね。残念。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、お会計を済ませるためにスーパーのレジに商品を並べた。すると突然、水浸しに。一緒に買い込んだテナガエビがモッツァレラの袋に穴をあけてしまったのだった」
VDM(Vie de Merde)より
タルト・トロペジエンヌ [コート・ダジュール地方]
日曜日恒例の週末旅は以前の番組の再放送だったのでお休みです。
さて、WHOの国別感染報告によると昨日の感染者数は、ロシア5811人、英国769人、スペイン2615人、イタリア306人、ドイツ813人、フランス835人、オーストラリア410人、日本が927人、中国が139人(ずっと二桁だったのが三桁に)。ついでにアメリカが69641人(人口が多いとは言えこの数字は異常に高い)、ブラジルが67860人となっていた。
スペインの感染者が増加しているため、フランス政府はカタルーニャ地域には行かないようにとのお達しを出した模様。
オーストラリアも少々増加。日本もPCR検査を徹底させるとこれだけの人数が出てくるのかと改めてコヴィッド19の怖さを思い知らされる。無症状の感染者をできるだけ多く見つけ出して隔離する必要があるということか・・・。
それはともかく、本日は地中海のリゾート地サン・トロペの甘いお菓子のお話です。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月22日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ふわふわのブリオッシュにトロトロのクリーム。これがそのお菓子タルト・トロペジエンヌ。
「サン・トロペのシンボルですよ」と女性。
「ここに来たら必ずこのタルトを食べます」と別の女性。
1955年生まれのこのお菓子、65年間その名をほしいままにしてきました。
こちらはカフェのテラス。このタルトを食べるのは初めてという日本人観光客に出会いました。幸せそうなお顔でしたねえ〜。
このお菓子の生みの親がこのお二人。ポーランドからの移民アレクサンドルさんと、サヴォワ地方の美容師アルベールさん。
1985年からはアルベールさんがレシピを保管しています。木製の金庫からでてきたのがそれ。
ということは、作り方を知っているのは限られた人だけということになります。
現在はアルベールさんのご子息サシャさんがこのタルトを作っています。
どうやらトロトロのクリームは、バタークリームとカスタードクリームを混ぜ合わせたもののよう。
夏季には2000個のタルト・トロペジェンヌが毎日この厨房で作られるそうです。一日だけで2000個!しかも手作り。
周りにはつぶつぶのお砂糖がまぶしてあって見るからに甘くて美味しそう。昨今の甘さ控えめのお菓子とは大違い。
このタルトの名付け親になったのが女優のブリジット・バルドー。
1965年、映画「素直な悪女」の撮影でこの地を訪れていた時、このお菓子をタルト・ドゥ・サン・トロペと呼んでいたそうです。
それをヒントに現在のタルト・トロペジェンヌという名前がつけられました。
これ一つでお昼ごはんになってしまいそうですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ちょっとセクシーポーズの写真を彼に送って家に来ないかと誘ってみたが、友人とオンラインでゲームをするから行けないと断られた。しばらくして、今度はオーブンから取り出したばかりの焼きたてのリンゴのタルトの写真を送ったら、10分もしないうちにやってきた」
VDM(Vie de Merde)より
あの島は今・・・ [ギリシャ]
感染者に1メートル以内まで接近し、その状態を15分以上続けた場合、濃厚接触者になる、というのが接触確認アプリの基本ルール。感染の実態を調べて行き着いた指標がこれなんだろうと思う。
となると、この状況にならないように気をつけるということになる。
6月から7月にかけての自分の行動を考えてみると、濃厚接触者なっても、又は自分が無症状の感染者だとしたら相手方を濃厚接触者にしてもおかしくないような機会がいくつかあることに気付かされる。特に7月に入って多くの人が活動を再開させてからは多い。
外出自粛が解かれてやっと自由になれるなどと思っていたら大間違いだった。むしろ、以前にもまして気をつける必要があるということなのだ。
ちょっとしんどいなあ〜。でもそうしないと感染は拡大していくばかり。もうしばらくは耐え忍ぶしかないなあ〜、と自分に言い聞かせている。
先日、テレビでワクチン開発の現場を取材した番組を見た。動物を使った実験では抗体が出来るのを確認できたようだ。次はこれがなんの副作用もなく人体にも応用できるかだ。
研究者の皆さんは黙々とお仕事されてました。それならこちらも黙々とマスクをして3蜜を避けることにしようと思う。
さて、本日はエーゲ海の小さな島のお話。小さな島と言っても、その名は世界の隅々にまで届いています。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ちょうど2年ほど前、経済危機はどこ吹く風でにぎやかだったサントリーニ島。
観光客が大挙して押し寄せていました。大型客船が何隻も到着してものすごい数の観光客を運んできました。
これ以上は来ないでくれとばかりに、観光税のようなものを課税したりしていました。
なにしろ、毎日12,000人が島を訪れるためこの有様です。屋外にいながらも3蜜!道路が渋滞することも度々。
ところが、現在は・・・。
港はほぼ空っぽ。その影響で観光収入が激減。
「経済危機です。観光客が来なくなったのがその原因です。島民が豊かに暮らすためには観光は必要不可欠です」
夕日が沈むこの風景。いつ見ても魅力的です。年間200万人が訪れていたのもうなずけます。で、2年前はこんなことになっていました。坂道を往来する長い人の列。てっぺんは鈴なり。
それが今ではこうなっています。ずいぶんとすっきりしました。でも、観光客ばゼロというわけでもなさそうです。
こちらはポーランドから来たというご家族。
「ポーランドからギリシャまでの飛行機代は50ユーロ。破格の値段です。普通だったらこれの5倍はしますよ」
なんだかのどかな雰囲気で逆にいいですねえ〜。
こちらはフランス人のカップル。ギリシャへの入国禁止が解除になった7月1日に航空券を購入したそうです。
「カメラをもった観光客がいなくてすごくいいですよ」と男性。
このお二人、検査で感染してないことが判明したため島に来ることができたようです。
サントリーニ島に観光でやってくるのは主にアメリカ人と中国人。ところがどちらも自国にとどまっています。
その結果、影響を受けたのはホテル。こちらは客室21室の小さなホテル。埋まっているのは40%ほど。もっと来てもらおうと宿泊代を半額にしました。
去年は予約で満室でしたが、今年は減少の一途。9月の予約は5件のみ。
「毎日のようにキャンセルがあります。飛行機が飛ばなくなったため宿泊を延期せざるをえなくなるんです」とホテルの方。
従業員を半分に減らしたところではオーナー自らが部屋の掃除を行っています。
コロナウィルス、どの国でも観光業界に大打撃を与えているようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、飛行機に乗ったが、あまりに揺れるので怖かった。隣の客を見ると目をつぶって寝ていたのでなんだかほっとした。しかし、よく見ると、目をつぶって祈っていたのだった」
VDM(Vie de Merde)より
ラベンダーの収穫2020 [プロヴァンス地方]
昨日の国内コロナ感染者数は1000人に達する勢い。ああ、気分はブルー・・・。
で、世界はどうなってる?と気になり、WHOの国別感染報告をチェックしてみた。
アメリカ、ブラジルはあまりに多いので置いといて、英国が445人、スペインが1,358人(前日は4,581人)、イタリアが128人、ドイツが454人、フランスも454人(前日は1,810人)。
どうも日によって数字が大幅に変わってくるので、一週間単位で見るべきのような気がしてくる。
いずれにしても増えているのは日本だけではなさそうだ。政府が「これが第2波だ!」と言わないから、誰も第2波と言わないけど、明らかに第2波。
わが家は警戒を怠らず、意識してコロナとともに生きていく。
さて、うす紫色のラベンダーが見る人の心を楽しませてくれましたが、いよいよ収穫の時がやってきました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月22日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
この時期、こんな音が聞こえてきたら、ラベンダーの収穫が始まったことが分かります。
刈取機が通っていった後は、みごとに紫から緑に変わっています。
この刈取機、40年も前から使われてきたそうです。
「この機械なら、刈り取った後に自動的に束にしてくれます」とジルさん。
束になったラベンダーはこのまま畑に放置され、3日ほどかけて乾燥させます。
回収も機械でというわけには行きません。人束ずつ人の手で回収されます。
ここは何世代にも渡って引き継がれてきたラベンダー農家。ここで蒸留されエッセンシャルオイルが作られます。
「この仕事を初めてかれこれ100年ほどになります。先祖がやっていたように今も同じ方法で作ります」とリシャールさん。
まずはお湯を沸かして水蒸気を作ります。燃料は花を取り除いたラベンダーの小枝。昔から続けられているやり方です。
こちらの大鍋には摘み取った花を詰め込みます。男性3人がかりですごい詰め込み方。蓋をしたらいよいよ蒸留が始まります。温度は130℃。
「この中をお湯と蒸気が通っています。その間にラベンダーの香りのエッセンスが吸収され、こちらから出てくるんです」
これができたてのエッセンシャルオイル。
観光客が見学にやってきていました。
「見学するだけでも楽しいのに、香りも味わえるなんてうれしいですねえ」と男性。
「ここのは手作りですから、特別ですね」と別の男性。
ヴァランソル村のお土産品店にはこのラベンダーを使った商品が所狭しと並べられています。ブーケ、石鹸、匂い袋等々。
「この匂い袋は何年でも使えますよ。こうして中身をもみほぐしてやれば、何年でも香りを出してくれます」とお店の方。
わが家も去年、ラベンダーの種を買ってきて育てていますが、日に当たるたびに背丈がのびているようでしっかり育ってくれているようです。
しかし、花が咲いて香りをだしてくれるようになるまでにはまだ後2年くらいかかるとか。
その日が待ち遠しい・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、化粧品は自分で作ることにしている。クリームもジェラニウムのエッセンシャルオイルを使って作った。すると夫が言った。『なんだか枯れた花壇の匂いがするね』」
VDM(Vie de Merde)より
スペキュロス [ベルギー]
昨日は病院で検査を受けてきた。重病というわけではなく、定期的に経過を見たほうが良いといわれて年に2回受診している。
行くとまずは採血される。たいてい20人〜30人くらいの順番待ち。ところが、昨日は10人もいなかった。5分ほどしたら順番が回ってきてすぐに終了。
コロナ感染の影響で受診を控えている人がそれなりの数いるらしい。逆に考えると、受診しなくても済んでいる人たちが今まで受診してきたとも言える。病院の経営もそれでなりたっているところがあるんだろう。国の保健医療システムについて色々考えさせられる。
で、採血が終わった後にMRI検査を受けた。耳栓の上からヘッドフォンをかぶせられる。そこから音楽が聞こえてくる。最初はケセラセラで、そのうちジブリ映画のテーマ曲みたいなのが流れてた。息を吸って吐いて止める、なんてのを繰り返しているうちに、頭がぼ〜っとなって眠りこけそうになった頃に終了となった。
帰宅と同時に手を洗い、関係するものすべてをウェットティッシュで吹きまくる。一度外出するとこうなるから面倒だ。早く収束してほしいなあとつくづく思う。
さて、本日はベルギー伝統のお菓子スペキュロスのお話です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月21日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
お食事の後にはコーヒーを飲みながらスペキュロスをいただく。これがベルギー流。
ここはブリュッセルで一番古いカフェ。コーヒーのお供にこのビスケットが登場します。そのまま食べてもよし、コーヒーに浸しながら食べるもよし。
「カリッとしてるんだけど、口の中でとろけるんだよ」と男性客。
「香辛料たっぷりのビスケットなのよ。コレを食べると子供の頃のことを思い出すわ」と女性客。
ブリュッセルの中心地グランプラスに一番古いビスケットのお店Dandoyがあります。ここのスペキュロスは品質といいお味といい一流だそうです。
お店の7代目がこの方アレクサンドルさん。
「創業は1829年です。ちょうどベルギーが建国された年の翌年のことでした。その当時からスペキュロスはありました。作り方は今も当時のままです」
その品質と味を守っているのが菓子職人のギヨームさん。
クローブ、シナモン等々をブレンド。これを、バター、小麦粉、ブラウンシュガーと一緒に混ぜ合わせます。それにしてもものすごい量のバター!
生地ができたら型に入れます。型に描かれているのは聖ニコラス。もともともは12月に食べられていたお菓子のようです。
型から取り出すと聖ニコラスが姿を現しました。これを低めの温度のオーブンに入れ1時間かけて焼くとできあがります。
ブリュッセルから130キロほど西の町ヴルネには、このスペキュロスの型を収集し展示している博物館があります。それにしても色んな種類がありますね。
「スペキュロスはラテン語の ”鏡” という言葉から来てるんです」と博物館の方。
スペキュロスが生まれたのは17世紀のこと。当時ベルギーはオランダ王国に属していました。そのため高価な香辛料が次々に入ってきたのです。
「ですから、当時は高価なお菓子だったのです。婚約者への贈り物や結婚や洗礼式のお祝いの品として使われていました」
今は誰もがいつでも食べられるお菓子になりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ソファーでうたた寝していた私は、彼がビスケットの包を開ける音で目が覚めた。動物の本能かしらん???」
VDM(Vie de Merde)より
教会の防火対策 [教会]
関東地方の梅雨明けは、どうも連休後に持ち越しのようだ。
数年前に8月にずれ込んだことがあったっけ。そんなことにならないことを祈ります。
さて、フランスの各地にある古い教会。パリの大聖堂やナントの大聖堂で火災が発生してしまい、その防火対策の重要性が見直されています。
ナントの大聖堂は消防隊がすぐに駆けつけ消火活動を行ったことで、被害の拡大を免れました。
しかし、パイプオルガンは焼けてしまい修復は不可能のようです。
そんな中、万全の対策を講じているのがストラスブールの大聖堂。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月20日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
高さ35メートル。空に向かって伸びる大聖堂の塔。
フランスでもここだけにしかない厳重な防火対策が施されています。
屋根を支える骨組みは木製ですが、壁で保護されています。どうやら壁で仕切ることで延焼を防ぐようになっているようです。
そして天井には火災報知器。全部で300個ほどが取り付けられているとか。すべてこの中央制御装置で状況がすぐに把握できるようになっています。
たとえば、出火が検知されると即座に消防署に連絡が行き、消防隊が5分でかけつけることになっています。
さらに、これは50メートル以上の建物には取り付けることが義務付けられている消火栓ですが、必要なら消防隊がここから屋根に向かって放水できるようになっています。
4年前、教会の中の貴重な美術品を守るための改修工事が実施されました。そして出火を検知する高度な電化システムが完備されたようです。
「ここはトップクラスのセキュリティシステムを有しています。もちろん、予期せぬ火災が発生する危険がないわけではありません。しかし、概ね不安は取り除かれたと思っています」と教会の関係者の方。
こちらは20年前から大聖堂の修復を担当しているフレデリックさんです。火災が発生した場合の被害が気になっていたそうです。
「ここには10個の鐘があり、一番重いものは9トンもの重量があります。火災が発生すれば、その鐘が天井を突き抜けて落下する可能性があるんです」
10個の鐘が燃え盛る炎の中を次々に落下するなどという光景はあまり見たくないですね。そのため、防火対策の開発が日々続けられているとか。
また国は、教会のメンテナンスと防火対策に120,000ユーロの費用を負担しているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、私のレストランで火災が発生した。原因は、防火システムの電気回路のショート」
VDM(Vie de Merde)より